概要
容姿はアドルフ・ヒトラーを想像させるチョビ髭と帽子を被っているが、劇中でたびたびバイトをしており、それに見合った服装に着替えることも多い。
外見のイメージこそヒトラーっぽいが、実際には栃木県出身の日本人である。
間の抜けたところはあるが、吉田君やレオナルド博士よりはかなり常識的でしっかりしている団員の保護者役。ツッコミ役に回る事も多い。
身なりのせいでレオナルド博士の夢の中の人物から「地下鉄職員」と呼ばれるのを皮切りに、町人からも「地下鉄職員」と呼ばれることがしばしばある。食事を作る際はいつもの服装の上に割烹着を着用している。
Twitter上では、よく文字制限を無視して途切れた投稿をし(ている)。
人物
人一倍臆病で涙もろい(泣きすぎるとえづく)が、誰もが幸せに生きられる世界を作る為に世界征服を企む好人物。世界征服の為の理由からもわかる通り、基本的にかなり善良で、正義感も強い。
その為フェンダーミラー将軍、Mr.A、勝俣勝子、サドルストーン・コーポレーションなどのやり方には憤りを露にしていた。
しかし、概要の項にもある通り、臆病者でもあるため、恐怖を感じると声が裏返り、トラウマや死にそうな場面に直面すると、命乞いはせず「優しく殺して〜!」「キリングミーソフトリー!」など自暴自棄な弱音を吐き、後にはピンチになると、「わしらは気のいい歌の大好きな世界征服組織なだけなんです!」と命乞いをするようになる。
経歴
本人が語るには世界征服に取り組んで23年とのことで、コピー機メーカーのアメリカ法人で働いていた際納品にNASAへ出向いたところ、NASA職員にシャトル内の不足機器の取り付け作業員と勘違いされ、無理矢理スペースシャトルに乗せられキラー衛星を目撃してしまう。これをきっかけに「誰もが幸せに生きられる世界を作る為」と世界征服を目指すようになったが、この決心を妻に話した結果、離婚を切り出される。
20年前に初めて結成した組織は「黒い爪団」で、レオナルド博士がいない竜の爪団の時から「ドラゴンヘッド」や「空中戦艦」などの兵器を作って積極的に世界征服を企んでいた。それから何度か組織を刷新し、前身組織「竜の爪団」(パイロット版では「蜘蛛の巣団」)をデラックスファイターによって壊滅させられ、その後組織名を鷹の爪団に改めて現在に至っている。
テレビ未放映話では33年間別の会社で働いていたことになっており、社長の奥さんに「水ギョーザに似てる」と言ったのが原因で解雇された。総統の本名が小泉であることも判明したが、没エピソードであるため本編との矛盾が存在する。
しかし、twitter上で本名が小泉鈍一郎(どんいちろう)であるとプロフィールに書き込んでおり、『ハイブリッド刑事』の特報では総統の本名が小泉鈍一郎とクレジットされている(元ネタは小泉純一郎元内閣総理大臣)。
NEO以降でも本名である「小泉」の名が何度か出てきている。
中型車と大型2輪の免許証をもっているが、バイクはよく盗まれていたため現在は乗っていない。
2012年の総統選挙では吉田君に大敗。ちなみに、ハローキティやサンプラザ中野くんなども出馬していた。しかし、吉田にその座を譲ってもらったので再び総統に復帰した。
劇場シリーズ第5弾『秘密結社鷹の爪 鷹の爪GO 〜美しきエリエール消臭プラス〜』で出生の秘密が明かされた。耳がとんがっているのも、一族のなごりであることも判明。
作者FROGMANは、『チキチキマシン猛レース』や『スカイキッドブラック魔王』のブラック魔王をイメージして作製したと述べている。
2017年以降は総統の髭の形がブラック魔王、または画家のダリ風の伸びた髭の形になっている。
総統(本物)のツイッターによると、映画「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」の公開に当たり、「あの人」を連想させることから「海外受けが悪い」とのことで差し替えられている。
ちなみに総統自身も当初は自分のヒゲが差し替わっていたことを知らなかったようで、初期の特別編でのアニメ中はいつの間にか元のチョビ髭に戻っていたり、回想シーンなのに髭が変えられていたりと矛盾点をやってのけている。
後に、髭の矛盾は無くなり、着ぐるみの総統も伸ばした髭に反映された。
デラックスファイターとの因縁
デラックスファイターとの因縁はかなり長いもので、最初に創設した「黒い爪団」の頃から彼とは戦い続けている。(同エピソードでは、総統に髭が生えておらず、また戦闘員が多数いた)。
前述のとおり、鷹の爪団の前身組織も壊滅させている。
少年時代
「ゴールデン・スペル」にて彼の中学生時代の出来事が判明。
40年前、当時は今と変わらず少々気弱な性格であり、同級生だった黒輝誉にとある事件の罪を無理やり擦り付けられた上に、理不尽にもその場でボコボコにされてしまう。
黒輝自身は大分このことを気に留めていたようで、過去のことを元に何か要求を突き付けられるのかと大分警戒心をあらわにする中、「あんなことはワシの人生ではよくあることじゃよ」と、すっかり忘れてしまっていたらしい。……どれだけ人生ハードモードなのやら。