概要
夜空の世界からやってきた、自称「天空の使者」。
その正体は星の姿をした魂のような存在で、破壊され飛び散ってしまったスターロードの欠片を探し修理するために、ローズタウンの宿屋の息子のキノピオ・トイドーが持っていた人形『ジーノ』に乗り移って仮の体として憑依。以後、そのままジーノを名乗るようになる(彼曰く、母国語であるスター語で本名は存在するが、マリオワールドの言葉では発音が難しいらしい)。
人形らしく、ロケットパンチや腕に組み込まれた銃を武器にして戦う。
キャラ性能としては、物理でも魔法でも殴れて素早い速攻型。パーティーの中では素早さが30と最も早い(次点のピーチ姫は24)。
反面速攻型の例に漏れず、耐久は紙なので、いかに先手を取って敵を仕留めるか、あるいは後述の補助技を駆使して、いかに彼にダメージを与えさせないかが戦術のカギとなる。
バカ正直に最強防具・スターマントを装備させるくらいなら、攻撃力にボーナスの付くばっちいパンツを装備させたほうが実用的かもしれない。
ガンショットやビーム等、小さな子供が考えるヒーローを具現化したようなキャラクターで、ヒーローらしく少しキザな喋り方が特徴。本作のストーリーにおいて重要な役割を持つキャラクターである。
スペシャル技
ジーノビーム
腕に組み込まれたビームガンで敵を攻撃をする。
ボタンを押し続け、星が3つになったところでタイミングよく離すと多くのダメージを与えることができる(タイミングを間違えると効果が下がる)。また、対象が浮かんでいる場合はジャンプをして放つ。
ジーノウェーブ
味方一人の攻撃力を上げる。ボタンをタイミング良く押すことで防御力もアップ。
一粒で二度おいしいこの効果はボス戦で重宝され、彼の代名詞といっても過言ではない。
攻撃力、防御力アップはツヨクナールやカタクナールで代用できるが、一度に両方の効果をかけられるのはこの技の他にヨッシーエキス(緑)だけ。ただしヨッシーエキス(緑)はデブヨッシーにクッキー10個食べさせてランダムでやっと手に入るもので、そんなことするくらいなら20個食べさせて完全無敵のレッドヨッシーエキスをもらった方がいいに決まってるので、やはり実用的なのはこの技だろう。
ジーノカッター
もうひとつのジーノの代名詞。
アクションコマンド成功で敵一体に9999ダメージを与え、
一撃で倒す(失敗すると普通のダメージを与える)。
実質必ず当たるザキである。
ただし、当然即死耐性を持つボスに対しては無効(とあるボスキャラ以外)。
ジーノブラスト
ビームの雨を降らせて敵全体を攻撃する。ジーノビームと同じようにタイミング良くボタンを離すと、多くのダメージを与えることができる。
ジーノフラッシュ
大砲に変形し、太陽のように爆発する砲弾で敵全体を攻撃。
ジーノビーム、ジーノブラストと同様にタイミング良くボタンを離すと、多くのダメージを与えることができる。
技エフェクトでやや判りづらいが、他のジーノのスペシャル技と同様に無属性である。
強力なことには変わらないが、基本的にブラストで十分な局面も少なくないので、コスパの悪いこの魔法は使用を敬遠される傾向が強い。
せめて熱を操るような見た目から炎属性が付与されてさえいれば攻撃対象が不確定なマリオのウルトラファイアとちがって確実に全体攻撃できる安定した炎属性の攻撃手段として3つめの代名詞になれたのだが…
スーパーマリオくんでは、マリオがこの大砲に変身させられジーノが放つことでカジオーにトドメを刺した。まさにコンビネーションの勝利である。
ちなみに、開発段階では太陽の顔はカービィそのものであった。
https://youtu.be/JsOOlpFIxqI?t=210
出演作
冒険の仲間として登場。
リトルキノコのゲームセンターにある『ヒゲ★パチ』での説明キャラとして登場。
(ただし、設定上は同一人物ではない)
なお、スタッフロールにはジーノの版権がスクウェア側にあることが記載されている。
その都合からかリメイク版には登場しなかった。
コロコロコミック版、小学3年生版、小学4年生版にて掲載されていた「マリオRPG編」に登場。原作と同じくキザだがツッコミ役になっており、気分が乗らないと戦わなかったり、ピーチ姫に身代わりにされてキノコ城に置き去りにされるなど活躍は少なかった。
「マリオRPG編」はある理由からコミックスに収録されていなかったが、50巻達成記念ということで当時のものが再掲された。
もくじページではジーノがマリオに「10年ぶりに合うのに相変わらずだね」と微笑ましそうな顔で挨拶している。
補足
ファンの間では今でも根強い人気を持っており、スマブラXで参戦を願う声も多く見られた。
しかし版権が上記の通りスクウェア)にあるため、今後マリオシリーズの作品に登場できる可能性は低い。
何とかならないでしょうか…スクエニさん。
…と思いきや、一応脇役としてマリオ&ルイージRPGにゲスト出演しており、マロやカジオー一味共々今後もマリオシリーズの作品に出演する可能性は0ではないかもしれない……と思いたいところであったが、残念なことに同作のリメイク版では存在が抹消されてしまった。
しかし、スマブラ3DS/WiiUではスクウェア・エニックスからクラウド・ストライフの参戦が発表され、同じスクウェア枠としてジーノが参戦する可能性にファンの期待が集まった。
なおファイターとしての参戦は叶わなかったが、Miiコスチュームとして解禁された。今後に期待である。
最新作であるスマブラSPには…
スピリッツとしてマロ共々登場。また2020年12月23日にはMiiファイターコスチュームも実装された。
ちなみにジーノのスピリットは前々作のラスボスなどと同格のレジェンドスピリットという扱いである。
当然入手は簡単ではなく、ジーノのスピリットはシークに憑依し、マリオ、クッパ、ピーチ、マロ役の白いカービィと共にプレイヤーに襲い掛かってくる。メインファイターであるシークを倒せば勝利なのだが、そのシークは他のファイターを2人倒さないと出現しないうえ、制限時間もあるため、時間との勝負になる。
関連イラスト
また、スーパーマリオRPGのオリジナル仲間キャラ同士ということでマロと一緒に描かれることもある。