概要
未完成の"ピークポイントヘルメット"こと通称ピポヘルを被ったサルたち。
動物園の人気者の白い小猿スペクターの部下である。
モデルはニホンザル。初登場作品であるサルゲッチュの大ヒットおよび、耳に残るテーマソングによって、ピポサルはSCEIを代表するキャラまでに至った。
ピポヘルを被ったことで少しだけ賢くなっている。スペクターの命令により、世界中で悪さをしている。一方でヒカル達に協力してくれるピホッチなど例外も存在し、興味を持ったウッキーホワイトによって連れ去られたことがある。
ピポサルの性質
ピポサルはパンツの色によっておおまかな性質がわかる…のだが、3ではパンツの色による能力の個性が無くなっており、どのサルもほぼ同じような感覚で捕まえられるようになっている。
また、3では主人公のゲットアミを奪うサルもおり、こちらが逆にゲットされることもある。
パラメータは基本的にすばやさ、こうげき、けいかいが5段階評価で存在する。
すばやさ:文字通りの逃げ足の速さ。
こうげき:基本的に高いほど激しく攻撃する。
けいかい:高いほどプレイヤーをすぐ察知する。
ちなみに初代ではパンツの色ごとにサルの声の高さが変わっており、黄色・白が普通、水色・青が高め、黒・赤は低めとなっている。
- 黄色
ノーマルなサル…とはいうも個性はバラバラなので厳密には以降の六色のどれにも当てはまらない色といったほうがいいかもしれない。
主に逃げつつひっかき攻撃で抵抗してくるほか、レーザーガンで武装した個体も多い。なお、このレーザーガンは注文してしばらくたって届くものらしい。
このレーザーガンの性質、1では何発か連射してきたが2から単発式になったかわりに当たり判定が大きく長く残るようになった。(実銃で喩えるとM93RからM29に変わったと思ってくれればわかりやすい)
サルバト~レではなぜか他の色違いのサルたち(以降サルチームと表記する)とは独立した1キャラになっており、サルテックファクトリー製の近未来的で物々しいガチャメカを使うサルチームとは対照的に、棍棒やうるしのリング、ひまわりなどやたら自然派志向なメカを使う。
アイスタンクの説明によると、アイス屋さんの協力を仰いで作ったとのことなので、金欠なりにガンバル苦労人としての側面が強いようだ。
肝心の性能はある意味で表向きはサルチームのメカボー担当たる赤パンツ以上の近接戦特化型と言える存在である。
ダッシュフープ、トビトンボ、メカヨンクこそカケルに準ずるバランス型の性能周りだが、パチンガーが極端に貧弱で連射も効かないという、爆裂弾を取らないと試合にすらならない悲惨さなのに対し、メカボーは一発が重く、しかも多段ヒットするというアファームドのような性能になっている。
- 水色
タレ目が特徴のサル。はっきりいって戦闘能力は最弱。ただ臆病な性格ゆえ警戒心は強めで、思わぬところに隠れていて、探す時点では意外と労力を費やすことも珍しくない。(まあ見つけたらもう楽勝だが)
ちなみにサルバト~レに出て来る個体は女の子であり、白パンツの科学力という特性も引き継いでいるのかメカヨンクの扱いが非常に上手く、威力も操作スピードも全キャラ中最強で、おまけに勝てばポイント倍と白星さえとれば以降の展開がぐっと楽になる。
が、そんなうまい話があるわけがなく、代償として、メカヨンク以外の性能は目を覆いたくなるまでに劣悪の極みである。白パンツの攻撃力までは引き継げなかったようだ。
さらには追い討ちをかけるように防御力もハルカ並に紙で、迂闊な動きが死に直結する。やはり女の子に無理をさせてはいけない(戒め)
- 青色
初代では水色と同様の表情をしていたが、2以降は一部作品を除いてゴーグルとスニーカーを着用している。
