「一飯の恩義デス」
鋼の錬金術師の登場人物。
演:ロン・モンロウ(実写映画版)
解説
小柄な外見だが、拳法や錬丹術の使い手で戦闘能力が高い。基本的には敬語で話す。
小さな大熊猫(パンダ)のシャオメイを連れ歩いており、シャオメイとは実の姉妹のように思いあっている。
髪型は、二つのお団子と、そこから伸びる六本の三つ編みから成る独特なもの。
正確な年齢は不明だが、恐らくは十代初め頃と思われる。
リンと同様に、一族の命運をかけ、賢者の石を求めてアメストリスに来訪した。
50民族を内包する中華風の大国・シンの皇女。皇女といえども、たくさんいる異母兄弟の中の一人にすぎず、扱いは悪く暮らしは貧しかった模様。
特に彼女は総数30に満たない弱小一族のチャン家を母方に持ち、政治的な立場の弱さから幼いながらに苦労を背負ってきた。
リン・ヤオとは異母兄妹の間柄だが、後継者争いで殺伐とする血縁者たちの例もあって警戒心を持っており、従者のランファンとは犬猿の仲(ただしノックスに説教されてからは多少なりとも軟化している様子)。
年少ながら錬丹術の達人であり、八卦の描かれた布を付けた鏢を用いることで遠隔操作で錬成をおこなうことが可能。また終盤の戦いでは、お父様の攻撃をホーエンハイムとともに凌いでみせるなど、小柄な見た目に反して見ている側が感服するほどのバイタリティと胆力を有している。
体術も得意であり、その小柄な体格を生かした素早い動きと軽業で果敢に動き回る。
地下空間の合成獣相手に、スカーとともに大立ち回りを演じていたことからも、その腕前はかなりのものと推察できる。
凛々しい戦闘キャラだが、根は年頃の少女である。
恋に恋する乙女な面も強く、当初は伝聞で知るだけの存在だったエドワード・エルリックにメロメロになり、大いに妄想を炸裂させていた。実際に出会って夢破れた後には、その弟のアルフォンス・エルリックにゾッコンになり、いつしかミーハーなものではない本気の恋心をアルフォンスに抱くようになった。
尚、異母兄のリンと同様、行き倒れやすい。シン国の血か。
スカー、マルコー、ヨキのおっさん三人組と長く行動を共にしていた(傷の男組)。
劇中での活躍
ほぼリンと同時期に登場(原作8巻)。
アメストリスの東の果ての炭鉱の町・ユースウェルで行き倒れていたところを、父親に弁当を届けに行こうとしていたカヤルに発見されて助けられる。その直後に発生した崩落事故を錬丹術で見事解決し、そこでエドの情報を手に入れてセントラルへと向かう。
その後、セントラルで行き倒れていたところをヨキに拾われ、スカー一行に参加。エルリック兄弟のスカー&ホムンクルス捕縛作戦では、追い詰められたスカーを不意打ちで助ける。しかし、同時にシャオメイとはぐれてしまい、肝心のシャオメイはアルに保護された。
その翌日にアルとグラトニーが地下へ潜るのをスカーとともに目撃し、それを尾行。最奥でお父様と交戦する兄弟とリンを発見するも戦闘中に負傷し、アルの鎧の中に匿われてノックスの邸宅に担ぎ込まれる。そこで右腕を失ったランファンと出会い睨み合いになるも、ノックスに説教される。そしてアルとともに、ノックスのイシュヴァール従軍の回想を聞くことになった。
快復後は再びスカー一行に復帰し、新たに加わったティム・マルコーとともにブリッグズ山中でスカーの兄の研究書の解読に当たる。
ブリッグズの炭鉱跡地での戦いでは、中央兵とゾルフ・J・キンブリーの目を掻い潜るべくエルリック兄弟とスカー一行が結託し、跡地を脱出。この間に、研究書の謎をアルとともに解読することに成功。
その後の対エンヴィー戦では、錬丹術を駆使してエンヴィーを翻弄。原形まで衰退したエンヴィーを持ってシンに帰るように諭されるも、ユースウェルでエンヴィーの口車に乗せられ、急遽セントラルへと向かう。
そして『約束の日』に、エンヴィーを連れてセントラルの地下へと侵入。
利用されていたことに気付くが、逆に賢者の石を得る好機と考えて最終決戦に乱入。
最後に、戦いを勝利に導くもっと重要な引き金を“引かされる”ことなった。
全てが終わった後は、リンが「チャン家を含めたシンの国の人間をまとめて受け入れる」と約束したことでヤオ家と和解。リン、ランファンと共に家族としてシンの国へと帰っていった。最終回でロックベル宅に飾られた写真の中には子供を抱えるエルリック夫妻やアル、そして隣に親しげに共に写真に写る大人の女性へと成長したメイの姿があった。
備考
実は本作における重要なキーキャラクターの一人。
荒川弘自身が、その事をファンブックにて明示している。
彼女がいったい何のためにアメストリスに導かれたのか……?
それはあなた自身の目で目撃してほしい。
関連イラスト
関連タグ
アルメイ アルフォンス・エルリックとのカップリング絵につけられるタグ。
スカメイ スカーとのカップリング絵につけられるタグ。