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VA-11_HALL-Aの編集履歴

2021-06-20 18:28:11 バージョン

VA-11_HALL-A

ゔぁるはら

ベネズエラのインディーゲーム開発陣であるSukeban Gamesが2016年に発表したビジュアルノベルゲーム。

「一日を変え、一生を変えるカクテルを!」


概要

正式名称は"VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action"。

日本のゲームに大きく影響を受けているとのこと。

ちなみに絵師はKiririn51氏である。


"VA-11 HALL-A"とは主人公の務めるバーの名前で、通称「ヴァルハラ」。

正確にはVA-11が屋号でHall-Aはバーの大きさを意味しているが、ゲーム内外でヴァルハラと呼ばれている。

(本来のヴァルハラの綴りはValhallaでありVallhallaではないのだが、これにはちゃんと設定がありスペルミスではない)


2017年11月に公式日本語版が公開。同時にPS Vitaへの移植(パッケージ有り)版も販売された。

2020年には続編「N1RV Ann-Aニルヴァーナ)」の発売が予定されていた・・・が、延期され発売日未定に。


ストーリー

207X年、存在すべきでない街「グリッチシティ」は政府の腐敗、大企業・犯罪組織の専横により急速にディストピア世界と化しつつあった。ナノマシンによる政府監視で人々は自由を奪われ、あらゆる犯罪と暴力主義の蔓延が一般人の生活を脅かしている。

またこの街は実験都市でもあり、「リリム」と呼ばれるアンドロイドが人権を有していたり犬が仕事をしているなど、人以外の存在も多く活動している。

そんなグリッチシティの繁華街の片隅にあるバー"VA-11 HALL-A"の女バーテンダー・ジルは、店を訪れる多種多様な客とカクテルを通じて話し交流していく。


ゲームシステム

ジャンルとしてはほぼ純粋なビジュアルノベルといえるだろう。

副題はCyberpunk Bartender Actionだがアクション要素は皆無で、PlayStationの公式サイトでも「サイバーパンクバーテンダーアドベンチャーゲーム」と位置づけられている。

(おそらく、某ステルスアクションシリーズのタイトルに書かれている副題Tactical Espionage Actionのオマージュと思われる。)


最も特徴的な点は、ストーリーの進行・分岐が「会話選択」ではなく「客に提供するカクテル」によって決まるということ。

基本的には客の注文通りにカクテルを作ればよいが、謎掛けのような注文や間違った注文をしてくることもあるため、そのときは相手の望んでいるカクテルを察して作らなければならない。

さらには注文に合わないカクテルを提供することで会話の流れが変わることがあり、間違った方が相手について深く知れる場合すらある。


注文を間違えると代金を払ってもらえなかったりチップが弾まなくなり、給料に影響する。

支払い期日までに料金分のお金を稼げないとゲームオーバー、またはバッドエンド。(注文を間違えすぎることでも即ゲームオーバーになる)


犯罪性交性的嗜好に関する話がかなりストレートに描かれるため、CEROレーティングはD(17歳以上対象)となっている。恋愛感覚も現代に比べてかなり自由で、LGBTが普通に受け入れられており人種に関する話も特に出てこない。

もちろんそういった話だけではなく、人生観や自我などの哲学的な話題やキャラクター達の過去についても語られる。

ウィットの利いた言葉遊びやジョークも魅力の一つ。ビジュアルノベルならではの強み。


PC-98系列のゲームを強く意識して作られており、グラフィックは当時を思わせるドット絵になっている。


発表以来「美しくも儚い芸術的な世界観と独特のゲームシステムが融合したゲーム性は他のゲームに例を見ない」など、欧米で高い評価を得ている。


登場キャラクター

名前右に英語版表記を示した。

VA-11 HALL-Aのスタッフたち

ジル・スティングレイ (Jill Stingray)

主人公。「ジル」は本名ではないが、本名で呼ばれることを極端に嫌うので作中ではほとんど「ジル」と呼ばれる。

髪型はロングのツインテールだが、まとめている髪の量が少ないためツインテに見えにくい。

よく心の中で毒づいたり冗談を言ったりする。また「バッドタッチ(カクテルの一種)」で毎回笑ってしまうほどの下ネタ好き。

フォアという黒猫を飼っている。彼女の部屋のシーンではフォアが人間の言葉を喋っているようだが・・・


デイナ・ゼイン (Dana Zane)