基本的にただ逃げ回るだけだが、その逃げ足が非常に速く大概の個体はすばやさ五つ星をマークしている(四つ星程度なのはそれこそ序盤の個体くらいなものである)。
終盤のステージでは他の猿同様ミサイルやレーザーガンで攻撃してくるため、かなりの強敵と化す。
気付かぬ距離からパチンガーのばくれつダマで気絶させた後ダッシュフープで急接近するか、そのままダッシュフープで一気に距離をつめるかの二通りが無難。
少々ナルシスト気味だが、根っこは水色同様臆病者としての一面も色濃い。
サルバト~レやミリオンモンキーズでの得意武器ですら移動用のスケボーやダッシュ用ブーツ、もちろん全キャラ中最速で、さらに3段ジャンプがあるとはいえ、トビトンボが劣悪でどうしてもY軸の移動は不得手気味なピポトロンブルーと違って、こちらはトビトンボも上々という徹底的な逃げの鬼である。
一方でそもそもアスレチック前提な性能周りなので当たり前だが、攻撃力は水色と並びワーストで、防御力も水色やハルカほどでないにせよ低いと殴り合いは不得手中の不得手である。
- 白色
この色は1と2では大きく性質が異なる。
初代では黄色パンツ同様レーザーガンを装備しており、こちらは警戒心が強く索敵能力が高い。2以降はこの色に相当する特徴を持つサルは黄色パンツと合併吸収された。
2以降はぐるぐるメガネをかけるようになった。高い攻撃力をもち、爆弾を投げまくるが、まわりがよくみえていないので忍び寄りゲッチュで気づかれることなく捕まえられれば水色以上のザコ。ただしメカ好きで乗り物を乗り回す個体はその限りでない。また、科学者の格好をするピポサルも多い。
サルバト~レとミリオンモンキーズではハブられてしまった。爆弾が得意武器なら、ガン系が黒で、ランチャー系が白と棲み分けが出来そうなものだったが…
- 黒色
サングラスとネクタイがトレードマーク。鈍足で、距離を詰める分には苦労こそないが、ガラが悪く凶暴で、マシンガン(という名の突撃銃)を乱暴に撃って来る。
弾の軌道こそデタラメ(初代では割と正確に撃ってくる)だが、他の個体と合流されると弾幕を形成されて手に負えなくなるので要注意。
その鈍足っぷりはサルバト~レでも健在で、ダッシュフープとトビトンボはぶっちぎりのワーストだが、言わずもがなだが飛び道具が怒涛の7連射で、高威力とはいえ強制ノックバックを起こす爆裂弾を拾うよりも、素の連射性能に任せた方が、ダウンしない≒立ったままを維持できる≒そのまま怯んでる間にフルヒットするという方程式が出来上がって強い。
さらにはメカボーの一発も赤に次いで重くサルの銅メダリストパンチャーであり、防御力も赤やトロンレッド、トロンブルーに並んでハカセに次ぐタフさなので、飛び道具特化と思わせて意外にインファイトもむしろ得意と青とは真逆にバトルに特化したキャラクターである。
なお、パチンガーはファイアとアイスは強制ダウンしてしまうので、属性を付けるなら凍結によるスタンでフルヒットを決めやすく、なんなら場外に押し出すことさえできるアイスがセオリーとされる。
- 緑色
特殊なゴーグルをかけているためとても目がよく、ほとんどの個体がけいかい五つ星をマークするまでに警戒心が強く、さらに命中率の高いミサイルを撃って来る。
忍び寄りゲッチュなど悠長な真似してたらすぐ気付かれ轟沈させられるがオチなので、多少のダメージ覚悟で突っ込んで短期決着でゲッチュしたほうが被害が少なくて済むことが多い。
そのミサイルがあまりに強力すぎたためか、2ではそのミサイルはメカボーやダッシュフープで破壊して防げるようになり、逃げ足も黒色以上に遅くなった。
