概要
神聖ミリシアル帝国が保有する航空母艦…のようなものである。以上。
双胴船体でアイランド構造物を中心に置き、20センチ連装砲や40ミリ対空魔光砲で重武装した戦闘空母とかどういう事だミ帝ルーンポリス魔導学院造船部と古の魔法帝国。
もしかしたらこれを設計した技術者は結構何らかのノイズに当てられていた地球からの転生者なのかもしれない。
スペック(一部推定も含む)
建造元 | ルーンポリス魔導学院造船部 |
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全長 | 230メートル |
全幅 | 推定60メートル(飛行甲板は23メートル×2) |
排水量 | 不明(最低でも3万tか?) |
速力 | 25ノット |
兵装 | 20.3センチ霊式連装魔導砲×1、10.2センチ連装魔導砲×1、第三世代イクシオン40ミリ連装対空魔光砲×12(挿絵では18基以上が確認されている) |
搭載機数 | 56機 |
性能自体は第二次世界大戦期の空母としては平均的であるが、艦載機が後述するように母艦並みのイロモノかつ曲者であり、双胴船体である事も相まって燃費・旋回性能は劣悪。そのため長距離航行には補給艦の随伴が不可欠。
航空機運用能力は、双胴船体による2機同時発艦能力が魅力的に思えるが、エレベータが中心部に1基のみであるため、甲板上での運用能力はやや低いと思われる。
ちなみに神聖ミリシアル帝国では皇帝含め紅茶を愛飲しているシーンがよく見受けられる。なるほどな。
武装
20.3センチ霊式魔導砲
連装砲タイプとして艦前部に装備。後部に10.2センチ連装魔導砲も装備している事から、空母でありながら砲戦を前提とした設計がなされている事が分かる。
とりあえず一航戦とレキシントン級航空母艦の4隻は座ってろ(なおこの4隻も結構イロモノな時期があった)。
第三世代イクシオン40ミリ連装対空魔光砲
両舷に12基(書籍版挿絵では18基は装備している様に見えるが)を装備。性能は不明だが、グラ・バルカス帝国の航空機を撃墜している描写が見受けられない事から、ポムポム砲レベルの性能の可能性も…
航空装備
全長235メートル、全幅23メートルの飛行甲板を2枚装備し、エレベータは1基のみ。発艦・着艦方法は不明。
搭載機数は56機だが、双胴空母であることを考えると第二次大戦期の空母よりも見劣りする数となっている。例えば全長が同程度のアメリカ海軍の「レンジャー(初代)」の場合86機で、大日本帝国海軍の「蒼龍」は計画では常用57機+補用16機だった。これらは全て単胴船体であり、それらと比べて双胴船体であるにも関わらずこの数値となると、如何せん見劣りしていると言わざるを得ない。
艦載機
艦載機は下記の2機種で、いずれも「天の浮舟」に分類される機体。これは魔光呪発式空気圧縮放射エンジン(いわゆる魔法版ジェットエンジン(ターボファンエンジン))によって飛行する、言わば「魔法版ジェット機」ともいうべき存在である。
古の魔法帝国の遺跡を解析して開発されたのだが、遺跡のすべてを解析できていないため実質的には劣化コピーとなっており、原型の40%程度の性能しか発揮できていない。特にエンジンはターボファンエンジンであるにも関わらずバイパス比が滅茶苦茶なせいでファンがエアブレーキと化しているほど重症。
エルぺシオ3
制空戦闘機型で、「エルぺシオ」シリーズの最新型。web版の名称は「アルファ」。
エンジンの推力不足問題のため、主翼はジェット機に向いていないテーパー翼となっている。また、それ以外にも問題が生じたのか、機圧調整用に搭載している風神の涙の出力の一部を揚力発生に割り振っている。
性能は案の定お察しレベルで、劇中ではグラ・バルカス帝国のアンタレス型艦上戦闘機(外見・性能とも零式艦上戦闘機相当)に圧倒される有様だった。
イラストは書籍版のデザイン。機体を半周するエアインテークが特徴的だがどことなく違和感が漂うデザインであり、詳しく見ると境界層隔壁(ダイバータ)が見当たらなかったりコンダイノズルとテールコーンを同時装備しているなどかなり非合理的な機体となっている。
ジグラント3
戦闘爆撃機型。いわゆるマルチロール機であるが、書籍版では爆撃機としての扱いが目立っている。
急降下爆撃に重点を置いており、前世代型と比べ機体の大型化やエンジン出力の増強・翼面積増大などの改良を加えることで、より大重量の爆弾を搭載可能となった。
ただしその分鈍重な機体となっており、翼面荷重の増加によって機動性は向上したものの、爆撃主体の機体であることからどれだけ有効かは不明。
書籍版のイラストではF-4と遜色ない先進的な風防フレームとキャノピー、鋭い機首にダイバータレス超音速インレットを備えるエアインテークを有しているものの、同時にジェット機では利点が皆無の逆ガル翼とH字尾翼を備えるなど、エルぺシオ3同様ちぐはぐな機体となっている。
同型艦
シェキナー
ブログ版・小説家になろう版での艦名は「プーミア」。
同型艦5隻とともにバルチスタ沖大海戦に参加したが、艦載機はグラ・バルカス帝国軍のアンタレス艦上戦闘機にボロ負けし、自身もシリウス艦上爆撃機とリゲル艦上攻撃機の攻撃で炎上する。
その他、2隻が轟沈し、3隻が中破するなどの損害を受ける。