概要
原作と同じく『ドラえもんのび太の転生ロックマンX』のもう一人の主人公。
基本的なところは原作ゲームと同じだがクロスオーバー先の作品がギャグ漫画と言うこともあり、終始クールな性格である原作と違ってオチがあるなど人間臭い側面がある。
デスクワークが大の苦手で大抵の場合は副官のホーネックに丸投げしている。
そのため、彼が不在、または休んでしまった場合は提出書類によって部屋が埋もれてしまうことがある(後にアイリスが登場するようになって以降は彼女の補助で徐々に克服したようでこのような事態になることはなくなった)。
しかし、いざ戦場に出ればその強さは本物でエックスを助けることもあれば彼をサポートしてくれるなど頼もしい一面を見せる。
また、面倒見の良い性格で後に登場するミニドラたちに悪戯されながらもケインと共に世話をしたと思われる描写があり、「X7」編では、後輩のアクセルを指導している(尤も自分の兄弟機のベースが家庭お手伝い用ロボットだったため、素養はあるのかもしれない)。
武装と機能
ゼロバスター
初期の主武装。
エックスのバスターとは違って攻撃力に特化されており、貫通力が高い。
また、地面に打ち付けることによって衝撃波を起こす「アースクラッシュ」の機能が内蔵されている。
「X3」編の終盤において「鬼」化したエックスとの戦闘で破損、ケインたちの尽力により何とか動くようになるものの連射性とチャージ機能がほぼ失われた「ゼットバスター」になる(同時にアースクラッシュも付加が大きいことから一度の戦闘で1、2回の運用が限度になってしまう)。
「X6」編では、ロボット病院の治療もあって機能が正常に戻る。
ちなみに初期ボディのものはエックスから返却された後に移植を試みたが互換性が低いことから断念、戦闘用に改修されたアイリスの右腕として再加工される。
ゼロの代名詞ともいうべきビームサーベル。
本作では何度か入れ替わっており、初代は「X3」編終盤にエックスに貸したもののシグマ戦で破損・紛失。
ケインがデータのバックアップで復元した二代目は、「X5」まで運用されていたが零空間崩壊後にエックスの手に渡る。
最新の三代目は、ある人物の手で送られる。
試作型ビームサーベル
「X6」編で登場するビームサーベル。
リングマンの助力で軍で開発されていた試作品を再調整したもので出力時代は初代と同じだがラーニングシステムに適応していないため、ラーニング技が使用できない。
最終的にキッドに貸し与えた後にダイナモの攻撃に耐え切れずに壊される。
パートナー回路
「X4」編最終回でドラえもんとケイン、ドップラー、ミディの4人が協力して製作した特殊回路で原作には存在しないもの。
アイリスも同じものが組み込まれている。
パートナー同士の居場所を知らせる他、あらゆることを共有することができるらしく(痛覚などに関しては不明)、この回路の副作用で冒頭の悪夢を見ることが無くなった。
但し、どちらかに変化が起きれば強い影響が起こるようになり、「X5」で彼がウィルスを取り込んで回復するのがアイリスもできるようになるなど負の側面もある。
主な活躍
「X1」編
普段から何かが抜けているエックスに呆れながらも付き合う良き先輩としてイレギュラー討伐の日々を送っていたがシグマがイレギュラー化し、反乱を起こしたことで彼の拠点を探るべく、離反したハンターをエックスに任せて単独行動に出る。
最後の一人となったイーグリード戦で落下しかけた二人を救出後、ようやく合流。
シグマの拠点「シグマパレス」の居場所を突き止め、二手に別れて攻撃を仕掛けるが待ち構えていたVAVAの罠に嵌って囚われてしまう。
人質がいることと耐バスター用のビームコーティングを施されたライドアーマーの攻撃でエックスは窮地に追い込まれてしまうがゼロは、一部にコーティングがされていないことに気づく。
彼は自分を犠牲にする覚悟で拘束していたバリアを破壊、VAVAのライドアーマーにしがみ付いて自爆を決行した。
その後、薄れゆく意識の中でエックスに自分のバスターと未来を託して機能を停止した。
「X2」編
