バッグス・バニーショー
ばっぐすばにいしょう
概要
元々はアメリカで1961年に放送された番組で、何年か後に改題している。
日本では1960年代にテレビ朝日にて「バッグス・バニー劇場」のタイトルで放送され、1本だけの10分番組を1970年代にTBSにて「マンガ大作戦」で放送。1980年代にはテレビ東京にて「メリー・メロディーズ・ショー」「バッグス・バニーのぶっちぎりステージ」(1989年~1992年)という題名で放送され、1996年に「ルーニー・テューンズ」のタイトルで4月に再放送した後、新吹き替え版が10月に放送され、カートゥーンネットワークで「バッグス・バニーショー」のタイトルで新吹き替え版が放送された、1996年10月頃に放送された回もカートゥーンネットワークで何本か再放送している。実はポーキー・ピッグの白黒短編がNHK総合で1957年から1960年まで放送されたことがある、短編の題名には「ポーキー君」となっている。
キャラクター
この番組の主役、クールなウサギ。
バッグスの相棒。
彼は熱狂的スポーツマン、ウサギを狙うためにウサギ狩りをしている。
オスのカナリア、メスではない。
- シルベスター・キャット(吹替:江原正士)
トゥイーティーを食べようとする悪い猫たん(スルメも逆立ちだ!)
トゥイーティーの飼い主のおばさん。
- フォグホーン・レグホーン(吹替:玄田哲章)
ジョーク好きなニワトリ。
- バーンヤード・ドッグ(吹替:チョー)
フォグホーンとはライバル。
- マービン・ザ・マーシャン(吹替:中田和宏)
火星人
スカンクだが臭い。
テーマソング
この番組に「This is it」が起用された。
ファンの中でも「バッグス・バニーショーの歌」で有名な程度である。
主題歌の作詞は、マック・デイビッドとジェリー・リビングストンが書いた。
世間は(この番組の)日本語版主題歌は存在しないと言い続けてきたが、「チンパン探偵ムッシュバラバラ」というアルバムCDにて主題歌だけが収録された。
Youtubeには「こんばんは、お待ちかねのバックス・バニーの時間です。」の入ったバッグスのセリフも存在する。
この日本でカバーされた主題歌は、高橋和枝と内海賢二が歌っていた。
ルーニー・テューンズのDVDには主題歌の映像はあるものの、英語音声のみ(日本語字幕はDVDプレイヤーで見られる)。
日本で放送された番組枠
このうち、アメリカで放送されたショーのオープニングが日本でも放送されている。
作品名 | 放送局(日本) | 米国放送年 | 日本放送年 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
バッグス・バニー劇場 | テレビ朝日、毎日放送ほか | 1960年 - 2000年 | 1961年 - 1965年 | 19時台 | ショーの本編も放送、いずれも19時台だが曜日は変更(当初は水曜日、最終は土曜日)。 |
マンガ大作戦 | TBSテレビ | - | 1971年 - 1974年 | 平日17時30分 - 17時40分 | 10分番組 |
ポーキー・ピッグ・ショー | 不明(毎日放送?) | 1964年 - 1965年 | 1965年? | 不明 | 森卓也が執筆した「アニメーションの世界」(出版:奇想天外社)という本の情報 |
ロードランナーショー | 毎日放送 | 1966年 - 1972年 | 1967年 - 1970年 | 不明 | テレビ探偵団で紹介された |
メリー・メロディーズ・ショー | テレビ東京 | 1972年 | 1980年頃 | 朝8時頃? | ローカル放送 |
シルベスターとトゥイーティー | 不明 | 1976年 - 1977年 | 1980年頃 | 不明 | ザッツTVグラフィティより(ページは不明、後で調べる) |
バッグス・バニーのぶっちぎりステージ | テレビ東京 | - | 1989年 - 1992年 | 水曜夕方18時 | テレビ東京3局⇒4局での放送(TVQ追加のため) |
ルーニー・テューンズ | テレビ東京 | - | 1996年 | 水曜7時35分 - 8時05分 | アニマニアックスと交互に放送。当初はメリー・メロディーズの映像を使用していたが、その後はアニマニアックスとルーニー・テューンズのコラボ映像を使用。 |
