概要
1989年発売。
北米ではレクサス・LSの名で発売しており、後に日本に逆輸入されることになるレクサスブランドの第一号であった。
それまで北米では、高級車と言えばアメ車もしくは西ドイツ製の欧州車を指すのが一般的で、日本車は「コスパは高いが所詮は大衆車」という認識であった。
しかし、このLSは北米市場にとどまらず、西ドイツの老舗高級車メーカー(具体的にはBMW、メルセデス・ベンツ、アウディなど)を唸らせ、その市場をも食い荒らすほど、作り込みの面で高い完成度を誇った。
日本車の高級ブランドはアキュラ(本田技研工業)が先に存在したが、LSとレクサスブランドの成功はそれを上回るものであり、日本車が高級車作りでも世界水準に達していることを証明して見せた。
同年には日本でもセルシオの名で発売。
バブル景気も手伝い、北米同様にヒットを飛ばした。
現在まで続く、楕円を組み合わせて形成されたトヨタエンブレムを初採用したのはこの初代セルシオである。
3代目までモデルチェンジを繰り返したところで、2006年にレクサスブランドの日本展開により、レクサス・LSの名に統一される形で消滅した。
カスタムカー
VIPカーのベースとして、モデルを問わずもてはやされてきた。このため中古のセルシオは、同じく中古のクラウン同様にヤンキーの乗り物というイメージが強い。
また車重が2t近いため、2代目以降は効きの強い大容量のブレーキが装備されている。
それをチューニング界隈が無視しているわけもなく、このブレーキは純正流用チューニングの定番パーツとなっている。