でないと、やたら緑色パンツが多いサルテノンしんでん、全員…それも水色パンツや青色パンツですらミサイルを装備している最終ステージ・ムーンベースがみんなのトラウマになっていたであろう。
サルバト~レではおそらくもっとも原作から乖離された性能を付与されたキャラクター。ピポトロンやチャルのような誘導弾がサルチームに与えられなかったため、純粋にメカボーもパチンガーもメカヨンクも火力がしょっぱいと警戒心が強い≒臆病という面が表に出てしまった結果になったが、せめてもの良心か、防御力はカケルや黄色よりは高めに設定されており、爆裂弾を取ればなんとか戦えなくはない感じにまとまっている。
もっとも、彼もアスレチック特化型であり、2の黒をも下回る鈍足さは何だったのかと勘繰りたくなる、青パンツに次ぐダッシュフープさばきに、なにより特筆すべきはトビトンボの上昇速度、高度、滞空時間三拍子そろって最高に設定されている。
どのチューニングにするかは極めたい性能から選ぶか、貧弱な攻めを補うために、ある程度性能を削ってブレードを選ぶかはプレイングスキルとの相談になる。
- 赤色
目つきの悪いピポサル。1では戦いのプロでミサイルや爆弾、マシンガンなどを駆使する。基本的に最強。すばやい上に警戒心も高い。2以降はパンチを主軸に様々な武器をふんだんに使った多彩な攻撃を繰り出してくる。下手に近づくと冗談抜きでコロコロ殺されるので体力が少ない時はいったん回復に戻ってから挑む事。
その最強ぶりはサルバト~レでもしっかり健在で、まずメカボーが前述の通り黄色に次ぐ性能、具体的には一発が重く、しかもデンプシーロールよろしく連続で拳を叩き込められ、パチンガーも3点バーストとトータルな火力は間違いなくトップクラスで、機動面も青と緑がお休み状態ならレースで代役を立派に努められるくらいにはダッシュフープ、トビトンボを機敏に使いこなし、さらには黒パンツ並みに防御力も高いと、MELTY BLOODでいうあーぱー吸血鬼のポジションに収まっている原作最強は伊達ではない高性能にまとまっている。
しかし、欠点はないわけでもなく、メカヨンクが全キャラ中ワーストである。必殺技を多用しない戦い方であれば問題はないと割り切れるが、その必殺技のうちハカセのプラズマ制御に並びボス瞬殺のお供として有名なゴリアックハンドがよりにもよってメカボー×メカヨンクという組み合わせであり、人によってはここが泣き所となる。
総評としてツリ目で攻撃的な見た目と気性からは裏腹に派手な一撃をドカンと打つよりも、堅実に威力が高めな基本技を着実に当てていくコツコツスタイルの方が得意だったりする。
- マルチタイプ(サルレーダーでは虹色)
上記にいずれも属しないピポサル。特徴的なコスプレによって初見ではどんな攻撃をしてくるか予想できないパターンが多い。
また3では、主人公の一人でアイドルであるサヤカのファンクラブに入っているヒポサルが存在し、サヤカでプレイするとメロメロになって行動不能になってしまい、簡単にゲッチュができる(ただし、攻撃を与えて怒らせてしまうと容赦なく攻撃する)。
サトルを選ぶことがトルネコ3で言うロサのようにハードモードと言われるゆえんでもある。奇遇にもロサとサトルは弟キャラという共通点がある。
ピポサルの乗り物
ピポサルの中にはUFOや固定砲台といった乗り物や戦闘兵器を使って主人公たちを迎え撃つ個体もおり、中には主人公もメカを使わなければまともに戦えないものもいる。
グレート戦隊ウッキーファイブ
バナナミンZによって能力を強化された集団で、スペクターサイドの幹部。戦隊と名乗っているが、基本的は一人行動。3では「活劇戦隊ウッキーファイブ」と名を変えた。