演:加藤厚成
概要
「ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODESSEY」に登場。
50年後の未来のペダン星から派遣された誇り高きレイオニクスハンターで、未来のペダン星がレイオニクスバトルによって滅びたため、歴史を改変するために派遣されてきた。
武器は強力な光線銃ペダンガンと電撃棒ペダンスティック。また、腕に付いたブレスレット型の転送装置でテレポートも可能。スーツも他のペダン兵と全く異なる為、相当高い階級にある事が窺える。
かなりの愛国主義者でレイオニクスを憎悪し、その滅亡を望んでいる。宇宙ドックでスペースペンドラゴンを改造し、ペダニウムランチャーを据え付けた張本人。
しかし、襲撃したレイに命を助けられてから心境が変化し、自身の操るキングジョーブラックが敗れてからはレイに可能性を見出し撤退を上司であるハーランに進言。レイを母船に案内するがハーランの計画変更に反発したため攻撃されて負傷する。
人質になっていたZAPクルーを解放した際、一般部隊から銃撃を浴びせられ瀕死の重傷を負い、レイに未来を託し落命。墓標には形見のヘルメットが置かれ、ZAPクルーから敬礼を受けた。スペースペンドラゴンに据えられたペダニウムランチャーは彼の形見となり、行く先々でZAPスペーシーの冒険を助けている為、彼の魂は死後もZAPクルーと共に戦い続けているのである。
50年後の未来とは即ちアーケード版の時代に相当する。アーケード版NEOの主人公一行とは因縁があり、レイオニクスであるカネゴンを射殺しようとしてアギラに阻止され、ウルトラギャラクシーの時代に飛ぶ事に。
(ちなみにペダン星が荒廃した原因は無印主人公の御蔵イオがナックル星との戦争を終結させる為に協力を仰いだ結果である。)
余談
ちなみにダイルを演じた加藤氏は『ネクサス』では物語の諸悪の根源であった紳士、『メビウス』では地球人の面汚しな外道ジャーナリストとそれぞれ改心することのなかった悪役を演じてきており、ごく一部のファンからは『出演する度にウルトラ戦士(とその関係者)を苦しめてばかりいる』という一種のジンクスの様な扱いを受けていたが、今回のダイル役で、見事そのジンクスを脱却している。
当初は主人公サイドと和解する予定のない完全な悪役として設定されていたが、演じた加藤氏が上記の理由で一部のファンから「ウルトラシリーズの疫病神」と評されていることを知った制作サイドがそのイメージを払拭すべく、キャラ設定を変更したという裏話がある(なお、実際の作品を見た人が思う疫病神を演じた役者は後続の劇場作品にしれッと出ている)。
また、ダイルの上司であるハーランを演じたのは『ネクサス』にて斎田リコ/ダークファウストを演じた中丸シオン女史であり、偶然にもダイル役の加藤氏とは本作では上下関係や結末が、完全に逆転した形となっている。