Bilgoldy for Evil
演:菅田俊
概説
帯刀コンツェルンの総帥・帯刀龍三郎(たてわきりゅうざぶろう)が、ジャンパーソンのデータを基に改造人間「バイオボーグ」に変身した姿。
魔王ビルゴルディ
帯刀が「ジャンパーソンの素体となった技術」を持つ時実博士によって施された「バイオボーグ化」の改造手術によって変貌を遂げ、ジャンパーソンとガンギブソンの最大の敵「バイオボーグ・ビルゴルディ」となる。
ジャンパーソンとほぼ同じ姿だが、銀と青(紫)という見方によっては悪役っぽいカラーリングに対して(余談だが当時としては非常に珍しい組み合わせのカラーリングであった。次枠にあたる平成ライダーでは銀色+紫色のライダーはそう珍しくないが)、従来のヒーローっぽい金と赤というヒロイックなカラーリングをしているのが特徴。
他、口元がへの字口で歯を少々剥き出した珍しいマスクも印象的。
恐らくジャンパーソンという作品を知らない人が見たらヒーローと見間違うことだろう。
つまり、悪(Evil)として誕生したジャンパーソンともいうべき存在であり、正義(Justice)として生まれた経緯のあるジャンパーソンとは確実に対となる。
なお、バイオボーグ化は警視庁でかつて行われた「警官ロボット計画」の次のプロジェクトだったはずだが、その警官ロボット開発の過程で重大な欠陥により失敗に終わった上にバイオボーグは危険な研究と看做されていた。
武器についてもほぼ同じ物を持っている他、登場当初はジャンパーソンの武器を奪って使ったりメカへの遠隔操作に割り込んで逆にそれらで攻撃したりとえげつない戦法をとったこともある。
これにはジャンパーソンと同じ技術である事を察知した三枝かおるがビルゴルディの遠隔操作を無効にするべくジャンパーソンには武器とメカの遠隔操作にスクランブルを施して対処している。
唯一ジャンパーソンと異なるのは胸部から放つ強力なビームを内蔵している。
魔王の最期
幾度となくジャンパーソン達を苦しめた末、打倒ビルゴルディに必要な忌まわしき過去と言えるAIを最後の手段として完全に蘇らせるに至ったジャンパーソンとの雷雨の死闘の際、善悪の感情を捨てた「ターゲットの抹殺を完遂する破壊マシン」と化したジャンパーソンに困惑し、さらにその一切の迷いもない攻勢に押され気味だった上にジックキャノンとガンギブソンのスピンドルキャノンの砲撃を立て続けに喰らい、ついにはジャンブレーダーに貫かれた上に落雷をモロに受けた事で、改造で得た最強とこれまで思われたバイオボーグの身体には実は致命的な欠陥がある事が判明する。
それは、完全な機械(ロボット)ではない生身の部分があるバイオボーグ故に「改造手術の後遺症かつ蓄積ダメージが引き起こす急速な肉体の老化」があったのである。
善悪の感情を捨てたロボットによって人間でもロボットでもない魔王はついに最期を迎える。
最後に爆発四散する際にはI'll Be Backと、言い残し果てた。
余談
冒頭の台詞はビルゴルディの決め台詞であるが、実際に使用されたのは今なお伝説の次回予告として語り継がれている最終回の次回予告のみである。
関連タグ
仮面ライダーZX/村雨良 演じた俳優繫がりに加え、東映の赤い改造人間繋がり。
逢空万太(特撮好きで有名なラノべ作家。好きなメタルヒーローとしてビルゴルディを挙げている)
仮面ライダーゴルドドライブ 『主人公の姿を模倣した悪の戦士』『金色の装甲』『相手の武器を奪って使用』『日曜朝8時代』繋がり。
ジョージ・クライ 『日曜朝8時代』の敵社長繋がり。中の人がビルゴルディの手術を担当した時実博士を俳優として演じた。
イッセンマン ミニロトのイメージキャラクター。外見・カラーリング共にそっくり
ケフカ…よく似た感じの当初はファンキーなキャラクターだったが、段々と狂気と残酷な顔が顕になっていく。
ネタバレ注意
「俺は言ったはずだ。必ず戻って来ると」
本当に戻って来た魔王
重甲ビーファイターの特別編において、まさかの復活。
魔道師ジャグールの妖術に縛られている状態だが、それでも寝首を掻く事を狙うなど更なる野心を見せた。
結局破壊神ジャグールの生贄にされてしまうが、当然ただでやられるはずがなく、ジャグールが大ダメージを受けた際、分離した腕は執念でジャグールを地獄へと道連れにするという、悪の帝王と呼ぶに相応しい散り様を見せた。
「…ジャグーーール…貴様も来い!地獄の闇へ…!!」
ジャグール「ビッ……ビルゴルディ!離せ!離せえ!!」
結果的に宿敵であるジャンパーソンに手を貸したことになったが、実に格好いい2度目の死に様を見せつけた。