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概要編集

LGBTの尊厳と社会運動を象徴する旗のことを指す。

旗の公式な向きは、自然のと同じく横方向に色が流れて赤を上にした状態が正しい。


別名「ゲイ・プライド・フラッグ」(ゲイの尊厳の旗)。

アメリカが発祥だが、今日では世界中で使われている。


1978年にカリフォルニア州のアーティスト、ギルバート・ベイカーによってデザイン・制作され、各地のゲイ・パレードやLGBT啓蒙イベントなどで、ゲイコミュニティーの象徴として使われるようになった。


ベイカーは『オズの魔法使い』でジュディ・ガーランドが歌った『虹の彼方に(原題:Over the Rainbow)』に着想を得た、あるいは、1960年代の世界平和運動に用いられた旗(Flag of racesと呼ばれた五色の旗。当時のヒッピームーブメントに借りたもの)に着想を得た、と言われている。


なお、ジュディ・ガーランド本人もバイセクシャルとされ、同性愛者らに強い差別と偏見のあった60年代アメリカにおいて、LGBT(Q)に理解を示していた数少ない著名人であった。


各色の意味編集

まず、ピンク・赤・橙・黄・緑・ターコイズ・藍・紫の8色でデザインされ、その後世界各地で使われるようになってからは(現地での布地調達の関係から)ピンク、ターコイズを外し、藍色を青に変更した6色が基本となった。


ピンク:sexuality (セクシャリティ)

赤:life (生命)

橙:healing (癒し)

黄:sunlight (太陽)

緑:nature (自然)

ターコイズ:magic/art (魔術 / 芸術)

藍:serenity/harmony (平穏 / 調和)

紫:spirit (精神)


プログレスプライドフラッグ編集

近年ではここにトランスジェンダーを象徴する旗の色(水色、ピンク、白のストライプ)と人種的マイノリティを表す茶色と黒を加えた『プログレスプライドフラッグ(Progressive Pride Flag)』があり、より包括的な多様性の象徴として海外を筆頭に用いられるようになっている。


利用編集

2020年現在は、世界的に同性愛者を含める性的少数者の意思表明やコミュニティの象徴、支持の表明として利用されている。

また、虹や虹色そのものがLGBTのアイコンとして使われることが多々あるが、さまざまな地域で伝統的に用いられる意匠や、LGBTのアイコンとしての意図がなく使われた場合との混同も問題となっている。

この理由もあってか、近年では前述したプログレスプライドフラッグが海外を中心として使われる機会が増えており、「LGBTのアイコンとしての虹=虹色だけでなくトランスジェンダーカラーも含む」という表現によって明確化・LGBTのアイコンとしての意図が無い虹色との区別化が進んでいくことが期待される。



関連タグ編集

LGBT 同性愛 同性愛者 同性結婚

レズビアン ゲイ バイセクシャル トランスジェンダー

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