概要
日清戦争時に始まり、太平洋戦争(大東亜戦争)までの戦時・事変中に設置された大日本帝国陸軍および海軍の最高統帥機関である。
陸海軍の最高指揮官=大元帥である天皇の命令(奉勅命令)を大本営命令(大本営陸軍部命令(大陸命)、大本営海軍部命令(大海令))として発令する最高司令部としての機能を持っていた。
「大本営発表」
特に太平洋戦争後半期、日本側の敗色が濃厚になるにつれて、さも戦況が有利であるかのような虚偽の情報が「大本営発表」として流され続けた。
また、情報が虚偽でない場合でも用語の言い換えが盛んに行われていた。(「撤退」→「転進」、「全滅」→「玉砕」等がその例とされる)
情報の操作や用語の言い換え自体は日本軍ばかりでなく各国軍の広報でも事例はあったが、日本軍の大本営発表はその虚偽度の高さと頻度において他の例から隔絶していると言われる。
実態をまるで反映していない発表内容が逆に軍事行動に悪影響を及ぼしたケースも多々ある。
ただし、実態からの乖離が進むにつれ特に現場の実態に詳しい者からは内容の虚偽性は認識されてきていた。
現在ではこれから転じて、「ある組織等が実態と幾分あるいは全く異なる情報を公表宣伝する」ことを「大本営発表」と皮肉る表現として用いられることが多い。
…その後、2003年にもなってそれを堂々とやってのけた政権が中東にあったことに一部では衝撃(あるいは笑撃)が走ったとかなんとか。
関連タグ
大日本帝国 大日本帝国陸軍/帝国陸軍 大日本帝国海軍/帝国海軍
松代:長野県長野市。太平洋戦争末期、大本営の避難場所として想定、一部工事が行われた。
ムハンマド・サイード・アル=サハフ/サハフ:イラク・フセイン政権の情報相。