CV:飛田展男
人物
神聖ブリタニア帝国の第3皇子。物語開始時点におけるエリア11(旧日本)の総督。
本人は「総督は看板役者」という考え方を持っており、その為に化粧に身を包み、民衆に向けて派手なパフォーマンスを行っていた。芸術を愛する一方で統治能力はお世辞にも高いとは言えず、エリア11では帝国への反対運動・テロリストの活動が盛んに行われていたのは、大体この人の統治能力のせいである。
実際に後任の総督となった異母姉コーネリアからは辛辣な評価を受けている。
クロヴィスはイレブン(日本人)に対して悪感情を持っており、厳しい政策をもって統治に臨んだため、日本人からの反感を買った。また、臣下をあまり制御できておらず、ブリタニア人官僚の中には、私腹を肥やすために日本国内の反ブリタニア組織に物資を横流ししている者もいる。
このため、エリア11では、他のエリアよりもブリタニアへの抵抗運動が根強く、さらにその規模や戦力も巨大なものとなっていった。
本編での活躍
配下であるバトレーを介して本国に極秘で遺跡の調査やC.C.の研究をしており、C.C.の入ったカプセルを兵器と勘違いしたテロリストに奪取されてしまう。
シンジュクゲットーでの戦闘で自ら直接指揮を取り、カプセルを取り戻し目撃者を消すべく民間人を虐殺する命令を下すが、扇グループを指揮するルルーシュの反撃に遭い、自身の指揮能力の低さもあって戦力の大半を喪失してしまう。
最期は、G-1ベースに兵士となって侵入したルルーシュのギアスによって、マリアンヌ暗殺事件に関し知っている情報を全て引き出された直後、口封じのために拳銃で射殺された(これについてはギアス2回説もあるが、これは嘘のカプセル回収とカプセルの中身を兵士(ルルーシュ)が把握していた為に、従わざるをえなかったとするのがかなり濃厚である)。
死の間際「や、やめろ、腹違いとは言え、実の兄だぞっ!」と肉親の情に訴えての命乞いをしたもののルルーシュの目的はむしろその先にあったため何も意味がなかった。本編開始時点で存命だったブリタニア皇族の中で最初の死亡者となった。
死後上がっていく評価
死後に彼について皇族達から様々な事が語られている。
主に考古学や芸術の分野においては非常に優れた人間であり、公共事業として美術館や遊園地などの建設に力を入れていた模様。要は、総督として以外のところでは割りと優秀な人物だったのである。
生前のマリアンヌの事を敬愛しており、エリア11総督府屋上の庭園を、ルルーシュらの住んでいたアリエス宮の庭に似せている。年下ながら才能溢れるルルーシュの事もライバルとして尊敬しており、彼の元へ何度も行ってチェスの対戦を行っていたが勝てた事は一度もなかったという。
エリア11の総督に志願したのは、そこがルルーシュ達が死んだ場所であり、イレブン達に厳しかったのもその事への憎しみがあったからだという。
もっとも、ルルーシュが憎んでいたのは他ならぬブリタニアという国家およびその中心にいる父のシャルルだったため、イレブンを憎むのは全くの筋違いだったのだが。
ルルーシュからも、策略や冷静かつ真面目に相手への対処を考えた場合の的確さに関しては、ある程度評価してなくもない部分があり、ルルーシュがC.C.と同じ不老不死のコードユーザーを相手にする事を考える場合に、クロヴィスがとった「活動できなくする」「コードユーザーを閉じ込めた物の中身を偽る」という手を使う事を検討していた。
このように死後に掘り下げられたキャラクターやバックストーリーなどから、一部のファンの間からは愛されキャラとして扱われている他、よりにもよってそれ程深い思いがあったルルーシュに殺されてしまった悲劇の人物としても認識されている。
ルルーシュから銃を向けられた際も「う、嬉しいよルルーシュ。日本占領の時に死んだと聞いてたから。いや、良かった、生きていて。どうだい、私と本国に…」と発言しており、声が震えているために当初は命乞いのための台詞かと思われていたが、後にルルーシュやナナリーとはかつて親しくしていたことが明かされたため、おそらく死んだと思っていた弟が生きていた事実自体は本当に嬉しく思っていたのかもしれない。…最大の不幸はこんな最悪な形での再会となってしまったことか。
彼のifストーリーなどを描いた二次創作も意外に多い。
ちなみに彼の容姿は父親似である。
作中のだとどこが似ているんだと思われるだろうが、R2終盤に出てきたシャルルの幼少期の写真を見れば、一目瞭然な程によく似ている。
関連タグ
コードギアス ルルーシュ・ランペルージ マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア ライラ・ラ・ブリタニア
ミゲル・アイマン…別作品の登場人物。「主人公に最初に倒される敵」「本編での出番は少ないが後に判明する設定などからファンからの評価が上がっていく」という共通点がある。