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オーク英雄物語の編集履歴

2021-03-06 00:38:35 バージョン

オーク英雄物語

おーくえいゆうものがたり

小説投稿サイト『小説家になろう』で理不尽な孫の手氏により連載されている作品。富士見ファンタジア文庫より書籍化されている。正式なタイトルは『オーク英雄物語 忖度列伝』。

オークの戦士バッシュは英雄である。

戦争でありとあらゆる敵を打ち砕き、オークの中のオークとして、全てのオークに尊敬されている。

だが、そんな彼には隠し事があった。

それは女性経験が皆無であること……すなわち童貞ということである。

戦闘と性交の回数を重んじるオークにとって、童貞はとてつもない恥である。

オークの英雄として崇められる自分が童貞であるということは、すなわちオーク全体の恥である。ていうか自分も嫁が欲しい。

そう考えた彼は、旅に出ることを決意する。

種族の誇りと名誉を守るため、そして童貞を捨てるために……。


概要

著者は無職転生で有名な理不尽な孫の手(マゴノテ・ソード)氏。

小説家になろうに投稿されているが2020年06月11日現在、連載は休止中。

2020年6月12日、富士見ファンタジア文庫より書籍化された。

イラストは朝凪氏が担当している。


オークの英雄である主人公バッシュが、自身の嫁となる女性を探すために異種族が治める諸国を旅しつつ、様々な偶然や勘違いから各国が抱える事件や問題を解決していき、やがて世界を揺るがす大きな陰謀へと巻き込まれていく。

主人公の本来の目的は露知らず、周囲のキャラクターたちが主人公の肩書や貫禄から思惑を誤解し、そのギャップを楽しむ形でストーリーが進んでいくが、異種族に対する差別や過去の戦争の負債などを根底としたシリアスな展開もある。


あらすじ

ヴァストニア大陸は、もはや長寿で知られるエルフですら平和な時代を思い出せない程の長く大きな戦争に明け暮れていた。しかしデーモンの王ゲディグズが討たれたことを契機に和睦を結び、世界にようやく平和が訪れた。

そして3年後、かつて戦場で名を馳せ、今でもオーク最強の戦士として名高い英雄バッシュは28歳を迎えたものの、しかし自身は未だに童貞であることをひた隠しにしていた。

オークの英雄である自分が童貞だということは、すなわちオークという種族そのものの恥であると覚悟を決め、自身の伴侶を探すため旅に出ることにした。


登場人物

七種族連合

デーモンの王ゲディグズがまとめ上げた7つの種族からなる連合軍。各種族の特徴を最大限に生かし、四種族連盟をあと一歩のところまで追いつめたが、ゲディグズが討たれたことで一気に瓦解し、七種族連合の敗北という形で終戦した。


オーク

緑色の肌と長い牙、毒や病の効かぬ強靭な肉体を持った好戦的な種族。強い性欲を持ち、オークにとって繁殖行為というのは生物的に必要な行為であると同時に、日常的に行われる娯楽でもある。戦いで手にした首の数と女に産ませた子供の数は同等の価値を持つ。

繁殖力も強いが「オーク族は男しか生まれず、異種族の女との間でなければ子を成せない」という種族として大きな欠点を抱えており、戦時中は捕虜の女性に子供を産ませ続けていたため、特に大きな被害を受けていた種族からは蛇蝎の様に忌み嫌われている。

現在は他国と条約を結び、死刑相当の重犯罪者の女性を「奉仕役」としてオークの国に提供するという条件で和睦に応じている。戦いや繁殖以外のことに関しては大雑把で興味が薄く、他国にオークが姿を見せることは稀だが、条約や法律に従わずに現在でも戦いに明け暮れ女を襲う「はぐれオーク」と呼ばれるオークもいる。


