PCゲーム
パソコン用のゲーム。ほとんどがWindows用であり、Macintosh用ゲームの多くはWindowsからの移植である(Macオリジナルのゲームも無いわけではないが)。
家庭用ゲーム機とは違いハードメーカーによるライセンス制度が無く、誰にでもゲームが作れ流通できる環境にあるため、同人ゲームが多く制作されている。アダルトゲーム(エロゲ)も多いが、単に「PCゲーム」と言う場合は、同人ゲームやアダルトゲームを除き、全年齢を対象として流通するパソコンゲームを指す。
(ただし、少なくなったとは言え日本では未だに「PCゲー=エロゲ」という短絡的かつ時代遅れな認識をしている者も未だにいるのが玉に瑕だが・・・)
日本ではテレビゲーム(CS機)が隆盛を極めたため、Windows以降のPCゲームは洋ゲー(アジアも含む)が大半を占める。とはいえ、『信長の野望』シリーズ、『三國志』シリーズ、『A列車で行こう』シリーズなど、古くから定番としてリリースされ続けている国産ゲームもある。PCから家庭用に移植されるタイトルも多いが、逆に家庭用タイトルがPC用に移植されるというケースも。近年では「ほぼ同発」だったり、「CS機から遅れて1年前後」にリリースされることもある。中には希少ではあるが「CS機で出たゲームのHDリマスター版がPCでのみ発売された(※)」なんてのもある。例:英雄伝説 零の軌跡、ロックマンXシリーズ(6と7以外。8は同時発売)、真・三國無双(3以降)など
(※)実例を言えば『バレットウィッチ』や『Killer7』が挙げられる。
2010年代以降のパソコンゲームはSteamなどのDL配信が主流で、パッケージ販売は殆どされない。海外ですらパッケージ版が出るのはA~AAAクラスの特別限定版のような「特典が山盛りでつく物」が大半で、販路も「自社通販限定」(+「極一部の特定ショップ限定」な場合もある)だったりする。また、最近はインストール容量が肥大化していることや光学ドライブが標準搭載されなくなった影響で物理メディアが提供されず、代わりにSteamなどで使用するDLキーコードが同梱される形に変わっている。この点もCS機とは大きく異なっている。
1980年半ばには既に『ソフトベンダーTAKERU』という、PCゲーム用の自販機があり、ゲームをネットワーク経由で取り寄せることもできた。当時は通信コストが非常に高く、ソフトウェア販売による収益よりも通信経費の方が高く付いたためビジネスとしては失敗だったという。