ヴァルハラの女性店長。ジルが密かに思いを寄せている相手でもある。

男勝りな性格で、力も強い。彼女の武勇伝には枚挙に暇がなく、様々な方面の人から恐れられているらしい。

一方でとても面倒見が良く、気前もよい。また犬好き。

片腕が機械になっているが、本人はこのことについて語ろうとしない。

SukebanGamesの看板キャラクターで、過去作にも登場している。


ギリアン (Gillian)

男バーテンダーでジルの同僚。本名は不明。

優しく真面目なしっかり者で、ゲーム序盤にチュートリアルを担当してくれる。

バー内ではいじられキャラとして定着しており、よく変なあだ名で呼ばれる。

開発当初は彼が主人公だったらしい。


イカ柴 (Rad Shiba)

イカした柴犬(Raddest Shiba)。首輪につけた翻訳装置で会話する。

CIRA(犬種独立救済協会)での活動資金を得るため、ヴァルハラでパートタイマーとして働くことになった。

スタッフの中では唯一、物語の本筋に絡まないキャラクター。


訪ねてくる客たち

重要キャラクター


ドロシー・ヘイズ (Dorothy Haze)

少女型リリム。物語開始時点ですでに店の常連であり、ジルを「ハニー」と呼ぶ。

一見すると元気で明るい女の子といった感じだが・・・?


ステラ・星井 (Stella Hoshii)

司法組織「ホワイトナイト」の隊員。セレブのお嬢様でもある。

右目が機械で猫耳に縦ロールと要素の多い外見。ただしそれぞれに理由がある。


セイ・P・アサギリ (Sei P. Asagiri)

ステラの親友で、同じく「ホワイトナイト」の隊員。

献身的で優しい女性だが、忘れっぽくどこかズレた言動をしがち。


ヴァージリオ・アルマンディオ (Virgilio Armandio)

額に?マークをつけた風変りな中年男。スチームパンク博物館の学芸員を務めているらしい。

意味不明な注文をする面倒な客だが、そんな相手にもしっかり対応してこそバーテンダーだ。


キラ☆ミキ (*Kira* Miki)

グリッチシティで絶大な人気を誇るトップアイドルで、女性型リリム。

プロ意識の高い実力派でありながら、温厚で細かいことは気にしない性格。

ちなみにバーのジュークボックスに彼女の曲が収録されている。

(※名前の*は本来は小文字ですが、小文字にすると表示されなくなるので大文字で代用します)


アルマ・アルマス (Alma Armas)

セキュリティコンサルタント。物語開始時点ですでに店の常連である。

作中屈指のナイスバディの持ち主。ハッカーとしての腕前も一流の模様。



以下、1日目の登場キャラクター


ジェイミー (Jamie)

賞金稼ぎにしてプロの殺し屋。見た目と職業の怖さに反して物静かで礼儀正しい。

彼も店の常連だが、ギリアンの方が相性が良いらしくジルとの会話は少なめ。


イングラム・マクドゥーガル (Ingram McDougal)

ぶっきらぼうで荒んだ雰囲気の男。

来店して早々にバーの悪口を言っていたが、デイナ店長を見た途端に態度を改める。

初見だと印象が悪いままなキャラクターだが、とある給仕をすると彼が荒れている理由がわかる。


ドノヴァン・D・ドーソン (Donovan D. Dawson)

大手ネット新聞「The Augmented Eye(通称AE)」の編集長。ゲーム中で最初に店を訪れる客。

常に顔が赤いスキンヘッドの中年男で、ゴシップネタとセクシーな女に目がない。


キンバリー・ラ・ヴァレット (Kimberly La Vallete)

「The Augmented Eye」の女性インターン。ゲーム中で最初に登場するバースタッフ以外のキャラクター。

愛称はキム(Kim)。思い込みが激しいところがある。



他、個性的なキャラクターが数多く登場する。


エンジン

Windows, Mac, PS Vita, NintendoSwitch, Playstation4


プラットフォーム・ダウンロードストア

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