  • 『オークの英雄』バッシュ

主人公。緑色の肌をしたグリーンオーク。オーク最強の戦士であり、デーモンの将軍から授かった大剣を操る偉丈夫。かつての戦争ではその勇猛果敢で知られ、味方のみならず敵対していた猛者からも敬意をもたれるほどの大英雄。『オークの英雄』以外にも『狂戦士』『破壊者』『皆殺し』『暴れ牛』『豪腕』『緑色の災厄』『竜断』『シワナシ森の悪夢』などの二つ名を持つ。戦時中は戦いに明け暮れており様々な功績を成し遂げたのだが、作戦を優先するあまり「女を犯す」ことを忘れており、気が付けば童貞のまま終戦を迎えてしまった。『オークの英雄』であるにも関わらず童貞であるということが強いコンプレックスになっており、「嫁」を見つけるために国を出て旅をすることに決める。


戦えばほぼ一撃で敵を下す世界でも屈指の実力者であり、その名は過去の戦争で味方には勿論、敵にさえ広まっている。平和になった今でもその腕は全く衰えておらず、同じ戦士からは尊敬を集めている。


戦時中に情報の重要性や、作戦や規律を守ることの必要性を経験しているため、オークとしては非常に理知的であり、オークとしての本能よりも法律や上下関係を優先するなど社交能力も高い。また各種族の文化についてもある程度勉強しており、オークという理由だけで差別されたり罵詈雑言を浴びせられた場合でも、そういった時代背景からそういった態度に出るのだろうと理解しているため、穏便に事を済ませようと配慮するなど、他のオークとは一線を画し、「粗野で暴れまわり女を犯す蛮族のオーク」しか知らない人物は戸惑うことも多い。


  • オークキング・ネメシス

白いひげを生やした初老のオーク。背丈はバッシュの2倍ほどもある。終戦間際まで前線で戦い続け全てのオークから父と慕われるオークの王。バッシュも非常に尊敬している。


フェアリー

小さな人間のような姿をした種族。大きさは30cm程度で、全身がほのかに発光し背中には二対の小さな羽が生えている。飛行する速度は非常に早く、風の魔法が使え、身体から落ちる粉は傷を癒す力がある。総じて陽気で、その時が楽しければよいといった刹那的な性格をしており、雄雌の区別すらあったりなかったりする。

戦時中は伝令兵や衛生兵としてオークと連携を取っていた。その見た目の良さや、傷を癒す粉の希少性から特にヒューマンに目をつけられており、戦後もフェアリーを捕まえて高値で売り飛ばそうとするヒューマンが後を絶たない。


  • 『慧眼の』ゼル

戦時中にバッシュと連携していたフェアリー。一人称は「オレっち」。バッシュの活躍を間近で見てきたため、バッシュのことを非常に信頼し尊敬している。バッシュの旅の目的が『嫁探し』だと知り、協力するために旅に同行する。フェアリーらしく非常に陽気で喧しく、酒場で口を開けば吟遊詩人のようにバッシュの英雄譚を語る。戦時中から情報収集の能力に長けており、多種族の情報にも詳しいが、どうにも抜けていたり勘違いして覚えているモノも多いため今一信憑性には欠けるが、バッシュはゼルのことを強く信頼している。

なお『慧眼』という二つ名は自称。


オーガ

赤茶色の肌に4m以上ある身長、異常に発達した肩と顎が特徴的な種族。

戦時中は外見に違わぬ腕力を振るっていた。

言葉を話すのがあまり得意ではなく、たどたどしい言葉遣いをする。


サキュバス

美しく肉感的なヒューマンの女性のような身体を持ち、尻尾を持つ種族。

魅了の能力をもち、多種族の男性を誑かして精気を食料とする。そのためオークと並んで他種族から嫌われている。他種族と子を成すことが出来ず、同族の女性同士がキスをすることで子供が出来るという独特な繁殖能力を持つ。


デーモン

青い肌を持つヒューマンに近い身体を持つ種族。戦時中の七種族連合の中では最上位に位置していた種族であり、他の種族を見下していた。


ハーピー


リザードマン


四種族連盟

長きにわたり七種族連合と戦争を続けていた4つの種族の同盟。戦時中は四種族の王が協力し合って戦い続けており、四種族の英雄から為る決死隊によりデーモンの王ゲディグズを討ったことで終戦を迎えた。


