虚無僧
こむそう
禅宗の一派「普化宗」の僧侶のこと。
天蓋(てんがい)という独特の深編笠を被り、尺八を吹きならしながら旅修行に明け暮れている。
時代劇では、密偵や暗殺者の変装としてよく登場する。
虚無僧とは、僧侶の一種である。
概説
禅宗の一つ「普化宗(ふけしゅう)」の僧侶のこと。
普化宗は唐の禅僧・普化によって開かれた宗派で、鎌倉時代に臨済宗の心地覚心(しんちかくしん)によって中国からもたらされ、その後江戸時代になって活発に活動を展開している。
僧侶とはしているが、剃髪ぜずに半僧半俗の形態を通している。
天蓋と呼ばれる籠状の深編笠を被って頭を覆い隠し、小袖(一般的な着物)に肩に袈裟を掛けた姿で、托鉢による喜捨を請いながら遊行(旅修行)する。
普化宗自体に「正典」と言える経典はなく、尺八の演奏を以て托鉢修行をする。
よって天蓋と尺八は虚無僧を象徴するアイテムでもある。
明治時代になって普化宗は政令によって解体させられたが、1950年に復興しており、現在は京都府東山の明暗寺を本山に置いて活動している。
虚無僧をモチーフにしたキャラクター
ゲーム
- ボロンジ(カスタムロボ)…本人が虚無僧の風貌をしているわけではないが、虚無僧をモチーフにした、名前もまんま「虚無僧」のロボを愛機とする
- ミジンコ使い(サンサーラ・ナーガ2)
- 境井仁(ゴースト・オブ・ツシマ)…コスチュームの一つに天蓋がある。
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