『思いやりとエゴが天秤でゆらゆら 君と出会ってからゆらゆら』
概要
醜い生き物に登場する主人公。
三浦加恋の同級生でもある。
ボーイッシュともとれるような見た目をしている。
また絵を描くことも好きなようで、PVでは彼女の描いた絵が所々登場している。
醜い生き物
PVの描写や「学校で友達の定義とか習わなかった」という歌詞から、(恐らくではあるが)一人でいることが多かった。
また腕っぷしも強く、小説版では周囲からいじめられていた加恋を(図らずも)助けたりしていた。このため、単なる冷徹な人物というわけではないようである。
また、PVの時点で加恋とはすでに仲良くなっていたようだ(小説版乙女どもよ。では仲良くなるに至った経緯も描写されている。)
しかし、ある時から加恋のことを『好きな人』として認識し、片想いすることになってしまう(「思いやりとエゴが天秤でゆらゆら 君と出会ってからゆらゆら」という歌詞から、好きになったのは本人にとっても想定外であったようだ。)
しかし、加恋にはすでに彼氏がいた。
恵と共に幸せそうな笑顔を加恋を見たことで、彼女は凄まじい怒りと嫉妬を持ってしまう。
そしてある日、遂に加恋に対してもその怒りを爆発させ(小説版ではかなり濃密に描写されている。)、怒りや悲しみと共にトイレへと逃げ込んでしまう。
しかし、加恋の説得で自身の気持ちにも整理がついたのか、遂に初恋を諦めることになった(小説版での挿し絵では、まるで解き放たれたかのような清々しい笑顔が見られる。)
と、思いきや、最後のシーンでは、なんと加恋にキスをしてしまった(肝心の部分が隠されているため「単にフリではないのか?」という意見もあったが、その後の加恋の赤面を見る限り、キスをしたのは間違いないようだ)。これを「最後のあがき」と見るか、それとも単なる余興のようなものと見るかどうかは視聴者に委ねられる。
そして彼女の机にある紙には、こう描かれていた。
「隅田 加恋 100日記念おめでとう」
…これらから総括すると、彼女は「不器用で、自身の気持ちを伝えるのが不得意であるが、内心では他者の祝福を祝える人物」とも言えるだろう。
そして、この「不器用」や、トイレでのシーンなどから、彼女は「かつて加恋を絶望から救ってくれた恩人」の生き写しとも言える。
…ただ、劇中の描写をよく見てみると、「お礼を言った加恋に対して小馬鹿にする」「告白しようとした恵を水をかけるという奇襲を行う(本人曰く雑草と間違えた)」「『他に誰でも選べるでしょ』と恵に加恋を譲ってもらおうとする」などから、「やってることはどう考えても小物」「加恋と恵が結ばれるための単なるかませ犬」などの印象を持たれており、そのためか、Honeyworksの登場人物の中でも賛否両論の扱いを受けている(同じく親友を裏切った加恋に通ずるものがある)。この辺りは、同じく好きな人を巡って対立しつつ、卑怯な手段を使わなかった綾瀬恋雪や夏川つぼみとは非常に異なっていると言えるだろう。そもそも中学の頃から片想いしていた恵に、片想いしたばかりの千紗が勝てるわけがなかったのでは?という考察もあるため、最初から千紗が加恋と結ばれる可能性はなかったのかもしれない。
関連タグ
綾瀬恋雪:小説版告白予行練習における千紗ポジション。ただ、こちらは千紗ほど卑怯な手段を使わず正々堂々とライバル宣言しているため、よく比較対象にされる。
夏川つぼみ:世界は恋に落ちているにおける千紗ポジション。こちらも同じく片想いした人物にキスをした。また、その後に告白までしでかしている(流石に断られてしまったが)。
高見沢アリサ:加恋の親友。ちなみに加恋がアリサのことを千紗に話しているかは不明(描写されていないだけで、どこかで語った可能性はある)
柴崎健:上記のアリサの彼氏。彼のアリサに対する愛情から、「千紗が最も忌み嫌っているリア充」「出会ってはいけない組み合わせ」と言われている。
ヒュドラム:ウルトラマントリガーにおける千紗ポジションの人物。前述した水かけの奇襲から、同じく戦いの後に奇襲をしかけたヒュドラムを連想したという声も(そして、奇襲をくらった人物も何の因果か、恵と同じスピードタイプの人物である)。また、こちらも物語が進むにつれて「小物」という印象が強くなっていき、最終的に千紗と似たような皮肉な末路を歩むことになってしまった。
ダークザギ:こちらも千紗と同じく今まで意識していなかった人物を知ったことで、それに対する思いを抱くようになった人物(ただし、千紗の片想いと違い、こちらは「宿敵」という認識が強い。)
ウルトラマントレギア:千紗と同じく「親友やそれの関係者に対する執着心」などで共通している。
グリムド、メガロゾーア:前者は上記のトレギアが一体化し、後者は千紗と同じく凄まじい愛憎を持った人物が変身した怪獣。前者は真っ先に親友を捕縛しようとするなどトレギアの意思がグリムドに反映されているかのように戦い、後者はトリガーもといその変身者に対する愛憎に狂いまくるなど、「同性」というものに心を動かされていった千紗と共通しており、さしずめ「怪獣に変貌した千紗」とも言えるか。