概要
日本の小説家、推理作家。本名は同字で「よこみぞまさし」と読む。1902年〈明治35年〉5月24日兵庫県神戸市東川崎に生まれる。金田一耕助を主人公とする探偵小説の作者として名高い。
元は薬剤師だったが、才能を見込んだ江戸川乱歩に映画製作会社設立をネタに「トモカクスグコイ」と割と無理矢理上京させられ、彼の担当編集者になった。
戦時中は父親の故郷でもある岡山県に疎開しており、そこで体験した出来事が金田一シリーズを育んでいった。シリーズの中でも「岡山もの」とされる、「八つ墓村」や「悪魔の手毬唄」等、岡山を舞台にした作品は特に名作揃いである。
晩年、映画化された「犬神家の一族」「悪魔が来りて笛を吹く」「病院坂の首縊りの家」等にゲスト出演している。
1981年(昭和56年)12月28日、結腸ガンで死去。
作品
駆け出しの頃のペーソス風味の短編から、愛憎渦巻く耽美、捕物帳に本格と、非常に幅広い作風で知られる。気に食わない短編を中編・長編に書き直す改稿癖があり、中にはトリックや犯人が変更されているものもある。ネタバレを食らうこともあるため、初心者にはまず有名な長編を読んでから、短編を読むことをお勧めしたい。