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ブロワイエ

ぶろわいえ

様々な意味があるが、この記事ではイラストで描かれることが圧倒的に多いアニメ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘に関して解説を行う。

CV:池澤春菜

概要

アニメ9話においての凱旋門賞で出場するウマ娘で、走るまではいわゆるモブの競走馬ポジションと思われていた。これに関する理由は後述。

しかし、蓋を開けてみるとエルコンドルパサーをも抜き、圧倒的な1着となった。

その後、彼女は日本に来日しジャパンカップへのエントリーを発表。「日本総大将」スペシャルウィークとの死闘を繰り広げる事となる。

ヨーロッパ最強とも言われるウマ娘であり、来日時にはスター的な扱いを受けている。解説の細江氏曰く、てん良し、中良し、仕舞い良しの「完璧なウマ娘」である。

第12話で行われたジャパンカップで遂に激突するも、迷いを吹っ切ったスペシャルウィークの気迫に終始押され、終わってみれば一度もスペシャルウィークの前に出ることなく敗北した。元ネタであるモンジューが4着であったためかあえて彼女の着順はぼかされ、あくまで「ギリギリの差し合いに負けた」という演出がされている。

ボイスドラマ「サイドストーリー」では来日後のジャパンカップ出走に備えた時期の様子が語られる。台詞は本編と同様にフランス語だが、動画版では通訳の人ともども字幕で補完されるので安心されたし。

なお、この時、とある大変可愛らしいウマ娘と邂逅し、軽く話しただけで人知れず抱えていた多大な疲労を見抜かれたことから、彼女が名のあるウマ娘ではないか?と推察していた。

まぁ、後にも先にもこの娘に敵いそうなウマ娘(というか競走馬)は出ないであろうことから、ある意味当たってはいるが。ちなみに、後述のモンジューと彼女は同じ1996年生まれの同期であった。

1996年4月4日生まれ(ちなみに4月4日はウオッカと同じ誕生日である)、アイルランド出身。フランスのジョン・ハモンド調教師のもとで競走生活を送った。

父のサドラーズウェルズは欧州史上最高と言われるほどの実績豊富な種牡馬であった。その他の代表産駒にガリレオ、オペラハウス(テイエムオペラオーの父)など。

1999年の3歳時にジョッケクルブ賞(フランスダービーに相当)、アイリッシュダービーをともに圧勝。そして秋の第78回凱旋門賞にマイケル・キネーン騎手を鞍上に出場し、日本から参戦してきたエルコンドルパサー(鞍上は蛯名正義)を差し切って優勝。

NHK

この勢いで第19回ジャパンカップに乗り込み1番人気の支持を受けるも、スペシャルウィーク(鞍上は武豊)の4着に敗れている。

翌2000年も現役を続行し、前年以上の強さを発揮し連戦連勝。中でもキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでは日本から遠征してきた皐月賞馬エアシャカールらが相手となったが全く本気を出さないまま楽勝(エアシャカールは5着)。だが連覇を狙った凱旋門賞では4着に敗退。その後は2戦して勝つことができずに引退。

通算成績16戦11勝、うちG1制覇6回。

2001年種牡馬入り。初年度産駒のハリケーンランが凱旋門賞父子2代制覇を達成、孫世代でもワーザーが2015/2016シーズン香港年度代表馬に選出される等、優秀。2012年3月29日朝に敗血症による合併症で、16歳でこの世を去った。

死の翌年となる2013年、孫にあたるトレヴが凱旋門賞で三冠馬オルフェーヴル、ダービー馬キズナらを圧倒して勝利。さらに翌2014年も凱旋門賞でハープスタージャスタウェイゴールドシップらを全く相手にせず連覇を達成。死してなおモンジューは日本馬の強敵として立ちはだかった。

余談

彼女は、史実におけるモンジューに相当する役割を演じたアニメオリジナルウマ娘である。

海外の競走馬に関しては名称に関して許諾が取れなかった為に、モンジューの名前の由来であるモンジュー城(Château de Montjeu)のある、フランス東部・ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏ソーヌ=エ=ロワール県の地方自治体(コミューン)名「ブロワ」(Broye)(※現地で話されているアルピタン語では「ブロワイエ」の発音が近くなる)から名前が取られたと思われる。

また、直接の発音の由来はフランス語の動詞「ブロワイエ(broyer)」から来ていると思われ、これには「打ち砕く・参らせる」という意味があり、過去分詞形「砕かれた」(broyé) は先ほどのブロワと綴りが近いことから、エルコンドルパサーの夢を直前で打ち砕いた存在という二重の意味になっている。

史実のモンジューは鹿毛かつ勝負服は青を基調としたものなのだが、馬主への配慮からか勝負服を含めた彼女の容姿からその要素を見つけるのは難しく、いかにもフランスっぽくなっている(ただし、凱旋門賞及びジャパンカップ当時のオーナーはイギリス人である)。

作中、エルコンドルパサーにはフランス語で話しかけている。

てん良し、中良し、仕舞い良しとは、元々テスコガビー(1975年の二冠牝馬)という馬を評した言葉であるが、テスコガビーはマルゼンスキーよりも2歳年上ということもあって登場していない。尚、てんとは競馬用語でスタート及びスタート直後のダッシュを指す。

中の人について

演じる池澤春菜は2003年にNHK「フランス語会話」に出演していた。

また、かつては爆走兄弟の弟を演じていたが、こちらもジャンルは違うが競走ものである。(しかも名前に「馬」が入っている。)