概要
アーケード版をはじめとする「アイドルマスター」シリーズのゲーム作品において、プレイヤーキャラクターであるプロデューサーには、容姿が設定されていない。また、プレイヤー自身とという性質もいくらか持っている。
そのため、プロデューサーが二次創作イラストで描かれるに当たっては、描き手の自由な解釈が許される。
そして時に、プレイヤーの「ペルソナ」としての性質を強調するためか、頭部が黄色いアルファベットの「P」の形に描かれる場合があり、いつしかこれがPヘッドと呼ばれるようになった。
このような図案自体はかなり古くから存在するが、「Pヘッド」という呼称が一般化したのは2010年頃のようである(記事作成時点2013年6月13日時点で2~3年前とされていたため)。
リアルヘッドのプロデューサーと比べると、変態的な言動でアイドルを悩ませる傾向にあるようだ。(→変態紳士)
服装はスーツが主流だが、裸ネクタイなども見られる。
当然であるがギャグ作品で多く見かけ、シリアスな作品ではぶち壊しになるせいかほとんど見られない。公式媒体では、元々二次創作だったものが公式化したぷちます!で採用されている(→間島P)
一口にPヘッドと言ってもその実態は様々で、単に演出上の表現であったり、かぶりものであったり、ガチでそういう形質の生物であったりする。
また、Pのついている方向を前、横、後ろのどれにするかも人によって異なり、Pちゃんのように平面部分に顔がついている場合や、Pの穴部分が目のように動いて感情を表す場合もある。また、服装や体格も人によって差異がある。
そのため、Pの描き方や質感などの描写に特長があるの場合、明確に一人のキャラとして個性を持つ場合もある。
似たものとして、顔を「P」の文字で隠している顔P型がある。
このような表現方法であればアイマス以前から普遍的に存在しており、最初期の公式媒体でもこの描写で登場している。
恐らくここからさらに省略が進んで頭全体がPになり、長期間かけてそれに見慣れて認識が歪んでいった結果、あるいはギャグマンガのギャグ描写として物理的にも頭がPという認識が生まれたと考えられる。
メディアミックスにおける扱い
アニメ・漫画などのメディアミックス作品においては、当然プロデューサーにも容姿が設定されている。作品により容姿は異なるが、概ね普通の青年である。(→アニマスP・赤羽根P)
しかし、明音(あかね)氏作の二次創作WEBコミック「ぷちます!」のプロデューサーはPヘッド型であった。「電撃マ王」版・アニメ版でも同様であるため、Pヘッドも半ば公式化したといえる。(→間島P)
アイマスの他ブランドにおいてもPヘッドは見られるが、微妙に差異がある。
「アイドルマスターシンデレラガールズ」の場合、モバマスでは事務所を自分で立ち上げるという設定のため(346プロは原則としてはアニメ版の設定)プレイヤーの分身としての性質が非常に強く、Pヘッドで描かれる機会が多いようである。
また、同じ本篇であるデレステでは複数Pがいる巨大な事務所の一部門を受け持っていると考えられる描写があり、本篇で既に異なっている。
故に、メディアミックスの際も設定がかなり異なっており、それ以上に各作品のプロデューサーがどのPも強い個性があり(武内P、内匠P、米内P)それが物語に影響を与えるためそれぞれ別の人物という認識が強く、自分のゲームのPをPヘッドとするという習慣に変化はなかった。
その一方で「アイドルマスターSideM」の場合、原作や漫画版でおぼろげながら登場した姿を踏襲することが多いせいか、Pヘッドで描かれることは少ない。
また「アイドルマスターシャイニーカラーズ」の場合、Pの姿がシルエットとは言えイラストに映る場合が結構あり、性格と言えるものもあるためプレイヤーの分身という解釈が薄く、Pヘッドとするのはかなり少数派である。(→シャニP)
(ただし、現実に即して1人の人間が他事務所と掛け持ちしていると設定する場合はこの限りではない。)
派生キャラ
艦隊これくしょんのプレイヤーである「提督」の描写に、Tの文字を頭にした「T督」もよく見られる。pixivではプロデューサー兼業という提督も多かったため同じノリを持ち込んだのではと巷では噂されている。
その遥か後に登場した、「ウマ娘プリティーダービー」のトレーナーも頭文字がTであり、今回は開発会社もデレマスと同一で、声優も共通する人がかなり多いことから同様の表記をする人が出ている。
関連イラスト
▲表現としてのP ▲物理的にP
▲つなぎ目 ▲被り物
▲前P ▲横P
▲Pヘッドの挙動 ▲顔つきP
▲体格が特殊なP ▲体格が特殊なP
関連タグ
プロデューサー(アイドルマスター) 間島P アニマスP 赤羽根P 武内P T督、トレーナー