概要
CV:斧アツシ
かつてヘラと共に、迷宮都市オラリオどころか世界最強と称された【ゼウス・ファミリア】の主神。
最後の三大クエストである隻眼の黒竜との戦いに敗北し、主要構成員の殆どが死亡するか肉体、あるいは精神的にリタイアした際に【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】にヘラともどもオラリオを追放され、その後の行方は不明…ということになっているが、田舎で農夫となってベル・クラネルの育ての親を務めていたことが明らかになる。
この事を知っているのは彼の伝令神を務め、現在も彼とやり取りをしているヘルメスと、彼から直接聞かされたウラノス、闇派閥全盛期の頃には存命だったアルフィア、ザルド、エレボス位である。あとはアスフィも、ヘルメスから聞かされている可能性が高い。
神物像
幼いベルに「男ならハーレムを目指せ」「覗きは男のロマン」等、ろくでもないことを吹き込んだスケベ爺で、別の世界線では伯母と風呂に入ろうとするベルに『儂も一緒に入る☆』と言い出したり、同じく伯母との就寝の時がくれば『儂もベルと寝るゾイ!』などと抜かし潜り込もうとするなど、とんだエロ爺だった。
ファミリア存続時も団員達にそのようなセクハラを日常的に行なっていたようで、その度に魔法などで全て迎撃されていたが、良く送還されなかったものである。しかもヘラにチクられた時もあるようだが、これにはさすがにエレボスも「それは死んじゃうだろう…」と呆れていた。こういうことを教えていたため、ヘスティアはベルに対して「君、絶対育ての親を間違ったよ」とコメントした。
周囲からの評価は『狒々爺』『好好爺』『どうしようもない主神』。
また、女神のみが入浴される事を許された『神聖浴場』を、歴史上唯一覗いたことのある神物でもあるらしい。この件により、浴場の警備はより厳重とされ、虫一匹の侵入さえ出来ないが、その偉業は今でもオラリオで伝説として語り継がれている。偉業を成しえるのは子供達だけで十分だっての!この通り身体能力はかなり高いらしく、恩恵を封じられたとはいえ武神の子でもある命と剣術で渡り合い神威を当てる事によって怯んだオリンピアの巫女や兵士も投げ飛ばす芸当が出来る(オリンピアの巫女や兵士はプロメテウスの眷族なので最低でもLv.1はあると思われる)。
その一方で、最強のファミリアの主神としての手腕は確かで、地上に君臨した時から英雄の器と呼べる眷族達を集め続け、そんな彼等で構成されたファミリアはまさに傑物ぞろいであり、彼を追い出したロキや現最強の冒険者であるオッタルからも未だに年季が違う化け物達と評されるなど、ヘラと並んで名実共に神時代の象徴であった。
眷族達への教えは「剣も女も、人生さえも、思い立った時こそ至宝」。
ベルによると、事故でモンスターに襲われ死亡したことになっているが、ヘルメスは彼と連絡を取り合っているらしい(彼曰くのっぴきならない事情があり、可愛い孫に何も言えず雲隠れするしかなかったらしいが、詳細は不明)。
かなり定期的に連絡を取り合っているらしくヘルメスは事実上、彼の部下に近い立ち位置である(17巻では、彼に寄越した『定期報告マダァー?』と言う絵文字付きのメッセージが、オラリオの危機を救う事に繋がっている)。
本来なら神として周囲に何かを感じ取る気配を出すが、大神の能力としてその力、神威を封じ込めることができるらしい。因みに、同じ事が出来る神は他にも登場している。
コミカルな面と祖父としての顔ばかり目立つ人物であるが、プロメテウスが神界の炎を下界に落とした際は、神として激怒したらしい。
『アエデス・ウェスタ』にて、『悲劇の作り手(キュロス)』と名を偽り登場。実はベルたちがオリンピアに来る前からオリンピアに侵入していたらしく、ヘスティアが万が一失敗した時の為に、消滅覚悟で予備になるつもりだったらしい。ベルの成長に感心しつつも、少なくとも今は会う場所ではないとして一連の騒動が終わった後、去っていった。本人によると、現在ヘラに追われてるらしい。やはり、彼が雲隠れするしかなかった理由はヘラに居場所がバレたからなのか?
また、イベント内にて命に接触し助言を与えるなど妙に肩入れし、理由を問われた際は意味深に「それは、お前の髪が…」と発言しており一部で考察が成されていたが後に実装されたヘルメスの衣装ストーリー、『どうでもいい神々の密談』にて単に彼女がゼウス好みの黒髪だっただけと言うミスリードもクソもないただのフェチズムから来る物だったと判明した。
ゼウス「やっぱ黒髪っていいよなー」