鋼鉄の鎧に身を包んだ騎士。
その鎧は外部からの攻撃を防ぐためではなく、己を封印するためのものだという。
概要
『遊戯王シリーズ』に登場する地属性・戦士族の効果モンスター。城之内克也が所有する戦士族の中でも主力として扱われている。
オフィシャルカードゲームでは2000年発売の「Thousand Eyes Bible(サウザンド・アイズ・バイブル) -千眼の魔術書-」で初収録。
外見は黒い鋼鉄の鎧をまとった騎士といった趣き。原作での敵の術を寄せ付けない雄姿が印象的だったのか、アニメ版などで「ギア・フリード」と名が付き、似た能力を持つ派生カードが登場している。
その正体は、カードの中の世界でも伝説的なソード・マスターという種族の人間「剣聖-ネイキッド・ギア・フリード」である。
鉄の騎士とは、強大すぎる己の力を抑制するため、剣を封印した状態であり、その拘束を解除することにより真の力が発揮される。
この設定はドーマ編のダイナソー竜崎戦(2回目)で明らかとなる。
カード性能
カードテキスト
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守1600
(1):このカードに装備カードが装備された場合に発動する。その装備カードを破壊する。
解説
そこそこ止まりの攻守で、自身に装備されたカードを破壊する効果を持つ。
シンプルだが、実は変則的な使い道が幾つかあるほか、後述のループを起こすほどの潜在性も持ち合わせている侮れないモンスター。
装備可能なカードには、破壊される事で真の力が発揮するカードが多く存在する。中には《鎖付き爆弾》や《盗人の煙玉》など、このカードと比較的相性のいいカードもあり、それらの効果を活かした専用デッキも考案された。
特に《蝶の短剣―エルマ》は破壊されても手札に回収できる効果を利用して1ターンに何度も魔法カードの発動を繰り返す無限ループを形成できてしまう。ほかにも《王立魔法図書館》と併用した無限ドローといった凶悪コンボも見つかってしまったため、蝶の短剣は禁止カードとなりギア・フリードも大人しくなった。
後に専用魔法カード《拘束解除》によりネイキッド・ギア・フリードへ入れ替えできるようになった。
原作・アニメでの活躍
バトルシティ編にて、インセクター羽蛾のインセクトロックコンボを破るために初登場。
攻撃力1800の低級モンスターだが、見た目どおり鋼鉄の鎧をまとってるために『寄生虫パラサイド』の昆虫化能力を一切受けない。
アニメでは永続魔法《寄生虫の暴走》が、装備カード扱いで魔法&罠カードゾーンに置かれ複数のモンスターに装備、かつモンスターカードとしても扱われる為にOCG版に合わせられていた。
闇マリク戦では、本来ならガラ空きとなった状況で攻撃宣言すれば勝利していた。しかしその前に力尽きてしまって倒れてしまった。
『R』では北森玲子戦で《魔導騎士ギルティア》と融合し、《鋼鉄の魔導騎士-ギルティギア・フリード》となり、邪神を操るキース戦ではフィニッシャーとなるなど、闇マリク戦とは逆の結果を導いた。