これは大接戦!大接戦のゴール!!
ウオッカか、ダイワスカーレットか。真ん中ディープスカイが少々不利か。
1分57秒2はレコードの赤い文字です!
(青嶋達也アナによる実況より)
概要
この年の出走メンバーは、前年64年ぶり牝馬ダービー馬ウオッカ(武豊)、2冠牝馬ダイワスカーレット(安藤勝己)を筆頭に、この年のダービー馬ディープスカイ(四位洋文)が続き、菊花賞馬アサクサキングス()藤岡佑介など出走馬17頭全頭が重賞タイトル持ちというハイレベルな陣容であった。
レースはダイワスカーレットがハナに立って後続を引き連れる展開で、この日の高速馬場の影響か1000m通過は0:58:7という速いペース。3-4コーナーを曲がっても疲れは見えないが、ここからディープスカイとウオッカが競り合いながら迫っていく。
やがてウオッカが並びかけるとダイワスカーレットも鞭を入れて差し返し、馬群を割ってきたカンパニー(横山典弘)とエアシェイディ(後藤浩輝)も迫る中、大混戦のままゴールイン。
勝時計は1:57:2でシンボリクリスエスが持っていたコースレコードより0.8秒も早いという高速決着だったが、ウオッカとダイワスカーレットがほぼ同時のゴールインで写真判定が長引き、その結果ウオッカが1着となり、ダイワスカーレットはハナ差2着、掲示板でハナ差とされたその差はわずか2cmという大接戦だった。ディープスカイがクビ差3着で、5着までがハナ差クビ差という着差が大混戦を物語っていた。
馬券的には上位人気で固まった固い決着ではあったものの、3歳時からのライバルだった牝馬2頭による競馬史に残る大激闘は、その後の強力牝馬たちの活躍を予感させるものであった。
牡馬相手で実績を残し続けていたウオッカもそうだが、惜敗したダイワスカーレットもこの年の暮れの有馬記念で37年ぶりの牝馬での制覇を成し遂げることになる。
ウマ娘では
ウマ娘でもウオッカ・ダイワスカーレット両方がキャラクター化されたが、やはりというか両者のライバル関係が強調され、CM「Rivals ウオッカ編」がこの天皇賞秋の大激闘を再現した内容になっている。
また、ゲーム内では大接戦となった際に「大接戦!大接戦のゴール!」と実況されることがある。
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