ワーナーのバッグス・バニーショー | カートゥーンネットワーク | 1995年 - 2004年 | 1997年 - 2003年1月 | 原題「Bugs And Daffy Show」 | |
バッグス・バニーショー | カートゥーンネットワーク | 2001年 - 2004年 | 2003年2月 - (放送中断状態) | 原題「Looney tunes Show(2001)」 | |
バッグス・バニーショー | ブーメラン | 2000年 - | 2018年10月1日 - 2019年 | ショーのオープニングは存在せず、そのままスタート。 |
このほか、地方局ではバッグス・バニーを含むルーニー・テューンズの番組を日本独自に放送していた。
エピソードリスト
バッグス・バニー劇場
原題は、オリジナル版バッグス・バニー・ショーとほぼ同じ。
第1期・第2期
日本話数 | 邦題(原題) | 日本放送日 |
---|---|---|
1 | 愉快なバックス/ねずみ騒動/チェスターの武勇伝 | 1961年1月4日 |
2 | のみの怪力/にわとりと犬の決闘/? | 1月11日 |
3 | 歌うバックス/ティー坊やと猫/ねずみの作戦 | 1月19日 |
4 | ティー坊やの奮闘/スカンクの悲しみ/猫の喜び | 1月25日 |
5 | バックスの闘牛士(bully bugs)/ティー坊やの船旅(All a Bir-r-r-d)/不思議なカエル(one froggy morning) | 2月1日 |
6 | バックスの旅日記/幽霊屋敷/咲きスカンク | 2月8日 |
7 | バックスの勝利/黄金の卵/ニワトリの災難 | 2月15日 |
8 | 密林のバックス/ねずみの最後/野良猫の一夜 | 2月22日 |
9 | 白猫の怒り/ティー坊やの汽車の旅/バックスの宇宙の旅 | 3月1日 |
10 | バックスの自書伝(What's Up, Doc?)/南金虫とバクチ(Early to Bet)/黒猫の失敗(Pop 'im Pop!) | 3月8日 |
11 | 魔法のランプ(A-Lad-In His Lamp)/欲張り野良犬/虫の争奪戦 | 3月15日 |
12 | ありの襲撃(Ant Pasted)/バックスの同居人(The Fair Haired Hare)/ねずみの冒険(I Gopher You) | 3月22日 |
13 | 宇宙探検(Rocket Squad)/億万長者(Daffy Dilly)/二丁拳銃(Drip-Along Daffy) | 3月29日 |
14 | 卵騒動(The Leghorn Blows at Midnight)/ダフィの結婚(His Bitter Half)/バックスの実験(Hot Cross Bunny) | 4月5日 |
15 | ペコスの怒り(High Diving Hare)/狼の失敗(Don't Give Up The Sheep)/シルベスターは悲しい(Stooge For a Mouse) | 4月12日 |
16 | にわとり夫婦(Lovelorn Leghorn)/傷つけられた魂(Who's Kitten Who?)/バックスと狼(The Windblown Hare) | 4月19日(1963年4月9日再放送※愛蔵版 昭和のテレビ欄) |
17 | バックスと奴隷船/小象物語/狼の策略 | 4月26日 |
18 | バックスの理髪屋(Rabbit of Seville)/ダフィーの剣劇(The Scarlet Pumpernickel)/腹ペコ狼(Stop! Look! And Hasten!) | 5月3日 |
19 | バックスと山賊/追い出された黒猫/ダフィーと鶏 | 5月10日 |
20 | 狼と三匹の子豚/笛吹きパイパー/バックスとジャック | 5月17日 |
21 | 囚人バックス/留守番シルベスター/ティー坊やの風船 | 5月24日 |
22 | バックスと賭博者/わんぱくワンくん/ありがた迷惑 | 5月31日 |
