概要
オエンベリ軍とは、地球連邦政府に対する不穏分子数万人がオーストラリア北部の街オエンベリで設立した私設軍隊。
リーダーはフォビオ・リベラで、彼の呼びかけに応じてオエンベリにとどまっている。
ファビオは、不法地球居住者を中心とした陸軍結成を目標とし、さらには地球連邦の物資を横流しして空軍の編成を目論んでいた。ハウンゼン356便をハイジャックした、マフティー・エリンを名乗るかぼちゃマスクをリーダーとする集団ハイジャッカーはこの私設軍隊の所属であり、彼らが地球連邦政府の閣僚を人質にしたのも資金調達が目的だった。
連邦軍のキンバレー部隊による虐殺が行われているという噂もあったため、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (中)』ではハサウェイ・ノアをリーダーとしたマフティー・ナビーユ・エリンのモビルスーツ部隊が救出に向かった。オエンベリ軍自体はほぼ壊滅していたものの、マフティーとは協力関係を結ぶ事となった。
オエンベリ軍の蜂起の影響
オエンベリ軍の武装蜂起に際し、マフティーの黒幕であるクワック・サルヴァーは「マフティーの運動を始めた真の効果」と喜んでいた。
キルケー部隊のケネス・スレッグ、刑事警察機構のゲイス・H・ヒューゲストは大衆が組織としてのマフティー・ナビーユ・エリンの活動を支持し、組織のリーダーであるマフティーを「現代のジャンヌ・ダルク」などと言ってもてはやしている現状を危惧していた。特にケネスはマフティーへの対応が遅れることで彼が本当の政治闘争の偶像(アイドル)となり、実際に彼が指揮しなくても各地で勝手にマフティーの軍が出来てしまう危険性を指摘し「マフティーを本物のアイドルになる前にジャンヌ・ダルクのように火あぶりにする」と宣言している。
劇中の活躍
小説版
小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (上)』ではオエンベリに数万の不穏分子が集結しているなどの情報だけであったが、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (中)』から本格的に登場。
ハサウェイ・ノアを初めとしたマフティー・ナビーユ・エリンのモビルスーツ部隊がオエンベリに到着した頃には、既にキンバレー部隊のグスタフ・カールが蹂躙を終えた後で、二千と少しといった数の死体が並べられているなど、凄惨な様相を呈していた。
映画版
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』第一部では本格的な登場はしていない。エンドロールが終わった後に、オエンベリ軍がキンバレー部隊のグスタフ・カールを倒し、その頭部を地面に置いて勝ち鬨を上げているイラストが流れた。
関連タグ
登場作品 | 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ |
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関連集団 | ハイジャッカー |
所属人物 | ファビオ・リベラ / チャング・ヘイ / フェデリコ・マルティーニ / メイホウ / かぼちゃマスク |