概要
CV:宮野真守
八年前の東京での聖杯戦争にて召喚された、狂戦士のサーヴァント。
正義の味方であることを欲する青年。
神秘も魔術も知らぬごく普通の高校生の少年、來野巽によって偶然召喚された。
真名は二つあり、「(ヘンリー・)ジキル」と「(エドワード・)ハイド」。本人曰く、「かの小説の主人公、もしくはそのモデルとなった人物」らしい。
普段の姿は物語での描写よりずっと若い穏やかな青年であり、霊薬など魔術的な知識も多少は持ち合わせている。
能力
"ジキル"の状態では、後述の「無力の殻」によりサーヴァントとしての気配を他者に感知されないが、一般人と大差無い程度の身体能力しか持たず、他のスキルも発動していない。
宝具である霊薬を使用することで反英雄ハイドへと切り替わり、バーサーカーとしての戦闘力を発揮できるようになる。
"ハイド"の状態では狼に似た強靭な顎と鋭い牙、黒い鉤爪を武器とする。何れもただ振るわれるだけで、近代銃火器の一斉射撃でも為しえない程の破壊力を有する。
咆哮には凄まじい音響に加えて、殺意・悪意など他者への負の感情が凝縮されているため精神干渉効果があり、至近距離でこれを叩きつけられると、英霊でない限り精神も肉体も麻痺してしまう。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
來野巽 | B+ | B+ | C | D | D | C |
保有スキル
狂化 | 「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 |
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変化 | 文字通り、「変身」する。 |
自己改造 | 自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。 |
怪力 | 魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる。一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間は「怪力のランク」による。 |
無力の殻 | 詳細不明。本人の発言から推測すると、自身の能力を一般人並みに抑える代わりにサーヴァントとしての気配を断つスキルのようである。 |
宝具
- 密やかなる罪の遊戯(デンジャラス・ゲーム)
小説でジキル博士が作った「もう一つの人格・ハイド氏を目覚めさせる薬」。
通常時の彼はサーヴァントとしての能力を一切持っていないため、無力である代わりに探知もされないが、この霊薬を服用すれば「反英雄・ハイド」へと覚醒し、凶暴な獣人へと変貌する。
ネーミングの由来はミュージカル版の『ジキルとハイド』劇中歌のタイトル。
バリエーション
黒化英霊
Fate/prototypeの時間軸にて沙条愛歌の配下となったバーサーカー。反転した事によりジキルの人格は封印され、常時ハイドとしての側面が表に出ている。正しくバーサーカーといっていい存在。宝具の効果から、人間の姿を保つ時間は長くはないだろう。
獣殺しをスキルとして有する旧ランサーと戦う事が示唆されており、その際の戦闘相性がどう転ぶかが見ものである。こちらも黒化すると獣化する。(もっともこちらの場合は旧ランサー本人が成長した後の姿がベースだが。)
他作品での活躍
Fate/GrandOrder
配信開始前に行われた7週連続TVCM第三弾において参戦が発表され、第1部第四章『死界魔霧都市ロンドン』で実装された。レアリティは☆3。
クラスはアサシンに変化しているが、宝具を使いハイドへと変身する事でバーサーカーに戻るという特殊仕様となっている。
詳しくは、ヘンリー・ジキル/ハイド(Fate)を参照。
余談
本人の言「もしくはそのモデルとなった人物」をそのまま信じるとすれば、「ジキル」と「ハイド」に続いて第三の、そして「真の」真名が浮上してくる。
その名は18世紀半ばに実在し、エジンバラの市議会議員や石工ギルドの組合長を務めるなど地元の名士として知られていたが、裏では実に18年間に渡って多数の犯行を重ねた盗賊「ウィリアム・ブロディー」。
その逸話を基にロバート・ルイス・スティーヴンソンとウィリアム・ヘンリーにより戯曲として書かれ、初演された2年後にそれを原案としてスティーヴンソンが執筆、発表した小説が『ジキル博士とハイド氏』である。