朱の盆「ひえ~!バックベアード爆弾だ!」
経緯
ぬらりひょんの尽力によって復活を果たしたベアード様は、共通の敵である鬼太郎を倒すべくぬらりひょんと同盟を結ぶ。そして再度世界征服を企み、日本をその足掛かりとするべく、目から放つビームで街を焼き払う。こうして第二次妖怪大戦争の火蓋が切って落とされた。
その後、人間側の説得を試みた鬼太郎が女性総理に射殺され、ぬらりひょんとの同盟が用無しになって来た時、ベアード様にとって衝撃的な事件が起こった!
勝利の前祝として、ベアード様はぬらりひょんにワイン「ルゲシ・ド・ズミーキ」を勧められ、彼に毒見をさせたうえで飲み干すが、そのワインは西洋妖怪にとっては毒となる、神聖なレックス・ネモレンシス※の血液入りだったのだ。
※直訳すると「森の王」。古代イタリアの女神、ディアナの祭祀で、交代時には前任者をいけにえに捧げるという風習があったといわれる。
ベアード様は聖なる力を無理やり押さえ込む妖力を得るため、西洋妖怪三人衆を吸収したうえで、一度はどこかへ消え去った……
が、
「ぬらりひょん!お前だけは許さん‼︎」
その後、目が大量に浮かび上がった、原型を留めていない姿で苦しみ続けながら出現。ぬらりひょんに復讐するべく、上空から体液を流星群のように地上へ落として爆撃する。
しかし、圧縮された妖力が臨界点を突破、自身でも既に制御できなくなっており、いずれ日本どころか、地球さえも危うい程の爆発を起こすと目玉おやじは予測した。
その後……
この先、物語は地球を破壊する程の爆弾と化したベアード様をどうするのかが焦点となる……
……と思いきや。肝心の鬼太郎の魂は、強い失望から文字通り自分を見失い、この世でもあの世でもない異次元の地「あらざるの地」に迷い込み、ひきこもり状態に陥っていた。
しかし砂かけたちが妖怪と人間の争いを食い止めている間に、ねこ娘の命を贄とした零、鬼童・伊吹丸の術によりまながあらざるの地へ突入。鬼太郎に自分を取り戻させ、現世へと復活させることに成功する。
そしてねずみ男がネットから、殺し合いを続ける人間と妖怪に呼びかけ、一人真の敵と戦い続けている鬼太郎の存在を知らせた事で、双方からの大声援が発声。彼らの力を得てパワーアップした鬼太郎の指鉄砲によって、ベアード爆弾は大気圏外へ押しやられ爆発、三人衆共々魂のみとなったのであった。