「どうだい、僕の操縦ぶりは! 12チャンネルで4機バラバラに動かせるんだ。」
概要
山崎たくみ(水田版)
多趣味な青年で、ラジコン・プラモデル・ジオラマ・アニメ・スーパーカーなど、あらゆる遊びに精通している。
そのこだわりはかなりの物で、スネ夫にジオラマ製作の手解きをした際も一切の妥協を許さず、ジャイアン達には普通に評判の良かった作品ですら「なさけない…これでもジオラマかね」とバッサリ切り捨てて容赦なくダメ出し、更に3ページにわたって解説している(大山版アニメではプロ顔負けの背景デッサンをフリーハンドでサラサラ描いていた)。
骨川一族らしく資金力があるので、趣味のために金を湯水のように使うことも辞さない。車は作中で3台(うち1台はカウンタック)も登場している。
また、オシャレやレジャー(主にマリンスポーツ)などもちゃんと豪華に金を使えるリア充であり、決してキモオタではない。真の意味でのエリートオタクである。
作中ではスネ吉がスネ夫に「友達と一緒に遊びにつれてってあげる」といったとき、スネ夫は「3人用だから」とか言ってのび太をわざと仲間外れにするという流れが定番。だけどこれはスネ夫が意地悪なだけであってスネ吉兄さんは悪くないんですよ?
自分の知識を駆使して改造したラジコンでドラえもんのひみつ道具と真正面から勝負した『ラジコン大海戦』のエピソードはスネ吉ファン屈指の名作である。
モデル?
スネ吉のモデルは藤子不二雄A氏ではないかと思われる。
スネ吉の趣味は確かにスネ夫やのび太と言った小学生も惹かれるものだが、現実的に考えると金と技術と時間をとにかく要求する“大人の趣味”が多いのである。
なお、趣味のひとつである「アニメ」は鑑賞ではなく製作であり、少なくともスネ吉が登場した時代はアマチュアがアニメーション製作をするには設備かれこれかつ資金的にも困難であり、やるにしてもセル画ではなくペーパーアニメがやっとだった(スネ吉に限りなく近い事をやったのは岡田斗司夫らのDAICON FILMである。それでもDAICON3オープニングアニメは赤字だった)。
A氏はカーリーヘアーではないが、常にサングラスを掛けたファッションをしており、スネ吉に通じるところがある。
A氏は「自分は大人の付き合いを覚えてしまったが、藤本はそんなことがなかった」と言っているが、逆にF氏から見れば「安孫子は大人の遊びを楽しんでいたが、自分は漫画家として多忙だし、家族も背負っていたのでそんな余裕がなかった」のではないだろうか。
スネ吉と言うキャラはそんなA氏との境遇の違い、そして常に自分をモデルにしたのび太と対極に位置に立つ、という状況を表しているかのように思える。
また、F氏も細かい所にこだわるところがあり、ジオラマに関する技法等を3ページに渡って解説したあたりにも伺える。つまり、スネ吉は互いの拘りの偶像化(擬人化?)とも考えられる。
関連項目
ミクロス:『のび太と鉄人兵団』に登場するスネ吉の最高傑作である。
絶体絶命でんぢゃらすじーさん:孫とじーさんの会話に出てくる。