解説
『方便』とは、仏教用語で「民衆を上手く真実の教法に誘い入れるために仮に設けた教え」を指す。多数派の救済を説いた大乗仏教の思想に基づくもので、意訳するなら「(本来は罪である)嘘でも救いになるなら構わなくない?」となるか。
概要
世の中には、伝えるには酷すぎる真実や、本当のことをそのまま話しても理解されないような状況もある。そういう時には、あえて嘘を吐くのも一つの手段…ということを表すことわざである。
ただし、決して嘘を吐くことそれ自体を肯定するものではないし、嘘がバレた時に弁解するための言葉でもない。