虹
にじ
気象現象のひとつ。赤から紫までの光のスペクトルが並んだ円弧状の光。
概要
光のスペクトルが並んだ円弧状の光。虹の色の数は、国や地域・民族により大きく異なるが、一般的には、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色とされている。
「虹が七色」という説は、物理学者・ニュートンが音楽の「ドレミファソラシ」と結び付けて打ち出したとも言われている。
虹は太陽の光が雨粒に差し込み、雨粒の中で反射・屈折してできたものである。雨上がりの晴れた空や、水しぶきをあげる滝、太陽を背にして水撒きしたホースなどで見ることができる。
ごくまれに夜(月の光)でも虹ができることがある。雨が多いハワイでは見られるチャンスが多く、ナイトレインボーと呼ばれている。
トリビア
- 「虹」の漢字の由来は、アーチ状の形を表す「工」と、竜(蛇)を組み合わせてできたもの。昔の中国では、虹の正体は「天に住む竜」と考えられていた。
- 欧米では、虹の根元には宝物の詰まった壷が埋まっているという迷信がある。
- インドでは、神が放つ矢を射る弓と言われていた。
- アイヌ文化においては『ラヨチ』(アイヌ語で「虹」)は不吉な存在として語られている。
- 虹を指でさすと凶事に見舞われるという言い伝えが世界の各地に存在する。指でさすことは傷つけることや中指を立てることに通じるのだろうか。
- 虹は半円で出来ているように見えるが、実際は下記の絵のように円形である。地表からだと普段我々が見ている通り半分しか見る事ができないが、太陽の光・反射する水滴・高さの条件が揃うと完全な円形を見ることができるという。