きーきー! キャキャーッ!!
お前っ!! さては ニンゲンだなっ!
よく来たキャ~。 ここは 三角谷だよ~ん。
概要
『ドラゴンクエスト』シリーズのモンスターで、「くびかりぞく」の上位種。
初出は『ドラゴンクエストⅡ』。
斧を振りかざし、不気味な笑みを浮かべながらプレイヤーに襲い掛かる文字通りの狂戦士。くびかりぞくと異なり、盾とベルトとタスキのようなものを装備している(後のシリーズではくびかりぞくもこの装いになる?)。
ドラゴンクエストⅡ
初出作品。終盤の「ロンダルキアへの洞窟」と「ハーゴンの神殿」に出現する。
ひたすら攻撃のみを繰り返す分かりやすいモンスター。攻撃力は高いが周囲のモンスターと比較して飛び抜けたものではなく(もっとも、周囲も危険なモンスター揃いの高難度ダンジョンではあるのだが)、痛恨の一撃も持っていない。
ただし、味方一体を執拗に狙い続ける「集中攻撃」の特性を持っていることには注意したい。逃げに失敗すると、バーサーカー2体の集中攻撃で一瞬にしてサマルトリアの王子やムーンブルクの王女が死骸に変えられたりする。HPはそこまでではなく、攻撃呪文もよく効くので、防御でターゲットを確認しつつ速攻撃破を狙った方が安全な場合も。
ちなみにローレシアの王子専用の「おおかなづち」をドロップするが、既により強力な武器が入手可能なタイミングかつ、出現場所が稼ぎのためにアイテム欄を空けておく余裕のあるダンジョンではなく、意味は薄い。
本編での存在感以上にこのモンスターが有名なのは『DQ4コママンガ劇場』の影響も大きい。きりえれいこが描いた「だあああああ」と叫び斧を振り回しながら猪突猛進するバーサーカーや、西川秀明のネタ「バーサーカーはバーカーさぁ」が有名。
トルネコの大冒険
『トルネコの大冒険』シリーズでは一変して凶悪無比な恐怖の狂戦士に。
なにしろ倍速移動で壁を掘りまくってフロアを穴だらけにしながら敵味方関係なく襲うというバーサーカーの名に恥じない見境のない習性を持つ。(バーサーカー同士でも例外ではない)
当然、モンスターを倒したバーサーカーはレベルアップを果たし、こうして仲間の命を喰らいに喰らい尽くしたバーサーカーがトルネコにものすごい勢いで突っ込み一撃で轟沈(200ダメ前後はザラ)という事態が多発し多くのプレイヤーにトラウマを植えつけた。
ちなみにトルネコの大冒険シリーズではバーサーカーはアンデッドという扱いなので、薬草や弟切草などをぶつけてダメージを与えることができるし、ゾンビキラーも有効である。ただし、倒したあとにお墓になると、他のアンデッドモンスターがそのお墓に近づくと復活してしまうので注意。
また、バーサーカーの杖という、敵をバーサーカー化させてしまうアイテムもある。一見マイナスアイテムの様に思えるが、振った敵のその他の特殊能力などを封じることができるので、もっと厄介な特殊能力を持っている敵に対しては有効な手段となる。
特に初登場の舞台・迷いの森でちょうど同じフロアで出現する彼らが餌食になる。しかもシャーマンは倒されたモンスターを蘇らせる特殊能力を持つが、恩をあだで返すようにそのシャーマンをブチ殺しさっそくレベルアップしちゃう。
幸いいくらレベルが上がっても紙な耐久はほとんど改善されないので、さっさと矢でしとめるか、即降りするかして速やかに難を逃れよう(一応、レベルアップしたバーサーカーからはレベルアップしたなりにたくさんの経験値を得られる)。
たまに神父を殴って天罰食らって自滅する奴もいる。
また、3ではレベルアップとモンスターを倒して強くなるのとは別物となっている(強くなればなるほど赤く点滅し、当然攻撃力も上昇)。赤々と点滅する強くなったバーサーカーはそれはそれでトラウマ物である上、倒しても経験値は一定のままなので危険度とプレイヤーの心拍数しか上がらない。
さらに、ポポロ編では仲間にしてもこの兇悪な習性はなおらないので、コレクション目的以外では絶対に勧誘してはいけない(味方にしたバブリン系を倒すこと等、利用手段が無いわけではないが)。
他作品
『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』では味方を殴ることがなくなり、普通のモンスターになってしまった。
『ドラゴンクエストⅧ』では、人間・魔物・エルフが仲良く暮らす隠れ里「三角谷」の入り口で見張り役を務めているバーサーカーがいる。バーサーカーそのままの姿なので警戒して近づくと、ハイテンションかつ友好的に出迎えてくれるので妙に印象に残る。3DS版では声が付いたためインパクトアップ。