CV:逢坂良太
データ
役職 | 王国兵士 |
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住居 | ロ・レンテ城 |
職業レベル | ファイターLv?、ガーディアンLv? |
誕生日 | 不明(ラナーに拾われた日) |
趣味 | 英雄譚を集めること |
二つ名 | 忠犬 |
概要
リ・エスティーゼ王国の騎士の青年。
元は両親の顔も知らずに育った孤児で、幼い頃に野垂れ死にしそうになっていた所を、第三王女であるラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフに拾われ、以後王国で王女付きの騎士として働いている。
人物像
愚直なまでの熱血漢かつ努力家で、自分を拾ってくれたラナーには絶対の忠誠心を持つ。
なおラナーに対しては、忠誠心のみならず淡い恋心も抱いているものの、王国への忠誠として表には出さないと決めている。
幼少からの知り合いという事もあり、ラナーとは非常に近しい関係。彼が常に着用している純白の鎧も、ラナーの友人であるラキュースを通して、ラナーから贈られた物。
元々身よりのない所から騎士になったため、その辺りをきちんと弁えて行動しているので、同じ騎士達からも一目置かれている。
反面、王城のメイド達からは「どうして平民以下の男に頭を下げなくちゃならないのかしら」と、陰口を叩かれている。
強さ
本人は、ラナーをあらゆる災厄から守らんと多芸的な強さを求め魔法戦士を志向しているが、戦士としての才能は至って平凡で、魔法の才能も無い。
そしてそれを本人が一番理解しており、歯がゆい思いをしている。
しかし周囲の人間に恵まれており、ガゼフ・ストロノーフを初めとする英雄級の戦士達に教えを受け、本人の強い意思と日々の鍛錬により、一般の専業兵士を上回る程度の強さがあり、基本的な武技も一通り使いこなせ、魔法に対するある程度の対策知識も持ち合わせる。
劇中では、元冒険者のロックマイアーのサポートもあったとは言え、『六腕』の一人であるサキュロントを討ち取る大金星を挙げている。
戦士系としては、レベル20のザリュース・シャシャより下なので、クライムのレベルは10半ばといったところ。
冒険者で言えば、金(ゴールド)級に相当する。
装備
『蒼の薔薇』のガガーランから与えられたマジックアイテム。いずれも罠発見や解除の効力を持つ。
- 隠し扉探知の鐘(ベル・オブ・ディテクトシークレットドアーズ)
ハンドベルの形をしたアイテム。隠し扉などがある場合、音を鳴らす事でその場所が発光し、場所を知らせる。
- 罠解除の鐘(ベル・オブ・リムーブトラップ)
同じくハンドベル型のアイテムだが、こちらの形状は鐘の部分が三角形となっている。
音を鳴らす事で、仕掛けられた罠を解除出来る。なお一日三回まで使用可能だが、再度使うには30分は間隔を空けなければならないのが難点。
関連タグ
- ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ…守るべき主君。
- ガゼフ・ストロノーフ…尊敬する戦士長。
- ブレイン・アングラウス…信頼する戦友。
- セバス・チャン…師事してくれた御仁。
- ガガーラン…何かと面倒を見てくれる、少し変わり者だが優しい方。
- イビルアイ…魔法の指南を請うが、才能の無さを指摘され断られた。
この先、ネタバレ注意
書籍版14巻では、魔導国の侵攻によりガゼフに続きブレインをも喪い、大切な者達も今までの穏やかな時間も、何もかもが全て消えていく事に絶望しながらも、魔導国側の圧倒的な力の前に、ただ手をこまねいているしかなかった。
遥か遠くの滅んだ王国へ亡命しようとする蒼の薔薇の、自分とラナーも逃がそうかという誘いに乗りかけるが、「王族としての責務を果たす」と断ったラナーと共に、城へ残る。
ランポッサⅢ世から渡された、王家の宝物を倉庫街の秘密の地下室に隠して戻って来た時に見たのは、遂に玉座の間まで現れたアインズと階層守護者達、そして既に絶命しているランポッサⅢ世と、血に濡れた剃刀の刃(レイザーエッジ)を持って側に蹲るラナーの姿だった。
その直後に、デミウルゴスの《支配の呪言》によって平伏されられた事から、この力でラナーを操ってランポッサⅢ世を殺させたのだと激昂して挑みかかるが、当然敵う訳もなく、最後はアインズの《心臓掌握(グラスプ・ハート)》により絶命する。
…しかしその後、ナザリック地下大墳墓の一室で目覚めた彼は、自分を蘇生させて貰う代償として人間を捨てて悪魔になったと話すラナーと再会を果たし、クライムにも人間を捨てて欲しいと言う彼女の誘いを、蘇生直後で朦朧とする意識の中で承諾。
ラナーが退室し一人となった部屋で、様々な感情がない交ぜになった涙を流し続けるのだった。
なお、上述のランポッサⅢ世の死による一連の流れは、魔導国側にクライムの大切さを示す事を目的としたラナーが仕組んだ『茶番劇』であり、ランポッサⅢ世が死んでいたのも、ラナー自身が己の意思で殺したものと思われる。
ラナーから受けた恩義を返さんとただ只管に尽くし、彼女の本性に気付かないまま、掌の上で踊り続けたクライムの姿は、忠臣を通り越してもはや道化と言えるものであった。