マイク・タイソン(Mike Tyson)とは、1966年6月30日生まれ、アメリカ合衆国の元プロボクサー。ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区ベッドフォード・スタイベサント地区出身。
概要
「史上最強のボクサー」の1人。
18歳の時に相手を1RでTKOしてしまう衝撃的なデビューを飾る。その後も立て続けに試合で29連勝し、WBC世界ヘビー級王座を獲得する。その勢いはとどまることを知らず、WBA、IBFのタイトルも獲得し、たった2年で世界の主要3団体全てのタイトルを持つ統一王者となった。
ごく短期間のうちに数々の伝説を残した彼は、アメリカ合衆国においてモハメド・アリ以来の大スターとなり、世界的な有名人・大物として君臨した。
しかし全盛期は極めて短く、その後は奢侈な生活にふけったことで堕落していってしまった。
彼を見出し鍛え上げた名トレーナーのカス・ダマトが死去した事、その後悪徳プロモーターとして有名なドン・キングと関わって雑なチームメイキングに応じるままになった事などが理由として挙げられる事が多い。
なお、全盛期と呼ばれる時代の同階級に比肩しうるボクサーがいなかったこと、その後対戦した超一流どころには負けてしまっているためにその実力は検証しがたいとする意見も根強い。
自著『真相 マイク・タイソン自伝』によると世界タイトル獲得前から放縦な生活をしていたとのことで、この自伝の読者からは「あのような生活態度で世界王者になれた事自体ラッキー」とまで評する声もあり、こうした実力否定派の声も一定数存在する。
引退後はコカイン依存症や自己破産、娘の事故死を経験するなどこのままどん底に叩き落されたまま終わるかと思われたが自身のキャリアや不祥事をネタにしたあたりから持ち直し、アメリカでも有数のセレブリティとして再び忙しくもにぎやかな日々を送っている。
世界一幸運な男、世界最強の男、数々の異名を持つ。
ファイトスタイル
ボクシングの世界的チャンピオンとしては珍しく、ファイトスタイルがかなり極端。
ヘビー級としては身体が小さかった(身長178cm、全盛期の体重は100~109kgくらい)が、身体を丸めて敵のパンチをよけながら突進しリーチに入ったら小さく重いパンチを連打してつぶすという、カス・ダマトトレーナーの理想スタイルの体現者だった。
至近距離での小さく早い身体の動きは特筆もので、まともに敵のパンチが当たらない。
そのパンチ力は左ジャブですら対戦相手が「金属バットで殴られたようだ」と証言するもので、右の一撃に至ってはトラック事故に例えられるほどである。
ドーピング無しでは殆ど限界と言える筋肉質な体をしていたが、ステロイド疑惑とは無縁であった。これは、カス・ダマトが指導していた当時、自重トレーニング以外の筋力トレーニングをしなかったことと、タイソン自体大の女好きで、睾丸が萎縮するステロイドを使用しているとは考えづらかったため。
ゲームや漫画作品の元ネタ
1985年から1988年にかけて、世界中で有名になった彼は、有名人の宿命か彼を元ネタにしたと思われる数々のキャラクターが数多く存在する。そのほとんどは本人の許可なく作成されたもので、版権的な配慮、またマイク・タイソン本人の不祥事によるイメージダウンから、名前や設定の変更を余儀なくされたものも多い。
日本版では、マイク・バイソンのままだが、海外版ではバルログに名前が変更されている(これに伴い、ベガは「こんなむさいおっさんが『織姫』なんて名前はない」ということでバイソンに変更、優男のバルログは「ベガ」にされた)。タイソンはバイソンが自分をモデルにしていることを「光栄だ」とコメントしている。
マイク・タイソン (マイク・タイソン パンチアウト!!)
肖像権を考慮し、後に「Mr.ドリーム」という架空のキャラに差し替えられたのだが、2013年に本人がこのゲームをプレイしている動画がyoutubeに投稿され、話題を呼んだ。
最大トーナメントに出たり、バキと慈善事業に尽力したりしている。
「アイアン(鋼鉄)」はタイソンの異名の一つ。
M.Roshi(ドラゴンボール )
欧米における亀仙人の名前で、苗字のみタイソンから老師に変えている。
余談
小ネタ
外部リンク
関連タグ
ボブ・サップ(『K-1 WORLD GP 2003 in ラスベガス』での対キモ戦の試合終了後、観戦していたタイソンを挑発した。現在は個人的に食事する間柄である。)