ひみつ道具としての解説
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。及び同作品のエピソードの一つ。TCカラー作品集5巻収録。
このペンキを塗った物は何でも透明になる。自分の身体に塗れば透明人間として行動出来るようになる。また、この道具は「かたづけラッカー」等とは違い、透明化の効き目が途中で切れてしまう描写は無い。
ペンキは水性の為、タオル等で拭き取れば簡単に落とすことが出来る。水で洗い流すことも可能だが、大長編版『ねじ巻き都市冒険記』では、この道具を使用して透明になったドラえもん達が川に落ちてしまい、ペンキが水で流れ落ちて透明化が解けてしまった。
また、大全集15巻収録「とうめいボディガードプラモ」では、スプレー缶型のとうめいペンキが登場する。こちらは「とうめいボディガードプラモ」の付属品であり、プラモを透明にする為に使われた。
エピソードとしての解説
猫を拾って来たのび太だが、ママから叱られてしまう。その様子を見たドラえもんは「こっそり飼うといいよ」と言いながら「とうめいペンキ」を取り出し、猫にペンキを塗って透明にしてしまう。
ドラえもんとのび太はそのまま一階に降り、ふすまやテーブル等にペンキを塗って色々な物を透明にしてしまう。ドラえもんがのび太の身体にペンキを塗っていると、ママの叫び声が聞こえてくる。
ドラえもんとのび太が様子を見に行くと、魚が空中に浮かんでいた。先程透明になった猫が魚をくわえているのだ。それに気付いたドラえもん達は猫を捕まえようとするが、のび太は身体(首から下)だけが透明になっている為、ママにはのび太の頭だけが浮かんでいるように見えてしまった。
ショックで気絶したママに謝りつつ、ドラえもん達は猫を追いかけて外へ向かう。しかしのび太は身体だけが透明になっている為、しずか、ジャイアン、スネ夫はもちろん、周囲の人々はのび太の頭だけが浮遊する様子を見て大騒ぎしてしまう。
その後、ドラえもん達は何とか猫を捕まえることに成功する。ドラえもんがのび太の身体や猫を布で拭いてペンキを落としていると、猫の飼い主がやって来る。
猫を飼い主に返したドラえもん達は安心して家に戻ると、先程透明にしたふすまやテーブルにパパとママがぶつかっていた。その様子を見たドラえもん達は驚きながら「ふすまやテーブルにペンキを塗ったままだった」と言うのだった。