23 | 鹿の子供探し/ポーキー君のテスト風景/不明 | 6月8日 |
24 | バックスとコロンブス/ニワトリ騒動/赤頭巾とねずみ君 | 6月14日 |
25 | バックスの騎士道/黒猫の悪知恵/嫌われたスカンク | 6月21日 |
26 | ティー坊やの奮闘/チーズとねずみ/だまされたアヒル | 1963年1月8日 |
第3期・第4期
日本話数 | 邦題(原題) | 日本放送日 | 備考 |
---|---|---|---|
27 | ヘンゼルとグレーテル/ロビンフット/ジャックと豆の木 | 1963年7月2日 | ※Bed-time storyの内容 |
28 | 悪魔が待っている ほか(内容不明) | 7月9日 | ※SATAN'S WAITIN'の内容 |
29 | シルベスターとカンガルーの赤ちゃん/材木ドロボウ/邪魔者は殺せ | 7月16日 | |
30 | ミイラ取りがミイラになった/犬の友情/私は猫なのよ | 7月23日 | |
31 | あひるとうさぎとハンター/幽霊ホテル/ダフィーとハクセイ | 7月30日 | |
32 | 不完全交狂曲/三匹の子豚と狼/ウィーンの朝昼晩 | 8月6日 | |
33 | ダフィーのシャーロックホームズ/持ち運び自由の穴地/不明 | 8月13日 | |
34 | 自動車の歴史/主婦の一日/バックスに闘争 | 8月20日 | |
35 | タマゴ騒動/それ行けやれ行け/ぺぺとかわい子ちゃん | 8月27日 | |
36 | シルベスターサーカス行きほか(内容不明) | 9月3日 | |
37 | 食うか食われるか/スーパーダフィー/レグホーンと天才坊や | 9月10日 | ※Do or Dietの内容 |
38 | 正義の味方/かたいヤシの実/部隊はどこにある | 9月17日 | |
39 | 素晴らしきかな人生/金鉱探し/高飛び込み | 9月24日 | |
40 | 青い帽子を追え/探偵グラマーガール/怪しいホテル | 1964年4月6日 | |
41 | バックロージャスのX星探検/バックスの火星訪問/不明 | 4月13日 | |
42 | 鳥追い道中/ロンドンにて/貨車の中にて | 4月20日 | |
43 | 恐い女房/恋のかけひき/変な枠 | 4月27日 | |
44 | 羊飼いの犬と狼(Sheep Ahoy!)/腹ペコ物語(Chow Hound)/シルベスターの子守(Pappy's Puppy) | 5月4日 | ※Man's Best Friend |
45 | 犬の暮らしも楽じゃない/スピードに挑む/頭に来ちゃう話 | 5月11日 | |
46 | 飼い主やーい/アヒルの丸焼きが出来るまで/私はなんでしょう | 5月18日 | |
47 | ガスパのぺぺ(The Cat's Bah)/南極のバカンス(Frigid Hare)/外人部隊入隊のぺぺ(Little Beau Pepe) | 5月25日 | |
48 | 赤ずきんちゃんと狼(Red Riding Hoodwinked)/昨日の続き(Barbary-Coast Bunny)/賭博あらし(Double or Mutton) | 6月1日 | |
49 | 明かりを消すな/透明インク/冷蔵庫を狙え | 6月8日 | |
50 | そら行けそら行け(There They Go-Go-Go!)/英雄の正体(Catty Cornered)/スタンドインはもう嫌だ(A Star is Bored) | 6月15日 | ※Star is Boredの内容、これはアニメづくりの話であった。 |
51 | 空家にて/メキシコにて/船倉にて | 6月22日 | |
52 | 山小屋の決闘/イダテンとコヨーテ/バッタバッタと大騒動 | 6月29日 | |
53 | イライラサムイライラする/コングでハッスル/鹿狩り | 9月12日 | |
54 | 追っかけるのも楽じゃない 他 | 9月19日 | |
55 | いたずら過ぎて刑務所行き/熊の曲芸一家/不明 | 9月26日 | |
56 | ハヤテのゴンザの玉投げ屋 他 | 10月3日 | |
57 | バックスバニーの化け物/コケッコデブちゃんヒヨコにされる/不明 | 10月10日 | |
