カムイ(ファイター)
かむい
概要
第4作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦。
ファイター番号は62、通り名は竜の血族。
例によってカラーバリエーションで男女のどちらかを選べる。
同じマイユニットのルフレと同様、外見と声はデフォルトのままで色のみが変わる。
これまでの『FE』出身ファイター(ルフレを除く)と同じように、マントに紋章が描かれており、カムイの場合は白夜王国、暗夜王国および透魔王国の紋章が描かれている。
特徴
武器は「夜刀神」の最終形態の一つ「終夜」だが、体の一部を竜に変える「竜穿」による攻撃がメインになっており、他の『FE』剣士達とは全く異なる戦闘スタイルが特徴。各種必殺ワザも全て「竜穿」の派生技になっている。
他の剣士ファイター同様、少々ワザの発生が遅いという弱点はあるが、そこまで気になる程ではなく、ワザも使いやすい物が揃っておりバランスの良い性能になっている。
横スマッシュ攻撃や後空中攻撃、横必殺ワザなど、癖はあるが使いこなせれば強力なワザも持ち合わせており、トリッキーに立ち回る事も可能。
特に横スマッシュ攻撃は近接攻撃という括りとしては全キャラ中最長のリーチを誇る。
また、FE剣士としては珍しく飛び道具も備えている為、竜穿での長リーチですら届かない距離でもある程度対応出来るのも強み。
反面、フットワーク自体はそこまで軽快とは言えない為、基本的には竜穿と夜刀神による長いリーチを生かして相手の射程外からチクチクと攻めて行くのが良いと思われる。
長リーチ・飛び道具・カウンターと揃っているため、乱闘では無類の強さを誇る反面、タイマンでは素早く距離を詰めてくるスピードタイプのインファイターには苦戦を強いられる。
また復帰力もそこまで高くない為事故死にも注意が必要。
と言ってもカムイ以上にインファイトや復帰が苦手なファイターは他にいくらでもいる為、ちょっと意識して気をつけていれば良いという程度の弱点である。
むしろカムイの決め手となるワザは、マルスのように「先端ヒット」でないと強くないものが多い為、撃墜が不安定になってしまうのが最大の弱点と言える。
周囲の相手を水流に巻き込みふっとばす。
余談だが、他の『FE』出身ファイターのうち、7人中4人が竜特効武器を持っているという、カムイからすれば半ばリンチに近い状況。
さすがに『スマブラ』ではその設定は反映されていないため心配ご無用。
経緯
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
2015年12月16日に公開されたスマブラ最後の特番で、DLCとして発表された。
スマブラ発売後に発売されたゲームのキャラが参戦するのはカメじゃない方のロイ以来である(彼の場合、登場ゲームの発売がDX発売後に延期された為、結果的にそうなったのである)。発表日の時点ではまだ海外では『if』が未発売なため、宣伝も兼ねて選出された。
共に参戦したベヨネッタと共に2016年2月4日に配信された。ベヨネッタは他社枠としての参戦のため、任天堂のキャラクターとしては唯一の『for』における完全新規のDLCファイターである。
参戦ムービーでは原作のルート選択のムービーシーンが流れた後、逡巡していると原作にはない第4のルート「大乱闘に参戦する」が出現し選択。
さらにカムイの選択にリョウマ・マークス・サクラ・エリーゼの4人が驚きながらも、その後のカムイの紹介シーンを実況解説するという、無駄に豪華な内容になっている。しかも原作のムービーシーンの声は使い回しではなく、わざわざこのためだけに新録しているという手の込んだものである。
ちなみに原作ではマントに紋章は描かれていないが、ムービー内のルート選択では画質を踏まえてか、本作のモデルが使用されているため、この時点でもマントに紋章が描かれている。
専用ステージはないが、『for Wii U』ではカムイを購入すると、『if』のメインテーマ「if~ひとり思う~」と、参戦ムービーでも使われた同曲のアレンジ版をオレ曲セレクトで選択できるようになる。
『for 3DS』では原作が携帯機で発売されたこともあってか、リョウマとマークスのフィギュアが入手できる。頭身やつま先などが修正された『覚醒』キャラとは違い、原作のモデルをそのまま使用している。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
勝利時のファンファーレが「if ~ひとり思う~」のイントロ部分に変更された。
力強さと壮大さを感じられるファンファーレで、中にはこのファンファーレを聴くためにカムイを使う人もいるとか。
横必殺ワザ「跳槍突」を地面に刺した後、スティックを下に入力する事でそのままワザをキャンセル出来るようになった。
また、「激流咆」で竜に変身する時に禍々しいオーラを纏うようになり、原作にあるムービーに近い演出となっている。
当初はクラウドやベヨネッタ共々大幅な弱体化が目立ったが、アップデートで数多くの強化点を得ており、現在は『for』と同程度の強さを取り戻している。