概要
宇宙世紀103年から105年にかけて活動が確認されている反地球連邦組織。
「マフティー・ナビーユ・エリン」とはスーダン語、アラブ語、古いアイルランド語の3つのメドレーからなる造語であり、「正当なる預言者の王」を意味する。
劇中では、敵味方に限らず、「マフティー」、「マフティー・エリン」という略称もよく用いられた。
組織としての「マフティー・ナビーユ・エリン」を率いる指導者として組織と同名の人物が務めているが、実際に組織を統括しているのはクワック・サルヴァー(ヤブ医者)なる人物であり、そのクワックによって戦闘員として勧誘されたのが、ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアであった。そしてハサウェイはマフティーその者を演じるようになっていき、彼は世間では「マフティーの正体はアムロかシャアではないか?」と言われていた。
反連邦組織としてのマフティーは、Ξガンダムやメッサーなど、相当数のモビルスーツを保有しているが、これはアナハイム・エレクトロニクスと繋がりを持ったクワック・サルヴァーが補給関係に多大な才能を発揮している部分が大きい。
この時代、地球連邦政府機構の直轄にいる者は、好きに地球に居住できるという背景が設定されており官僚独裁の傾向は拍車をかけていた。また、これらの一部の特権階級が地球を独占するため不法地球居住者をマン・ハンター的な行為で一方的に排除することも合法化されていた。
政府の閣僚と議員たちの社会は世襲制の様相を為しており、その政策の元に展開される現実は差別政策であると断ずることが出来た。
だからこそ、彼らマフティーは連邦政府の要職にある人々を粛清し中央閣僚から世襲と血縁による体制を揺さぶり、地球をクリーンにするために、人類の全ては、地球から出なければならない政策を実施するよう、政府に要求を突きつけたのである。
一応、世間的には「テロリスト」と認識され、否定しようの無い事実であるのだが、リーダーの方針によって、ジオン残党軍の様に故意に犠牲者の数を増やそうなどという悪意のある大量破壊や虐殺は行わず、あくまでも標的のみを最大の攻撃目標として縛る事で可能な限り被害を少なくしようと細心の注意を払っている(無論、自衛の為に連邦のモビルスーツと交戦し、必要ならば撃墜もしているが)。アデレートへの攻撃宣言の際も、無関係な民間人に避難する為の時間を与えており、時間を厳守する形で作戦を実行に移した。
上記の部分や連邦政府の腐敗に世間や軍人が辟易していた事もあってか、マフティーはテロリストに関わらず世間からの評判は上々であった。
しかし、マフティーが築いた名声を当てにして、連邦政府から身代金を引き出そうと、オエンベリ軍からマフティーを騙ったハイジャッカーのような輩まで出現しており、彼等はマフティーとは違って平気で人を殺めるような危険人物であった。
主な構成人員
主な保有戦力
関連項目
エゥーゴ:過去の反連邦組織。