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鈴木健也

すずきけんや

日本の漫画家である。代表作は『蝋燭姫』、『おしえて!ギャル子ちゃん』など。
目次 [非表示]

北海道日本ハムファイターズ所属の野球選手、鈴木健矢とは異なります。


概要

2005年にコミックビームでデビュー。デビュー前には「サムラケンジ」のペンネームを利用していた。

主に青年漫画を執筆しているほか、同人活動も行なっている。

代表作は蝋燭姫おしえて!ギャル子ちゃん

『おしえて!ギャル子ちゃん』は、テレビアニメ化もしている。

また、「マンガ図書館Z」にて『蝋燭姫』と短編集『寒くなると肩を寄せて』が公開されていた。


作品は基本的にアナログで制作している。本人のTwitterでは、2017年の時点では『ギャル子ちゃん』の作画において主線パイロットのカラーシャープペンシル芯「カラーイーノ」の紫色を用いていることに触れていた。


『美術の窓』2021年6月号では画家の山本大貴との対談が掲載されており、武蔵野美術大学および大学入学前に通っていた美術予備校での先輩後輩の関係(鈴木が先輩)にあることが明かされている。



主な作品


不祥事

2021年12月20日、ドイツから児童ポルノにあたる写真が掲載された写真集(※)を、2020年9~10月の間に、国際書留で6冊を2回に渡って輸入したとして、関税法違反(禁制品輸入)で逮捕されていたことが分かった。

ニュースメディアによると鈴木は「日本では手に入らない海外の児童のヌード写真集がどうしても欲しくて、我慢できなかった」と供述しており、警察は上記の6冊を含めて計46冊のヌード写真集を押収している。

発覚の経緯としては、愛知県警豊田署が別の事件の関係先として鈴木の自宅を家宅捜査した際に発見。海外のものが多く、個人的に購入していたと見られている。


※この書籍に関しては一部インターネット上で「ドイツでは合法」「普通に買えるもの」などと言われているが、逮捕時点での実態は不明である。

インターネット上では、鈴木を擁護したいという立場から「漫画家だから資料目的に買ったに違いない」、「美術作品として鑑賞用として買っただろうから無罪にしてほしい」、「警察が誘導・供述を改竄したに違いない」といった意見が散見されるが、鈴木本人は逮捕時点で上述以上のことは発言していない。

また「『資料として所持した』というのは、他の漫画家にも疑いの目を向けることになりかねない」、「どんな事情があれ児童ポルノにあたるものを買った時点で犯罪」、「仮に当時は合法だとしても被害に遭った児童の存在を考えるべき」といった擁護者への反論、鈴木の行為への批判も投稿されている。しかし鈴木の性的な嗜好や、鈴木の作品とそのファンについて一方的に揶揄・非難するようなものもあった。

擁護・批判のどちらにせよ、無関係なネットユーザーが憶測で一方的に決めつけ、事実のように語るのは、本人の意思や名誉を傷つけてしまうことになりかねないため控えるべきである。


なぜここまで大がかりになったのか

この一件は事件の内容や罪状そのものはもちろんだが、そもそも発覚に至るまでの経緯により大きく注目されたといえる。

以下に簡単な経緯を記す。


  1. 2021年12月6日、毎日のように更新されていた鈴木のTwitterの更新が途絶える。
  2. 同月14日に「6日から連絡が付かない」と、友人である漫画家まつだこうたが家族同意のうえで情報提供と拡散を求めるツイートを投稿。この段階で捜索願も出されていた。
  3. ツイートから数時間後、まつだは鈴木が無事発見されたこと、協力に感謝するという内容のみのツイートを投稿。情報提供を求めるツイートは削除された。
  4. 20日になって逮捕が報じられ、まつだが複雑な心境と共に、改めて捜索協力に感謝を述べるツイートを投稿した。

