CV:大塚芳忠
概要
通称・【猟兵王】
大陸最強の猟兵団と呼ばれている《西風の旅団》の団長。
剣聖クラスはあるだろう高い戦闘力と多くの猛者達をまとめ上げる手腕を持ったしたたかさを持ちながらも気さくで人柄もよかったため仕事柄恨んでいる者は多くいるが性格で嫌う者はほとんどおらず、商売敵である他の猟兵からも彼を慕う者は多い。特に《西風の旅団》の繋がりは家族と言っても良いほどに強固な絆である。
トールズ士官学院Ⅶ組であるフィー・クラウゼルの育ての親であり、孤児だった彼女を一人前の猟兵になるまで10年程育てていたが、幼い時分から育てたからなのか彼女に対しては他の団員以上に家族としての情が深く、彼女を猟兵にすることには否定的だったらしい。
その生き様は猟兵そのものでもあり、フィーにも猟兵が死神、戦争代行者であると教え、生き残る数々の手段も叩き込んでいる。同時に猟兵のルールにも厳しく、ある村を襲った猟兵崩れのことも知っており、1つの村を滅ぼした外道達と蔑んでいる。
西風立ち上げの前は北の猟兵の団長であるバレスタイン大佐(サラの養父)と懇意にしていたようで彼の吸う葉巻は大佐から教わったものである。
1204年初頭辺りに長年因縁の相手として双璧を成していた《赤い星座》の団長バルデル・オルランド(ランディ・オルランドの父親)と帝国のオスギリアス盆地にて三日三晩の死闘の末相打ちとなり命を落とす。
享年50歳
生前彼は他の団員達にフィーが猟兵稼業から足を洗えるように彼女の前から姿を消すよう指示していたらしい。
閃の軌跡Ⅲ以降のネタバレ注意
「なあ、アンタ……俺らを嵌めやがったな?」
しかしその後、彼は黒の工房の持つ不死者の力により生き返ったのである。
しかも彼は帝国に伝わる七つの騎神の一つ《紫紺の騎神》ゼクトールの起動者として、そして黒の工房の一派としてフィー達に立ち向かうのであった。
元々長年の宿敵との決着をつけられたためルトガー本人は生に未練はなかったのだが、ルトガーの死を受け入れる事が出来なかった団員のゼノとレオニダスに付け込んだ黒のアルベリヒの甘言により望まぬ形で再び生を受け、そしてゼクトールの起動者として相克に参加することになったのである。ルトガーの推測通り、彼らはアルベリヒに嵌められたのである。元々目を付けていたルトガーをゼクトールの起動者にするために、バルデルとの決闘の場をゼクトールの近くに仕向け、三日三晩戦わせた。そして、バルデルに不死者の枠を譲ると二人を揺すったのである。
ハーメル跡地に出現した「龍の霊場」にて第二相克の相手としてフィー達と闘い、さらに相克
の起動者として機神を駆りリィンのヴァリマール、クロウのオルディーネと決闘を果たした。
相克での敗北後、不死者であるために彼は再び天に召される事になる。
黒の工房の兵士として自らが望まぬ形で現世に蘇ったが、それでも彼は満足だった。
「お前が俺を"人の親"に・・・・いいや・・・"人間"にしてくれた。
ただ血と硝煙に塗れるだけだった外道の人生を一瞬で変えちまったんだ・・・
・・・ありがとうな、フィー。」
宿敵との決着を付け、愛娘の成長を見れた事
「・・・ううん、お礼を言いたいのはこっちの方・・・・
団長が拾って、育ててくれたから・・・あの頃があったから、今の私がいる・・・
・・・だから・・・
ありがとう・・・・お父さん。」
愛娘から愛の言葉を聞けた事に・・・
こうして最強と呼ばれた猟兵王は「家族」に見送られ再びその生涯に終わりをつげたのであった。
「…………さよなら、お父さん…………」
対人関係
フィー・クラウゼル--『西風の旅団』の最年少で、愛娘。自ら外道と蔑んでいた猟兵の生き方に、人としての生き方を与えてくれたフィーを心から愛していた。血のつながりこそないが、最後の瞬間には本当の親子になった。
サラ・バレスタイン--商売敵ではあるが彼女の養父とは親しく、信頼関係もあった。前もって、フィーが猟兵から足を洗えるために根回しをしていた共犯者。
Ⅶ組--娘の同級生という事もあってか、個人的に気に入っていた。
ゼノ--団員の一人。元はルトガーの命を狙った刺客だったが、殺す事無く受け入れてくれたルトガーを敬愛している。それ故、アルベリヒの甘言にはあらがえなかった。
レオニダス--大陸中部のとある民族の出身。部族の危機を救われた恩義から仲間に加わった。