58 | ネズミ取り大学/動物お断り/バックスバニーの月旅行 | 10月17日 | |
59 | どこかにいい人参はないかしら/火星の坊や/御主人探し | 10月24日 | |
60 | パリの料理教室/引っこしは泥棒は害に合わない/不明 | 10月31日 | |
61 | 私に清き一票を/9回裏逆転/不明 | 11月7日 | |
62 | お化けは誰でも怖い/セールスマンはしつこい/不明 | 11月14日 | |
63 | ドックレースをぶちこわせ※/親友はいいものよ/不明 | 11月21日 | |
64 | 兎狩りに兎に狩られる/助けて頂戴ネズミさん/不明 | 11月28日 | |
65 | ズーズしのに負けます 他 | 12月5日 | |
66 | 撲殺されるのいやね/無免許されるのいやね/不明 | 12月12日 | |
67 | イタチのおかげでイタチッチ/あなたの息子を信じなさい/不明 | 12月19日 | |
68 | チビだからバカにするな/欲を出すと損する/不明 | 12月26日 |
現行吹き替え版の製作状況
現行吹き替え版では東北新社が製作しているが(実は1990年頃のぶっちぎりステージから製作していた)、短編作品の製作がストップしている。たまに日本語版未翻訳の作品が存在するが、一部によっては旧吹き替え版のみ存在することもあってネットには出てこないこともある。しかしテレビシリーズについては進んでいるものもあるが、吹替製作を中止している作品もある(特にダックドジャース)。カートゥーンネットワークの放送基準が厳しい関係からか、ルーニー・テューンズに限らずハンナ・バーベラ作品やDCコミックス作品の多くはカートゥーンネットワークでは放送されていない。ちなみに同局で放送されているバッグス・バニーショーでは短編と繋ぎ合わせるための本編が存在しないのである、欲を言えばオリジナル版の開始部と主題歌は新録されなかった。ルーニー・テューンズとメリーメロディーズの短編作品195本(+クリスマス(内包短編3本))がCNで放送され、映像ソフト用に製作された短編作品も存在する(ショーでは未放送の短編作品も含まれている)。あとは映画の映像特典として収録されたりしたが、収録されなかったこと作品もある(例:ダフィーの狂騒曲)。存在する吹き替え版を重複分なしで数えると全部で244本(195本+49本(特典を含む))となる。CNではドルーピーの作品で旧吹き替え版(TBS版を除く)も放送しているものの、この番組では新録版しか放送されていないため、HBOMaxのサービスが開始されない限りは新録は厳しい。
日本語版製作
1960年代~1970年代までのキー局放送版は不明だが、静岡で放送された「出てこい!バッグス・バニー」や「マンガ大作戦 ~バッグス・バニーとゆかいな仲間たち~」ではトランスグローバルが製作に関わっていた。ぶっちぎりステージも当初はトランスグローバル、ワーナー・ブラザーズ、LCAエンターテイメントが製作していたが、前にも述べたように第27話以降から東北新社と旭通信社(現:ADK)が担当するようになった。そして1996年からは東北新社だけ現行吹き替え版を製作ことになり、1997年9月の放送からカートゥーンネットワークが参加することになった。ただし映像ソフトでは東北新社が製作している。新録版の翻訳は佐藤恵子、新村一成、ジョーゲンセン由美子が担当しているが、旧吹き替え版ではぶっちぎりステージ第25話まではトランスグローバルしか表記がなかったが26話以降は岩本令、上妻冬子が担当していた。旧吹き替え版の演出は田島荘三と木村恵理子が担当していたが、木村はテレビ東京新録版も担当していた(CN放送版は不明)。なお、旧吹き替え版と比べてアドリブなどは削除され、ナレーションも日本独自の説明も削除されて原語の部分を日本語で読む事になっている。ルーニー・テューンズの映画も当初は分からないが、スペース・ジャム、バッグス・バニーのバック・イン・アクションでは東北新社が担当していたのにも関わらず、スペース・プレイヤーズではHALFH・PSTUDIOが担当している(ただし翻訳は東北新社に所属している野口尊子)。