曖昧さ回避
- 1.(Homs)シリア西部にある都市。歴史は古代ローマ時代に遡るほど古く、十字軍の拠点が置かれたこともあったことから、これらに由来する遺跡や遺構が多数存在する。現在でも同国の主要都市のひとつであるが、2011年以降のシリア内戦では激しい市街戦が展開され、街並みの多くが破壊された。なお、英語をはじめ国際的にはホムス(Homs)として知られるが、標準アラビア語ではヒムス(Hims, حمص)と呼ばれる。
- 2.(Hummus)中東のレバント地方(レバノン、シリアなど)の伝統的なアラブ料理で、ヒヨコマメをペースト状にし、ニンニクやオリーブオイルなどを加えたもの。フムスと表記されることが多いが、ホムスという音訳もよく用いられる。アラビア語のスペル(حمص)は1.と同じだが、アラビア文字は原則子音のみを表記するため、母音を含めた発音はきちんと異なる。
- 3.(Homs)モノリスソフトのRPG『ゼノブレイド』に登場する種族のひとつ。詳細は後述。
3の概要
巨神の体躯が大地となっているゼノブレイドにおいて、主に下層(下半身)に暮らしている種族で、ハイエンター・ノポンと並び作中いくつか登場する主要な知的生命体のひとつである。作中ではほとんどの場合「ホムス」と呼称されるが、容姿・身体能力・寿命とも、要はふつうの「人間」というべき種族(作中用語としての"人(間)"はハイエンターなども含んでいる)である。主人公シュルクをはじめ、プレイアブルキャラクターの過半数はこのホムスである。
巨神下層においてはコロニーと呼ばれる小都市国家のようなコミュニティを形成して生活しており、ホムス全体で統一国家を持っているような描写はない。なお、過去にはハイエンターと同様の君主制国家を擁していた時代もあったようである。
コロニー9が存在することから少なくとも9つはコロニーがあったようだが、機神兵の襲撃によって壊滅したものも少なくないとされ、作中ではシュルクらの故郷であり巨神のふくらはぎに存在する9と、股間に存在する6の2つしか登場しない。
巨神界全土に分布するノポン(本来は背中など中層部が故郷)とは多くの交流がある一方、頭部など上層部に暮らしているハイエンターとは作中時代まで交流は盛んではなかった。ただし、ハイエンター側にはホムスの女性を皇家に娶る伝統が代々あるなど、接触が皆無だったわけではない。
ハイエンターほど高度な文明を持ってはいないが、ハイエンターや機神兵からもたらされた産物を流用して兵器や道具を開発する程度には技術を有しており、対空砲や個人向けの重火器、エンジン付きの車両や飛行艇などはホムス社会ではふつうに見られる。
武装は盾(パイルバンカーのような攻防一体のもの)とエーテル銃が主流であるが、ダンバンやフィオルン、シュルクのように刀剣を振るう者も存在する。ハイエンターとは異なり道具なしにエーテルを操ることに長けていないため、いわゆる魔法使いのような戦法の者は(少なくとも作中で確認される限りは)存在していない。
主なホムスのキャラクター
太字はプレイアブルキャラクター(パーティメンバー)。
ちなみに
『ゼノブレイド2』においては「ホムス」という人種の分類はされておらず、アルストにおいては単に「◯◯人」という分類がされている。外見や寿命・身体構造などの特徴から言えば、スペルビア人とルクスリア人(およびイーラ人)が最もふつうの人間っぽい種族であるが、肌が薄青く異様に長寿なアーケディア人や、猫型の獣人であるグーラ人、顔に鱗のようなものがあるインヴィディア人などと対比してこれら普通の人間っぽい種族を包括するような用語はなく、全ての「◯◯人」が人間という概念に対して対等に存在する状態となっている。