曖昧さ回避
詳細は以下に記述。
・上記をテーマとしたドイツのバンドKraftwerkによるアルバムと収録曲。
詳細は以下に記述。
・『トミカ絆合体アースグランナー』に登場するキャラクター。
自動車高速道路「アウトバーン」
現在のドイツ・オーストリア・スイス国内に路線が広がる自動車専用高速道路。
ドイツ語の"Auto"(自動車)と"Bahn"(道・専用軌道)を組み合わせた単語である。
ナチス政権下において、世界恐慌や第一次世界大戦後の賠償金問題対策の公共事業としてアドルフ・ヒトラーが建設を指導した、世界初の本格的な自動車専用の高速道路としても知られている。
その成果は当時のナチスのプロパガンダとしても大いに活用されていたようである。
「庶民でも休日に車でピクニックに行ける社会」というスローガンのモータリゼーション政策のもとで無料運営を前提として設計され始めた事から、料金徴収所など料金を取る設備やシステムも長らく整備されなかった。
しかし大陸国であるドイツのアウトバーンは隣国の高速道路と接続しており、他国利用者の利便をドイツ国民の税金で負担するのはおかしいとの不満も根強い。
現在7.5トン以上のトラックは一律有料化され、GPSとETCを利用した料金支払いが行われるようになった。
またドイツ国外ではアウトバーンに制限速度はないと言われる事も多いが、一応全面に渡って130km/hの推奨速度はあり、危険区域では制限速度も設けられている。
Kraftwerk, "Autobahn"
ドイツのバンドKraftwerkが1974年にリリースした『アウトバーン』は、上の高速道路をテーマにしたアルバムおよび楽曲で、電子音楽を大衆化させたエポックメイキングな作品とされる。Kraftwerkは多くの曲をドイツ語と英語でリリースしているが、この曲はドイツ語のみでのリリース。
これ以前にポピュラーだった電子音楽には、バッハをモーグシンセで演奏したWendy Carlosの"Switched-On Bach"(1968年)や、ディズニーランドのエレクトリカル・パレードの曲を作ったPerrey & Kingsleyの作品などがある。
またテクノ、ハウス、ヒップホップなどポップミュージック全体への影響は、後のアルバム"The Man-Machine"の方が大きいと思われる。
しかし同作は米ビルボード誌総合チャートで5位を取り、3分台に編集されたシングルも世界的なヒットとなったことが大きい。
アルバムA面を占める20分程のタイトル曲は、アウトバーンでのドライブを自動車に乗り込む効果音から戯画的に表現した内容。
楽しく、軽々と、白々しく、わざとらしく、幼稚園児でも分かりそうなレベルで丁寧に描写されている。
なお同曲は電子楽器による自動演奏が録音されていると勘違いされることもあるが、実際には「打ち込みのように正確に演奏できるクラシックのパーカッション奏者」として雇われたメンバーが演奏しており、微妙なズレがあってそれが味になっていると、日本のYMOのメンバーも指摘している。
関連動画
Autobahn (2009 Remaster) - Kraftwerk(公式)