ヒューマン

人間。中世ヨーロッパ風の文明を持ち、主に金色の髪とエルフほどではないが白い肌を持つ。

戦時中に特に戦功があったことで多くの領土を手に入れており、オーク国の領土の殆どを取得した。戦後は平和を謳歌しているものの、一部のヒューマンは「はぐれオーク」と組んで野盗をしていたり、また愛玩目的や治療薬としてフェアリーを捕獲するなど犯罪に手を染めている。きれい好きで繁殖力が強く、また個体差もあるが身体も頑丈で見た目も良く、子どもを作りやすいことから、オークには『繁殖するならまずヒューマン』という格言があるほどで、最もオークが好む種族である。


  • 『豚殺しの』ヒューストン

現要塞都市クラッセルの騎士団長。戦時中、10年にわたって対オーク方面軍の司令官を務め、戦略を駆使し特に自らも前線に立って数多のオークの屠ってきた。戦時中オークに勝つため、あらゆる文献を漁り、情報を集め、時には捕虜のオークと直接会話等を行った結果、誰よりもオークに詳しい人物でもある。そのためオークの文化や考え方にも詳しく、戦後平和となった今では特に差別意識も持っていない。

バッシュのことも当然知っており、その武功から強い恐怖心を抱いているものの、同時に誇り高い戦士として尊敬もしている。


  • ジュディス

金髪碧眼、赴任して一年の新米女性騎士。気が強く、バッシュのようなオークの偉丈夫相手でも強気な姿勢を崩さない。


エルフ

森林地帯に住む、500年以上生きる人物も居るほど非常に長命な種族。魔力が多く、目見麗しい容姿をしているが、ヒューマンと比較すると痩せており、繁殖力は弱い。オークの中でも人気は高いものの一部のオークは嫌っている。独自の文化を持ちプライドが高く、非常に攻撃的・排他的だったのだが、サキュバス軍との戦いが影響して「女余り」の状況になり、かつ戦争で失われた人口を回復させるため、現在は異種族の男性を呼び込み、国を挙げて「婚活パーティ」を実施している。


  • サンダーソニア

金髪碧眼。小柄で、丸みのないナイフのようなほっそりとした体躯の女性のエルフ。戦時中に活躍した大魔道士であり、デーモンの王ゲディグズ討伐の決死隊にも参加したエルフの英雄。長きにわたる戦争でエルフを救うため、自身に不老長寿の呪いをかけており、若い頃のまま肉体が変化しておらず、実年齢は1200歳。


ドワーフ

背丈が低く筋骨隆々。団子鼻で顔が大きく手が大きな種族。山に住み着き、まるでアリの巣のように穴を掘りそこで生活をする。ほぼすべての住民が鍛冶に携わっており、その燃料確保のために森を切り開くため、森を愛するエルフとは仲が悪い。男女で容姿が大きく変わらないためオークからは「岩石のようだ」と評されており、あまり人気がない。そういった経緯からか四種族連盟の中でもオークに対しての差別意識は低い。


ビースト

二足歩行する獣のような種族。俊敏で獰猛、そして残虐性を持ち、夜目が効く上に嗅覚も鋭い。ビースト同士でしか解らない特殊な鳴き声を出して連絡を取り合い、敵を追い詰める包囲戦が十八番であり、勇猛で力でねじ伏せるオークとは対照的に、しなやかな動きで敵を仕留める戦士の種族。そのため魔法に関しては他種族と比較して大きく遅れている。多産な種族で、一度に三つ子どころか七つ子を出産することもあり、発情期にはオークが相手であっても情熱的になることからオークの中でもビーストを好むものは少なくない。

しかし、戦時中にオークの英雄が時のビーストの王を討ち取ったことから平時は最もオークのことを嫌っている種族で、王族ですらオークへの嫌悪感を隠しもしない。



関連タグ

無職転生 ・・・ 作者である理不尽な孫の手(マゴノテ・ソード)氏の作品。


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