概要
CV:鈴置洋孝
古書店店主。35歳。
ネタバレ
山王寺の檀家で剣道仲間。盗賊団「源氏蛍」では様々な武器を扱えるため、武蔵坊弁慶と呼ばれている。そこで、盗品の独占をするため、残りのメンバー6人を次々と殺害していった。
さらに、毛利小五郎に暗号文を解かせ、前の首領・源義経が隠した仏像を発見させようとした。実は、この謎を解いた者を後継者にするという首領の遺言から、自らが義経になろうとしていた。その精神は狂気の域に達しており、平次曰く「義経に憑りつかれたバケモノ」。
義経流(ギケイリュウ)という古流剣術を修めており、現在のところ平次以上の剣術を持つ唯一の人物。
クライマックスでは平次と真剣勝負を繰り広げるも、妖刀村正を得た平次に対して終始優勢を保ち、さらには奥の手として「猛毒を塗ってある」と称する小太刀を抜き、二刀流で平次を追い詰める。(小太刀が平次に当たることはなかったので本当に毒が塗ってあったのかは定かでないが、「掠っただけでお陀仏」という脅しを伴って繰り出される小太刀は無視できない牽制となり、大河の業前もあって平次の防御を崩してしまった)
しかし助太刀にやってきたコナンによりキック力増強シューズのサッカーボールシュートで小太刀を弾かれてしまい、態勢を崩した隙を突かれて敗北した。
剣術道場の門弟を手下としていたが、こちらも平次、コナン達の活躍で一網打尽にされた。
元々前半での出番が少なく、印象に残りにくかったが犯人発覚後は眼鏡を外し、髪も超サイヤ人のように逆立ち、顔も別人のように豹変していたため「誰だこいつ」と思った視聴者は多いだろう。
犯行動機を語る際に言い放った「オレは元々弁慶より義経が好きやった! 義経になりたかったんや!」
というセリフがよく理解できず劇場版でもっとも意味不明な動機としてネタにされることが多い人物。
だがこれは台詞の一端だけを切り取って誇張したネタであり事実ではない。
実際のところは「宝を独り占めにして、道場の運営資金を確保するため」というのが直接の犯行動機であり、身勝手ではあるが訳の分からないものではない(その道場であった廃寺は盗賊団の首領が管理しており、彼が亡くなったことで取り壊されることが決まっていた)。
しかし結局まとめると
1.盗賊団のボス義経になりたかった(ようはほぼニューリーダー病っぽいもの(中の人的にも)。
上記のセリフも「盗賊団で弁慶と呼ばれているお前が、義経の名を冠する義経流剣術の道場を開いていたとはな」という揶揄に対して言い返した言葉である。
2.道場の運営資金の為→義経流の剣術を継承する自分→義経になりきりたかった。
と解釈可能なので直接の動機ではないが、要約すれば「義経になりたかったんや!」で間違いということはない。そもそものきっかけは頭に義経の名称を取られ、盗賊団で一番偉い自分が弁慶だったことに不満を抱いていたからである。
表情の豹変と映画自体の人気の高さ、そして何よりこのインパクト抜群の迷言から詳しく解説する場合も含めて「コナンにおけるクズな動機」や「キチガイな犯人」で必ず名前が上がる人物なのはもちろんだが上記通りの剣術の腕前から「最強犯人ランキング」でも必ず名前が上がる人物でもある。その為現在でも高い知名度と人気を誇りコナンの犯人と劇場版のゲストキャラを代表する人物の一人である。
どちらにせよそれほど崇拝してるのに義経の精神に反する数々の外道行為(まあ、現実の義経の行為も大抵が褒められたものでもなかったりするが)を重ねてるので意味不明な動機と五十歩百歩もいいところあろう。上記通りの理由を解説してる動画やサイトでもサムネやラスト、第一位を飾ることが少なくない。
もっともコナンには劇場版に絞っても素のままでの「義経になりたかったんや」に負けず劣らずの意味不明かつ下らない動機で行動していたコナン犯人も多い(それはそれで失笑物だが)が上記通りあまりにも彼個人のインパクトが強過ぎるのである。
関連項目
名探偵コナン 服部平次 遠山和葉 工藤新一 毛利蘭 迷宮の十字路 劇場版名探偵コナン ニューリーダー病/スタースクリーム(中の人つながりで、経緯もほぼそっくり) 斎藤一(るろうに剣心)(こちらも中の人つながりで、剣術が得意なキャラ)