「でももう、あのときのちっぽけなあたしじゃないわ」
概要
原作第2部およびアニメ『セーラームーンR』に登場する。
ワイズマンに心の闇につけ込まれて洗脳されたちびうさの悪堕ちバージョン。
誕生の経緯
原作では月の一族の王女の特徴が現れず、セーラー戦士にも変身できずにいじめられ、母親のネオ・クイーン・セレニティからは疎外感を感じ、とどめに友達だと思っていたセーラープルートの気持ちを知り、自分の居場所はどこにもないという絶望を利用され、
旧アニメでは失敗を怒られた記憶を呼び起こされ、みんなに誕生日を忘れられた(=誰にも愛されていない)という記憶を捏造されてしまった。
ブラック・レディと名乗り、ブラック・ムーン一族の新たな幹部となってセーラームーン達の前に立ちはだかる事になる。
母への劣等感による容姿
「早く大きくなりたい」というコンプレックスと月野うさぎへの対抗心を反映してか、ダークパワーによってうさぎたちの年齢を少し上回る色気たっぷりな大人の姿に変身させられた。
「体は大人、頭脳は子供」の逆コナン状態。
容姿は母親の過去の姿である月野うさぎに酷似しているものの、目つきは冷たくガラス玉のような瞳を持つ。
額にはブラック・ムーン一族と同じ、上下反転した黒い三日月のマークがある。
また邪黒水晶のピアスを付けているがブラック・ムーン一族に対しては忠誠心はなく、自分の意思で世界を滅ぼすために行動している。
黒と赤を基準とする両スリットが入ったドレスとピンクの羽衣のようなストールをまとい、サテンのハイヒールをはいている。
ブラックムーンの異端者
暗黒の女王を自称するが、これはプリンス・デマンドの后を意味するものではない。
デマンドに対してはむしろ無関心であり、プリンスもとてつもない執着を抱くネオ・クイーン・セレニティの娘であるにも関わらずノータッチである。
旧テレビアニメではそばに寄ってきたルナPをたった一人の理解者として迎え入れ、武器として使用している。
反抗と更生
原作では実質900年越しの反抗期であり、地場衛を洗脳してセーラームーンから奪おうともしたが、禁忌を犯したプルートの死をきっかけにセーラーちびムーンに覚醒した。
旧テレビアニメではうさぎと衛の愛によって、30世紀の両親とセーラー戦士が自分の誕生日パーティを開いてくれたという本当の記憶を思い出し、元のちびうさに戻る。
余談
原作者武内直子監修のPCエンジン版『美少女戦士セーラームーン』において、旧テレビアニメシリーズのダーク・キングダムが使用した黒水晶はブラック・ムーン一族が使用した邪黒水晶の劣化版であることが判明。
まだゴールデン・クリスタルの設定がなされる以前だったためか(ただし旧テレビアニメではゴールデン・クリスタルと衛は無関係)、黒水晶は良き行いのためにも利用できるものとされた際に、地球国の王子であるプリンス・エンディミオンの転生体である地場衛がその力を解放している。
ちびうさは月の王族の正統王位継承者であることが前面に出されるが、キング・エンディミオンの娘でもあるため黒水晶および邪黒水晶を操ることが可能だったことを示唆する内容となっている。
関連イラスト
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逆玉ちびうさ…こちらは悪堕ちではないが、美少女戦士セーラームーンSuperS第31話でうさぎと年齢を入れ替えられた状態である。