フロイド・メイウェザー・ジュニア
ふろいどめいうぇざーじゅにあ
フロイド・ジョイ・メイウェザー・ジュニア(1977年2月24日~)
父は元プロボクサーのフロイド・メイウェザー・シニア。
史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成した。
ディフェンスに徹したスタイルで顔にダメージが無いため「プリティー・ボーイ」、金に汚いため「MONEY(金の亡者)」と仇名される。自称「The Best Ever(史上最高)」。
1977年2月24日、グランドラピッズ市(ミシガン州)に誕生。誕生時は母方のシンクレア姓であった。
1985年、治安の悪いニューブランズウィック市(ニュージャージー州)に転居。家は貧しく、父のメイウェザー・シニアはプロボクサーの傍ら麻薬の売人もしていた。母も薬物中毒。まともに学校に行ったことはなく文盲である。
父が銃を突きつけられた際、銃弾の的にされたこともある。壮絶な幼少期を過ごす。
1993年、メイウェザー・シニアが刑務所に入れられ祖母の家で暮らす。ハイスクールを中退しボクシングに専念することとした。ナショナル・ゴールデングローブスにライトフライ級で出場し優勝。
1995年、全米選手権にフェザー級で出場し優勝。
1996年、アトランタオリンピックにアメリカ代表として出場。フェザー級準決勝でブルガリア人審判委員長の不正判定により負け、銅メダルに終わる。大会後、トップランク社と契約しプロ転向。父が服役中だったため、叔父で元プロボクサー(WBA世界スーパーフェザー級、WBC世界スーパーライト級王者)のロジャー・メイウェザーがトレーナーを務める。10月11日、スーパーフェザー級でプロデビュー(2回KO勝ち)。
1998年、父が刑務所から出所しトレーナーに復帰。10月3日、WBC世界スーパーフェザー級王座を獲得。
2000年3月18日、父を解雇し、ロジャー・メイウェザーがトレーナーに復帰。
2002年4月20日、WBC世界ライト級王座を獲得。
2005年6月25日、WBC世界スーパーライト級王座を獲得。
2006年4月8日、IBF世界ウェルター級王者ザブ・ジュダーと対戦。メイウェザーのダウンをスリップとするレフェリーの不可解な裁定、ジュダーの反則パンチを巡って両陣営のセコンドがリングに乱入し乱闘など大荒れな試合となったが、メイウェザーが判定勝ちで王座を獲得。ネバダ州アスレチック・コミッションは、ロジャー・メイウェザーに罰金20万ドルと1年間のセコンド禁止処分を課した。
2006年、フリーエージェントとなる。
2006年11月4日、WBC世界ウェルター級王座を獲得。
2007年5月5日、オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)に判定勝ちし、WBC世界スーパーウェルター級王座を獲得。無敗のまま5階級制覇を達成。アル・ヘイモンとマネージャー契約を交わす。アル・ヘイモンはヒスパニック系コミュニティのボクシング人気に目をつけ、メイウェザーが一方的に勝てそうなヒスパニック系のスターとの対戦をとりまとめ、ビッグマネーをもたらす事となる。
2008年3月30日、WWEの「レッスルマニア24」にヒール・レスラーとして参戦しビッグ・ショーに勝利。6月6日、現役引退を発表する(1回目)。
2009年9月19日、ファン・マヌエル・マルケス戦で復帰し、勝利。
2010年9月10日、内縁の妻への暴行、携帯電話の窃盗により逮捕された。
2012年6月1日、90日間の禁固刑の服役の為に収監された。刑務所内での態度が良好だったため8月3日に釈放される。
2013年、ロジャー・メイウェザーが糖尿病で体調がすぐれないため、父がトレーナーに復帰。
2015年5月2日、WBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)に判定勝ち。9月12日、WBA世界ウェルター級暫定王者アンドレ・ベルト(ハイチ)との統一戦に勝利し、4団体統一に成功。リング上で現役引退を表明(2回目)。
2017年8月26日、現役復帰し、UFCの総合格闘家コナー・マクレガーとスーパーウェルター級12回戦を行い、TKO勝ちで戦績を50戦50勝無敗とする。ロッキー・マルシアノの記録を61年ぶりに更新した。試合後、現役引退を表明(3回目)。
2018年12月31日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で開かれた「RIZIN.14」に出場。キックボクサーの那須川天心とボクシングルールのエキシビションマッチで対戦し1回TKO勝ち。
2020年3月10日、元内縁の妻ジョーシ・ハリスが薬物中毒で死亡。3月17日、長年トレーナーを務めたロジャー・メイウェザーが糖尿病の合併症で死亡。
2021年6月6日、人気YouTuberのローガン・ポールとエキシビション試合で対戦。勝敗なし。
2022年9月25日、さいたまスーパーアリーナで開かれた「超RIZIN」に出場。人気YouTuberの朝倉未来とボクシングルールのエキシビションマッチで対戦し2回TKO勝ち。しかし、試合前の花束贈呈で政治団体「ごぼうの党」代表の奥野卓志が花束を投げ捨てる非礼を働き、そちらの方が話題になってしまった。