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ボクシンググローブの編集履歴

2021-08-23 21:59:49 バージョン

ボクシンググローブ

ぼくしんぐぐろーぶ

ボクシングや類似の打撃系立ち技格闘技で使用されるグローブ(手袋)

概要

ボクシングのときに選手が両手にはめるグローブ

主に殴る側のを当てた際の反作用による衝撃から保護を主目的とする。(殴られる側の外傷も防げるが、殴られる事による衝撃はさほど減少しない。)

キックボクシングシュートボクシングムエタイサバット等、ボクシングから派生・類似した打撃系立ち技格闘技でも同様のものが用いられている。


形状・素材

親指部分だけ独立して、他の4本の指は1つの袋に収まるようにして拳全体を包みこむ形状をしており、内部には綿スポンジなど衝撃を吸収する素材が詰め込まれている。

練習用やアマチュア戦では着脱が容易な面ファスナー(マジックテープ)で留めるタイプのものが用いられている。プロ戦ではで固定するタイプのものが使用され、試合時には審判の立会いの下、細工がされていないことを確認した後、手首部分を紐で縛り、その上からテーピングを巻いて強く固定される。また、手・手首保護のために拳にはバンテージを巻くことが必須。


色は赤・青・黒・白が主流だが、緑・黄・紫等の多様なカラーリングのグローブを取り揃えていたり、配色をカスタマイズしたグローブが作成可能なカラーオーダーを行っているメーカーもあり、プロの試合では多種多様なカラーのグローブを見ることができる。

一方のアマチュアは、規定により赤と青のみで、有効打の判定を容易にする目的でナックル部位が白く塗られている。


初めての試合アマチュアボクシング・女子試合



試合用のものには素材に牛・山羊の本革が用いられており、そのためやや割高となっている。練習用のものには安価な合成皮革製のものもあるが、こちらは耐久性に難がある。また、練習用のものには薄い形状のパンチンググローブも存在する。


重さと規定

重さの単位はオンス(oz)数(1オンス=1/16ポンド=約28グラム)が用いられており、2ozごとに区分されている。軽いほど素手に近い。

かつてのプロの公式戦は6ozのグローブが用いられていたが、現在は体重の軽い階級は8oz、重い階級は10ozが用いられている。グローブの重さと階級の関係は以下の通り。


プロ

重さ/性別・団体男子(JBC)男子(IBO)女子
8ozミニマム級~スーパライト級ミニマム級~ウェルター級アトム級~フェザー級
10ozウェルター級~ヘビー級スーパーウェルター級~ヘビー級スーパーフェザー級~ヘビー級

アマチュア

重さ/性別男子女子・ジュニア
10oz全階級ライトウェルター級以前
12oz-ウェルター級以降

12oz以上は怪我の防止を目的として主にスパーリングやマスボクシングで用いられている。また、腕の筋肉を鍛える目的で練習では一つ上の重さのグローブを用いることを唱える指導者もいる。


メーカー・ブランド

グローブを生産しているメーカー・ブランドの中で、特に有名なものとおおよその価格帯を紹介する。因みにグローブの価格は軽いものほど安い。



Winning(ウイニング)

1937年創業。日本を代表するボクシング用品メーカー。ヘッドギアやユニフォーム、サンドバッグ、リングやゴングまで、ボクシングに欠かせない用品の殆どを自社で製造・販売している。

日本で開催される試合ではかなりの頻度で用いられている他、世界タイトルマッチでの使用頻度も高い。長らく国際アマチュアボクシング協会(AIBA)に公認され、オリンピック等、アマチュア国際大会で用いられていたが、現在はaddidasに取って代わられてしまっている。

牛革による本革製のため、価格は24,000円~と高価。しかし、耐久性等の品質は非常に高い。

カラーオーダーによってオリジナルグローブの発注も可能。


ボクシング女子!ボクシング部新歓ポスター


Everlast(エバーラスト)

1910年創業のアメリカのメーカー。モハメド・アリマイク・タイソンなどの名選手が愛用し、映画『ロッキー』シリーズ他数多くのハリウッド映画に登場したことにより、知名度が高く、シェアの上位を占める。グローブは通販サイトで練習用の安価なものが比較的入手しやすい。ボクシング用品以外にも、フィットネスギア、フィットネスウェアを展開しており、その名を見る機会は多い。


どう?おいしい?ムエタイ


REYES(レイジェス)

1920年創業。メキシコに本社を置くボクシング用品メーカー。山羊革を用いていることと、ナックル部の詰め物が薄いことが特徴。ダウンやK.O.に繋がりやすいと定評があり、近年のビッグタイトルマッチで頻繁に使用されている。本革のため、19,000円~とやや高価。


TWINS(ツインズ)& Windy(ウィンディ)

ムエタイが国技であるタイを代表する二大メーカー。ムエタイキックボクシングの試合で高頻度で用いられている。元々は一つのメーカーだったが創業者の異母兄弟が別々の会社を立ち上げたことにより分裂した。

両社とも値段は10,000円前後と比較的安価で、初心者やフィットネス目的でそこそこ品質の良いものを購入したい場合に向いている。


Grant(グラント)

アメリカで設立された新興ブランド。グローブの生産はメキシコで行っている。(REYESに委託?)メイ・ウェザー等、現役スターのタイトルマッチや『ロッキー』シリーズ続編、『クリード』シリーズで使用されたことで知名度を伸ばしている。高級ブランドのため、59,000円~と非常に高価。


addidas(アディダス)

スニーカー等でその名を一度は目にしたことはあるドイツ創業のスポーツ用品メーカー。1949年創業。兄弟げんかによってPUMAと分裂して設立されたメーカとしても有名。前述のとおり、オリンピック等アマチュアの国際公式試合ではこのメーカーのグローブが使用されている。練習用の安価な合成皮革製のものは5,000~10,000円前後で購入可能。


グローブを購入する必要性

大抵のジムや部活動では、備品としてグローブを取り揃えており、ボクシングやボクササイズを始めてすぐに無理して購入する必要はない。しかし、ニオイや清潔感の点から自分専用のグローブが欲しくなった場合はまずは安価なものから購入することをおすすめする。長く続けられるようであったら、高級なメーカーのものを購入するといいだろう。グローブも例外なく安かろう悪かろうであるため、安価なグローブを過度に期待しない方がいい。

着脱と固定が容易なマジックテープ式がおすすめ。ひも式の場合、ひもをゴムひもに換装することで固定可能であるが、マジックテープには負ける。最終的にサンドバッグ、ミット打ち用に軽いものと、スパーリング用に重いものを所持することが理想。高い買い物であるため、先輩や指導者の指示をよく仰ぐように。


創作上では

装着者にパンチ以外の手の動作を封じる暴力的な機能性に対して、丸みを帯びた可愛らしいフォルムというギャップから、ボクシンググローブにフェチを感じている人が多い。イラストでは、ボクシングを題材にした作品の二次創作以外で、オリジナルキャラクターや、ボクシングとは無縁の版権キャラクターに装着させたものが多い。

またR-18のものでは、女性の胸部を露出させたトップレスボクシングを描いたものが多い。


関連画像


ボクシンググローブのメイキング


関連タグ

ボクシング 女子ボクシング トップレスボクシング

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