概要
京都市伏見区池上町17-2にある京阪電気鉄道京阪本線の駅(KH27)。
副駅名「京都競馬場前」が指す通り京都競馬場の最寄り駅であると共に、京都市最南端の駅でもある。
交通渋滞の解消だけでなく京都競馬場の観客による混雑、マナー違反や迷惑行為などの対策のため2009年に下りホームが、2011年に上りホームが高架化されている。2013年には上り線に待避線となる1番線を設置し、バスターミナルなどが整備された。改札は2階にあり、大阪寄りに通常の改札口があるほか、競馬開催時のみ営業する出町柳寄りの臨時改札口から直接京都競馬場へ行ける構造にしている。
高架化工事の事業費の6割をJRAが地域環境改善事業として負担し、残る4割を京都市と京阪電鉄が折半した。
駅構造
島式ホーム2面4線の高架駅。内側の2番線と3番線が本線、外側の1番線と4番線が待避線となっている。
大阪寄りに淀車庫があるため、当駅始発・終着の列車が朝と夜に多数設定されている。通勤準急・準急・普通電車が停車するほか、当駅始発・終着の急行も当駅に停車する。また、競馬が開催される日や場外馬券が発売される日には、淀屋橋行きの快速急行3本が臨時停車する。かつて重賞レースが行われた日には、当駅発の臨時特急と臨時急行が運行されていた。
※快速急行のみ樟葉駅(KH24)
8両編成まで停車できる。
地上にあったころは片面・島式ホームの複合2面3線で、高架化工事で相対千鳥式ホームとなり、大阪方面行きホームが競馬場寄りに移転してからも、のりば番号の表示や発車放送が残ったため、2007年6月27日から発車メロディが流れている。
京阪間を結ぶ通勤準急・準急・普通電車は当駅で乗務員交替が行われることがある。
高架化工事
地上にあったころは片面・島式ホームの複合2面3線の構造だった。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 |
---|---|---|---|
1 | 京阪本線 | 上り | 中書島・出町柳方面 |
2・3 | 京阪本線 | 下り | 枚方市・京橋・淀屋橋方面 |
3番線は当駅で折り返す大阪方面行き電車専用の線路で、2番線と同じホームに面した。
2006年4月16日に下り(大阪方面行き)の改札口が300m出町柳寄りに移転し、相対千鳥式2面2線となった。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 |
---|---|---|---|
1 | 京阪本線 | 上り | 中書島・出町柳方面 |
2 | 京阪本線 | 下り |
|
2009年9月22日に下りホームが高架化され、面する線路が3番線、4番線に割り当てられた。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 京阪本線 | 上り | 中書島・出町柳方面 | 地上ホーム |
3・4 | 京阪本線 | 下り | 枚方市・京橋・淀屋橋・中之島方面 | 高架ホーム |
2011年5月28日に上り(出町柳方面行き)ホームが高架化され、面する線路が2番線に割り当てられた。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 |
---|---|---|---|
2 | 京阪本線 | 上り | 中書島・出町柳方面 |
3・4 | 京阪本線 | 下り | 枚方市・京橋・淀屋橋・中之島方面 |
2013年1月26日に上り待避線である1番線を設置。2013年度中に淀車庫への引き込み線とバスターミナルが設置された。
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は、10,514人である(京都府統計書より)。
- 基本的にその年の競馬利用者で左右されやすい。
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 12,860人 |
2009年(平成21年)度 | 12,203人 |
2010年(平成22年)度 | 12,389人 |
2011年(平成23年)度 | 12,159人 |
2012年(平成24年)度 | 12,192人 |
2013年(平成25年)度 | 12,082人 |
2014年(平成26年)度 | 12,816人 |
2015年(平成27年)度 | 13,219人 |
2016年(平成28年)度 | 10,773人 |
2017年(平成29年)度 | 11,107人 |
2018年(平成30年)度 | 10,630人 |
2019年(令和元年)度 | 10,514人 |
関連タグ
阪急バス:淀駅に発着する路線は、現時点で淀川(京都府では桂川)を渡るわずか2路線のうちの片割れで、長岡京駅から乗り入れてくる。ただし京阪バスとの共管。