参考リンク:『ギャル子ちゃん』『蝋燭姫』の漫画家・鈴木健也が児童ポルノ輸入で逮捕。しばらく前、数日間の謎の失踪で話題になっていた


このような状況から、当初はTwitter上でも誘拐や(精神的な不調などによる)自発的な蒸発事故事件に巻き込まれたなど、さまざまな可能性を心配する意見が多数投稿されていた。

同時に、逮捕されると本人が関係各所に連絡できなくなるのは勿論だが、警察からも容疑者の家族や組織への連絡が遅くなり、容疑者周辺の人たちは混乱に陥るという実態も明らかになった。

更に今回の件のように「犯罪が発覚した場所(名古屋税関)と犯人の居住地(千葉)が離れている」場合は連行で長距離の移動を強いられ、ますます発見や事件の周知が遅れることとなってしまった。


連載休止

その後、株式会社KADOKAWA MFCコミック編集部から「『おしえて! ギャル子ちゃん』著者・鈴木健也先生に関する一連の報道につきまして」と題された記事が投稿された。ここでは「弊社連載、刊行作品の今後に関しましては事実関係を確認の上、適切に対処してまいります。」と結んでおり、鈴木の突然の逮捕に戸惑いを隠せない様子が窺える。


そして12月24日、「『おしえて! ギャル子ちゃん』連載休止および掲載ページ公開停止につきまして」での告知通り、ComicWalker内での連載が休止となった(復帰の目途などの告知はされておらず、コミックスの試し読みページも削除されているが通販サイトでの購入は可能)。


なお、元々2021年6月時点で連載はストップしており、単行本刊行も2018年が最後となっているためか既刊単行本の出版停止は行われなかった。また、アニメ版についても2016年冬の放送ということもあってか、BDの出荷停止・配信停止の処置は取られなかった。


起訴・裁判について

2022年3月29日、鈴木のTwitterが更新され、画像で報告文が掲載された(翌30日にブログにも同様の内容が掲載されている)。

逮捕後、警察・検察での取り調べを経て、関税法違反・児童ポルノ単純所持の罪で起訴されたこと、29日付で名古屋地裁岡崎支部より懲役一年二ヶ月、執行猶予三年の有罪判決が下されたことを報告している。

さらに、4月13日に有罪判決が確定し、この日から執行猶予の期間が始まったことを報告するツイートが投稿された。


鈴木は3月29日の報告文にて「漫画の資料として購入・利用したわけではなく、個人的な興味で購入した」、「(単純所持での起訴の対象となったのは、当初報じられたドイツの雑誌に加え国内のネットオークションで購入した少女ヌード写真集であるとした上で)いずれも過去に合法で発行されたものだが、現在の日本の法律では児童ポルノに該当するもの」と断言しており、逮捕直後に鈴木への擁護として一部で言われていた「資料として購入しただろうから情状酌量の余地がある」、「当地では合法に出回っているらしいから大丈夫」といった意見は誤りであることが明らかになった。

また、鈴木は同じく報告文にて「警察での取り調べから一貫して罪を認め、全て正直に話している」とも述べており、警察が誘導・捏造したというのも否定している。


4月13日に出された報告文では、「裁判官からの『児童に対する性的搾取を助長し、社会の健全性を害する悪質な犯行』という言葉を重く受け止め、厳しく自戒して過ごしていきます。」としている。


報告文発表時点では、今後の漫画家としての活動や作品の取り扱いについては未定であるとしている。

また、これらについて何か自分から報告できるような内容があれば、Twitter等で発表するとしている。


報告文

※いずれも本人のTwitterアカウントにて公開。


復帰

2023年、月刊アクション2023年7月号にて読み切り漫画『あのエロい映画なんだっけ?』発表



関連リンク

鈴木健也 ユーザーページ(R-18作品有り)

鈴木健也 - Wikipedia


ジゼルとエステル:公式サイト

鈴木健也Twitter


マンガ図書館Z:「鈴木健也」作品掲載ページ

『蝋燭姫』『寒くなると肩を寄せて』(短編集)が無料公開されていたが削除されている(※騒動によって削除されたものではないと公式より声明)。

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