ケイン博士自身でも修復がままならず、ハンターベースの格納庫で眠っていたがエックスたちの尽力によりカウンターハンターから新たなパーツを入手することができたことで復活する。
こんな展開にはならなかった
その後、少し遅れてカウンターハンターの基地に突入。シグマが連れていたブラックゼロを破壊した。
「X3」編
始まって早々ドッペルタウンの式典への出席を躊躇い、ホーネックを代役で行かせる代わりに彼から今まで溜まっていた提出書類を求められ、エックスたちに助けを求める。
ドップラーの反乱後は街から逃げてきたジャイアンたちを発見・保護し、以降行動を共にするようになる。
終盤、「鬼」化しかけたエックスの攻撃で負傷し、無茶を覚悟しながらもケインに応急処置をしてもらい現場へ向かおうとするが正気に戻ったドップラーの頼みで崩壊しかけた彼の秘密研究所へ急行。
そこで破壊されたと思われたドラえもんと合流し、無事にエックスたちを救出することに成功した。
その後、エックスとマーティの結婚式に出席するが礼服を忘れてしまったことでホーネックが激怒。
顔が赤く腫れあがるほど刺されてしまった。
「ソウルイレイザー」編
レプリフォースから研修生としてやって来たアイリスと出会う。
最初は少しぎこちない関係だったものの徐々に互いに信頼するようになり、イレイズ事件で互いに打ち解けた。
ドラえもんたちと共にベルカナ率いるソウルイレイザーとなったイレギュラー軍団と戦い、再び姿を現したシグマに引導を渡す。
因みにこの時書類提出などの一部の習慣が改善されたようだがこの時は一時的なものでアイリスがレプリフォースへ帰った後元に戻る(この件に関してホーネックは頭を抱えていた)。
「X4」編
謎の老人が現れる悪夢を見るようになり、その最中大型メカニロイド「イレギオン」が空中都市スカイラグーンを襲うと言う事件が発生する。
現場に駆け付けた彼は、そこで攫われたアイリスと再会する。更にそこへ彼女を救出しようと部隊を引き連れたカーネルと対面、レプリフォースにイレギュラーの疑いが懸けられたことから同行を呼びかけるが拒否され、レプリフォース大戦が勃発してしまう。
レプリフォースの活動を止めるべく、ゼロも行動を開始。
スパイダスを拘束した後に単独で組織から脱走したドラグーンと死闘を演じる。
しかし、気を失っている間に過去の失われた記憶を見る。そこには親友と似た青い少年を痛めつける自分の姿があった。
記憶の一部を見て無意識に仲間と距離を置き始めるゼロだが、そんな彼をアイリスは支える。
大戦も末期へと突入、宇宙へ逃れようとするレプリフォースを止めるべくゼロは、単独で向かうがそこで待ち構えていたのは殿を引き受けたカーネルだった。
飽くまで軍人として誇りをかけて勝負を挑む彼に対し、ゼロは「アイリスを悲しませたくない」と意地で止めにかかる。結果、殴り合いの末に自分の役割を終えたと悟り投降に応じてくれたがダブルの仕掛けた爆弾により宇宙港が倒壊。カーネルはアイリスを庇い重傷を負う。
カーネルの身を案じながらもゼロたちはジェネラルが逃げ込んだ戦闘衛星へと乗り込み、衛星を無力化するためにアイリスと行動をするがそこで待ち構えていたのはスパイとして正体を現したダブルの姿だった。
彼は、治療後安静にしていたカーネルを殺害したことを告白しアイリスを絶望へと追い込む。友を奪われたゼロは、怒りに燃えて斬りかかるが隙を突かれ左腕を失い、追い込まれてしまう。
「俺は何も守れないのか?カーネルに続いてアイリスまで・・・俺は・・・何のために・・」
薄れゆく意識の中で絶望する彼だったがそこへ夢で見た老人が姿を見せる。老人は「本当のお前に慣れ。そうすればお前にかなう敵などおらん。」と言い残す。同時にゼロの理性は吹き飛び、かつてのイレギュラー時代同様の性格へと変貌、寸前で我に返ったアイリスの目の前で如何にも楽しそうにダブルを虐殺する。
彼女の必死の呼びかけで正気に戻ったゼロだったが、再度動力室へ向かう途中で暗躍していたシグマに再会。
彼からゼロこそがイレギュラーだと告げられる。
シグマとの決戦では、傷を負いながらもエックスがアルティメットアーマーを纏うまで時間を稼ぐことに貢献し、無事に帰還。