ハウンゼン356便
はうんぜんさんびゃくろくじゅうごびん
ハウンゼンとは、月と地球を往還するスペース・シップである。搭乗できるのは地球連邦政府の閣僚やその家族などの特権階級のみ。
本記事で扱う356便は、小説・映画・漫画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場し、同作品の主要人物であるハサウェイ・ノア、ギギ・アンダルシア、ケネス・スレッグの初顔合わせの舞台となった。
小説版では内装に関して詳細に設定されていなかった。
映画版では小型ながら豪華な内装が初めて描かれ、宇宙での航行中では飲み物が宙に浮かないように工夫がされ、グラスが口の当たる縁の一部分に穴が空いており、ストローのように中の液体を吸う仕組みという設定が新しく起こされた。
小説版
「1 ギギ」の章から登場。アデレード閣僚会議へ向かう連邦政府閣僚とその家、地球連邦軍大佐ブライト・ノアを父に持つハサウェイ・ノア、大保険会社の創業者カーディアス・バウンデンウッデンの愛人であるギギ・アンダルシア、地球連邦軍大佐ケネス・スレッグも搭乗していた。
ハウンゼン356便が地球に降下後、ハイジャッカーが搭乗したベース・ジャバーが接触、激しく機体が揺れ、彼らが機内に乗り込んできた。
保健衛生大臣ハイラム・メッシャーが対話を試みるもその議会のやり取りに慣れた言葉遣いが、ナーバスになっていたかぼちゃマスクの神経を逆撫でして銃殺されてしまう。また、ハイラムの妻も射殺された夫の遺体を見て狂乱したことで顰蹙を買い銃殺された。その様子を見てカッとなったハサウェイは、かぼちゃマスクからマシン・ガンを奪い取り、ほぼ単騎でハウンゼン356便内を乗っ取っていたハイジャッカーを制圧した。
その後、ハウンゼンはフィリピンのダバオに緊急着陸し、ハサウェイと乗客は軍監視下でダバオへの停泊を余儀なくされた。
映画版
こちらでは、大気圏突入までの間はジェガン2機とベース・ジャバー2機の計4機が護衛に付いていたが、ハウンゼン356便が地球の大気圏到達直前に離脱。敵の接近を検知する人工衛星(オセアニア地域上空)の修理が行われておらず、大気圏内に移動し終えたハウンゼン356便はオートパイロットで飛行中、背部から接近してきたギャプランに気付く事が出来ず、機首上面にあるドッキングポートに人員ポッドを取り付けられ、ハイジャッカーの侵入を許してしまう。彼らは機内のボディーガードやパイロット達を殺害し、リーダーであるかぼちゃマスクは反撃しようとしていたケネス・スレッグから拳銃を取り上げた。
保健衛生大臣ハイラム・メッシャーがかぼちゃマスクと対話を試みるが射殺され、彼の妻も狂乱したことで顰蹙を買い銃殺された。ハサウェイは残留思念クェス・パラヤの声を聞きギギの声がオーバーラップする。ギギの発破を聞いたのとほぼ同時に、かぼちゃマスクが脚部に装着していた拳銃を発砲しそれを奪い取る。その後、ハウンゼン356便内のコクピットに乗り込み、ピエロマスクの姿に動揺したものの、救援に来たケネスと共にハイジャッカーを制圧した。
そして、小説版と同様、ハウンゼンはフィリピンのダバオに緊急着陸し、ハサウェイと乗客は地球連邦軍監視下でダバオへの停泊した。
登場作品 | 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ |
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関連人物 | ハサウェイ・ノア / ギギ・アンダルシア / ケネス・スレッグ |