概要
背中にある帆が特徴的な単弓類(旧称:哺乳類型爬虫類)の一種で、盤竜類という初期のグループの一種。
恐竜の親戚のような格好だが恐竜どころか爬虫類ですらなく、生きていた時代はその恐竜時代よりずっと前。古生代ペルム紀の北米に生息していた。
この種の最大の特徴である帆は伸長した脊椎の神経棘で、この棘の間に皮膜による帆が張られていたと考えられている。
これは、求愛時に雌に対してのアピールに使用するディスプレイと言われている。
また、この帆には多数の血管が張り巡らされ、大量の血液が供給される様になっており、『熱交換器』としても機能していたようだ。例えば、体温が低い朝方には日光を浴びて熱を吸収して血液を温めることで体温を上げて活発に行動し、逆に体温が上昇し過ぎた時には日陰で帆に風に当てることで、身体を冷やしていたと考えられている。この体温調節機能があったことで、他の動物よりも素早く行動することが可能となり、獲物を捕まえるのに有利だったことだろう。
只2014年にフィールド自然史博物館のアンジルチェックとシュミッツがある種類(milleri)の強膜輪の存在が気温の下がる夜に活動していた可能性を示唆するという研究成果を発表した。
後年の恐竜の中にも、植物食恐竜のオウラノサウルスや肉食恐竜のスピノサウルス、アマルガサウルスなどのように帆を持つ種が存在し、ディメトロドンと同じような仕組みをしていたと考えられている。
上述したようにディメトロドンは恐竜ではない。
まず、恐竜の特徴の一つである「足を体の下にまっすぐ伸ばす」という条件が満たされていない。
(さらに言えば、恐竜は三畳紀以降に出現した動物なので時代も大きく異なる)
そもそも恐竜とは系統が大きく異なり、恐竜よりもむしろ我々人類(哺乳類)の方に近い系統の動物である。
創作に於けるディメトロドン
その特徴のある帆から古生代の陸上動物の中では有名で、恐竜玩具の中にディメトロドンのフィギュアが混ざることも多い。サブカルチャーにおいても出番が多く、キャラクターのモデルとして起用される事がある。
ディメトロドンモチーフのキャラ
- 突撃兵スリング(ビーストウォーズネオ)
- ディメトロドン、ゲーター、ディメトロプテラ、ディメパルサー(ZOIDS)
- キョウリュウシンカ(科学戦隊ダイナマン)…背中の帆の部分
- ディメノコドン、ファイヤーノコドン(爆竜戦隊アバレンジャー)
- ディメボルケーノ(騎士竜戦隊リュウソウジャー)
『ZOIDS』に登場するディメトロドン
型番(所属) |
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形式 |
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全長 | 22.3m |
全高 | 12.6m |
全幅 | 8.42m |
重量 | 156t |
最高速度 | 150km/h |
装備 |
中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国が暗黒大陸に亡命中に開発した、大型のディメトロドン型電子戦ゾイド。
この機体最大の特徴である背中の巨大な背びれは超高感度レーダーアンテナであり、そのレーダーの性能はヘリック共和国ゾイドゴルドスのレーダー機能を凌ぐ。
この機体のレーダーとデータリンクした射撃管制装置は極めて正確に敵を狙い撃つことができ、かつ敵の通信電波を傍受すると自動的にそれを分析してより強力な妨害電波を発して通信を遮断することも可能と、隠蔽・索敵・精密射撃等に優れている。
ただしディメトロドン自体の戦闘能力は低く、ゴジュラスだけでなくシールドライガー等の同クラスのゾイドとの直接戦闘では殆ど勝ち目がない。