もしかして:「ペルソナ4」主人公の初期ペルソナ →イザナギ(ペルソナ4)
神話では
天地開闢で神代七代の最後にイザナミとともに生まれた男神。『国堅めの神』『生命の祖神』などともされている。
イザナミと天沼矛を使って海をかき回してできたオノコロ島に降り立ち、天御柱を回って結ばれた。最初はイザナミから声をかけたが、それにより異形のヒルコが生まれてしまい、今度はイザナギから声をかけて、国や万物の神々が生まれた。
しかし、イザナミは火の神・迦具土神を産んだことで亡くなり、イザナギは迦具土神を殺してイザナミを葬った。
イザナミを忘れられないイザナギは黄泉の国へ向かい、イザナミのいる深部まで辿り着き、イザナミに自身が良いと言うまで「待つ」ように約束を交わすが、待てど暮らせどイザナミは一向に返事を返さず、不安に駆られたイザナギは約束を破って、腐乱して蛆がたかった姿のイザナミを見てしまったために、イザナミや黄泉の住人達に追われ、黄泉比良坂でイザナギは大岩で入り口を塞いだ。イザナミは
「愛しき我が夫の伊邪那岐命よ。あなたが私にこのような仕打ちをするのなら、私はあなたの国の人間を一日千人、くびり殺しましょう」
という呪詛を投げかけ、イザナギは
「愛する妻、伊邪那美命よ。おまえがそうするのなら、私は一日千五百人の産屋を建てよう」
と返し、誓いを交わしたという。
この誓い合いから、日本では世の人間は1年に1000人死に、1500人生まれるようになったとされている。
そのために、イザナギは『生命を司る神』、イザナミは『死を司る神』とされることもあり、二人の互いを愛し合いながらも(誓いの時も“愛する”がついている)離ればなれでいなければならない悲恋が、生と死が表裏一体ながらも決して交われないことを表しているとされる。
日本書紀ではここで菊理緩神(またの名を白山比咩神)という謎の女神が登場し、イザナミの言葉を伝えた(何なのかは謎)としている。
地上に戻ったイザナギは禊として御佩かしのいろいろを投げ捨て(られたものも神とされる)体を洗い(八十まがつひを生む)洗顔すると天照大神・月読尊・須佐之男の三貴子が出現した。イザナギは三柱に昼・夜・海を各々で治めるようにしたが、スサノオは母のいる黄泉に行きたいと騒いだ。彼はスサノオを追放し、自身も隠遁したという。「右枉左直」という東アジア独特の思想と「南面&太陽の進行を見る」関係から、太陽神な長子は左目から生まれる。