暗黒騎士(牙狼)
あんこくきし
わかっただろ、闇の偉大さが。
概要
ホラーとの戦いは｢守りし者｣達に様々な悲劇や人間の醜さを突き付け、中には闇に見いられ裏切る者もいる。
大抵はそのまま討たれるかホラーになってしまう事が多く、暗黒騎士自体はシリーズ通しても四人(その内実写版は一人のみ)と少ない。
しかし現在判明している四人全員が魔導馬(魔導二輪)を所持する程の実力者(魔導馬はホラー百体討滅による試練を突破した魔戒騎士に与えられる)であり、並みのホラーを凌駕する実力から主人公の前に立ち塞がる強敵のポジションで描かれる。
デスメタル
魔戒騎士の鎧にも使われている『ソウルメタル』の性質が反転した金属。
暗黒騎士の鎧はこの金属で構成されているが、具体的にどこがどの様に反転しているのかは不明。
ソウルメタルはホラーの死骸や強大な力を有するホラー｢殺戮の闘将・ゼドム｣が生み出した種子が原料となり、元より魔戒の力である為デスメタルはホラーに近い性質と考えられる。
暗黒騎士に堕ちた魔戒騎士の鎧は本来の形状から変異し、禍々しい黒い鎧へと変貌を遂げる。
暗黒騎士になる方法はシリーズ全体でもバラバラであり、しいて共通点を挙げるなら陰我を内包した騎士が外法に関わって誕生しているぐらい。
一覧
《暗黒騎士キバ》
シリーズ最初の暗黒騎士。恐らくファンの間でも暗黒騎士と言えば真っ先にイメージされるであろう最強の敵。
ホラーに両親を殺された憎しみから闇に堕ちる。
心滅獣身を経て暗黒騎士となり、更なる力を求めて暗躍する。
《暗黒騎士ゼクス》
アニメシリーズ第1作炎の刻印に登場した暗黒騎士。
元は翠瞑騎士ゼクスを継承した魔戒騎士であったが、黒幕であるメンドーサによる魔女狩りで人間の醜さに絶望し、メンドーサの外法の術で暗黒騎士へと転身させられる。
シリーズ全体でも珍しい盾を装備した騎士。
《暗黒騎士ゼム》
炎の刻印の劇場版『DIVINE FLAME』に登場した暗黒騎士。
本来は黒曜騎士ゼムという元々黒い鎧の魔戒騎士。槍の使い手である理由から盲目の身でありながら、歴戦の猛者であるヘルマン・ルイスと渡り合う程の実力者。
自身が仕えていた姫に起きた悲劇によって運命を狂わされ、姫への愛から世界に牙を向く外法の魔道具に手を出す。
地味に戦闘中に己の陰我から暗黒騎士に転身している。
《暗黒騎士ボルグ》
アニメ第3作VANISHINGLINEに登場する暗黒騎士。
かつては最強の白銀騎士と称された震鳴騎士ボルグの成れの果てで、戦闘狂で他の暗黒騎士達と比較しても同情の余地が無い外道。強さを求めて禁書に手を出し己の妻すら手にかけている。
薙刀の使い手。他の暗黒騎士と異なり鎧は髑髏を加えた狼の様なデザインで、本気で戦う時は狼の部分をバイザーの様に下ろし、全身に赤く発光するラインが出現する。
実力自体はVANISHINGLINEの魔戒騎士でも最強とされている……のだが相手が悪く戦績は良くない。
類似した存在
GOLDSTORM翔より登場する道外流牙の宿敵であるホラー。
身勝手な人間達に裏切られ息子を殺された末、陰我によってホラーに堕ちた元魔戒騎士。ホラーの中でも特に残虐非道な存在。
ホラーになってから魔戒剣のみを使用。かつて『神の牙』と呼ばれた実力はホラーになっても衰えず、バラゴを彷彿とさせる程他と隔絶した実力者。
『魔戒ノ花』に登場したホラー。
ジンガと同様に陰我によってホラーに堕ちた元魔戒騎士。
『DRAGONBLOOD』に登場した竜騎士。
かつて竜の力でホラーを狩る護りし者であったが、身勝手な人間達によって相棒の竜を失った事が原因で人間の殲滅を目指すようになった。
VERSUSROADに登場した鎧。
大規模なホラーとの戦いで多くの守りし者が消えた世界で誕生した陰我の塊で、新たに黄金騎士を継承させるべく多くの若者達を犠牲する方法をとった事で、牙狼の鎧の内に蓄積した陰我からダークメタルという絶大な力を秘めた物質が誕生。
そしてダークメタルから作り出された鎧こそベイルである。その誕生経緯からして『守りし者』とは相容れない『罪』の結晶。
余談
シリーズ1作目でバラゴが冴島大河に致命傷を与えたシーンではキバの鎧を纏っていなかった。キバの鎧を隠す為かまだ暗黒騎士の構想が不完全だったのかは不明だが、暗黒騎士が本質的にはホラーと同様である為、イメージとしてはあながち間違っていない。
ちなみに人間としての外見は暗黒騎士になった時点で止まってしまう模様。
