概要
1970年より販売。
軽自動車における本格オフロード向け4WDのパイオニア的存在である。
派生車として、ボディの拡大と1,5Lエンジンを搭載した普通自動車「ジムニーシエラ」があり、またインド仕様車として全長4,010mmのロングボディモデル(SJ413型マルチ・ジプシー)が存在する。
モデルサイクルが非常に長く、現在に至るまで3回しかフルモデルチェンジしていない。
初代(1970年〜1981年 LJ10〜SJ10型)
2代目(1981年〜1998年 SJ30〜JA22型)
3代目(1998年〜2018年 JB23型)
4代目(2018年〜 JB64型)
前身は、戦後軽規格のオート三輪で一世を風靡したホープ自動車開発のホープスターON型4WDである。
この車両は形式登録に至ったものの、ホープが自動車製造から撤退した為結局18両の製造で終わった。
ホープは自動車部門の整理に当たって、ホープスターON型の商標権売却についてスズキと三菱重工業(現三菱自動車)とそれぞれ交渉していたが、三菱はジープのライセンス生産をしていたため辞退。
商標権はスズキに譲渡された。
軽乗用車「フロンテ」で技術を向上させたスズキは、ホープスターON型4WDに乗用車としての快適性を取り入れボディデザインも洗練されたものに変更された。
こうして1970年、商標名も新たに「ジムニー」として発売。
それまでのオフロード仕様車は、三菱のジープ(米ウイリス・オーバーランド社のライセンス生産版)やトヨタランドクルーザー、日産パトロールなど大型の車種しかなく、「最小のクロカン車」の登場は日本で広く歓迎された。
その後1994年から2017年まで販売されていた三菱のパジェロミニが唯一無二のライバルとなっていた。
北米市場などには「サムライ」という名で輸出されている。
その他
宇宙刑事ギャバンでは初代ギャバン(一条寺烈)が所有し、変身前の移動に使用していた。